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融資返済の金額が決まる仕組みについて詳しく知ろう①

事業融資を受けた際、必ずついてくるのが利息。金融機関はこの利息をもらうためにお金を貸している訳ですから、融資を受けるときはこの利息のことを念頭に置いておかねければ始まりません。とはいえ、利息はどういう仕組みなのか、どれくらいの金額がついてくるのか、などの知識が無いと怖いですよね。今回は、「融資を受けたときの利息」についてわかりやすく解説していきます。

融資の返済には、二通りの方法がある。「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いとは。

利息について知る前に、融資の返済方法にも大きく二種類あることをまず知っておきましょう。利息にも関係する話なので、知っておいて損はありません。日本政策金融公庫のこちらのページでも、融資返済額を算定するときに選べるようになっていますが、「元利均等返済」「元金均等返済」というものがあります。

https://www.jfc.go.jp/n/finance/simulation.html

ちなみに、住宅ローンでも、この二通りの返済方法がありますので、お金借りる時全般で役に立つ知識ですよ。ざっくりこういう意味です。

◆元利均等返済
毎月返済する金額が一定となる返済方法
◆元金均等返済
毎月返済する金額のうち、元金の額が毎月一定となる返済方法

それぞれ違ったメリット・デメリットがあります。

元利均等返済のメリット・デメリット

一つ目のメリットは元金+利息=返済額が毎月一定のため、返済計画が立てやすくなります。毎月出ていく金額が変動するのは経営上不安ですから、これは大きいですね!そして、多くの場合、初期の返済金額が元金均等よりも初期の返済金額が少なく設定されていますので、経営が不安定な時期にはプラス才材料となるでしょう。

ただ、その反面のデメリットとして、全体の総返済金額が、元金均等よりも多くなります。返済額が一定であるということは、返済初期は元金・利息のうち利息が占める割合が高く、元金分は少ないということを意味します。元金が減らなければ返済は長引きますから、結果的に返済期間も伸びてしまう、ということです。

元金均等返済等のメリット・デメリット

元金均等返済のメリット・デメリットは元利均等と逆と考えれば分かりやすいです。決まった元金の金額に加えて、利息が乗っかるのが元金均等です。大半の場合、初期の金額が元利均等に比べると上がってしまうのがデメリットになりますが、元金が減っていけば利息も減っていきますから、一番最初の返済をピークに返済金額は毎月少しずつ下がっていきます。そして、元金の減り具合も元利均等に比べて早いため、総返済額は少なくなります。

元利均等返済と元金均等返済のどちらが良いか、という議論はよく起こりますが、これは完全に考え方と状況次第だと思ってください。経営初期の持ち出しをあまり多くしたくない場合は、元利均等を選ぶ方が理にかなっていますし、速く返済したい意向が強い場合は元金均等を選べばよいと思います。その時の状況で判断していきましょう。

次では、返済金額の算定について書いていきます。



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