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イライラの原因。

末っ子長男のスネ夫具合が半端ない。

楽しく遊んでいるかと思いきや、気がついたら、ひざを抱えて、すねている。

玄関中のくつを投げまくり、クローゼットのすみ隠れる。

大人もそうだが、気持ちのコントロールができないときは、だいたいホルモンのバランスが変化していることが多い。

もしかしたら、彼も成長ホルモンがでて、またひとつ、彼なりに大きくなろうとしているのか。

それとも、姉たちや従兄弟のように何でも自分でやらせてもらいたいが、やらせてもらえないことにイラ立っているのか。

母であるわたしもどちらが原因なのかよくわからない。

家族でしゃぶしゃぶ食べ放題に行ったときのこと。
姉たちは自分でソフトクリームやジュースを自由に取りに行かせてもらえるのに、長男だけは「こぼすから」という理由で、母についてこられる。

姉たちは、自転車に乗って、一人で友達の家まで行かせてもらえるが、そもそも自転車にも一人で乗せてもらえない。いつも誰かがそばで見守っている。

何でもひとりでしたいけど、まわりが許してくれない。

「僕だってできるのに、なんでだれも『いいよ』って言ってくれないんだ!!」と、成長ホルモンを出しながら、スネ夫に変身しているのかもしれない。

それに加えて、冬休み中は自分だけが保育園に行かされる。

「なんで僕には決定権がないんだ!!僕の人生なのに!!」という彼の怒りが表情からひしひしと伝わってくる。

小学校の始業式前日、「明日からはお姉ちゃんたちも学校が始まるからね」と長男に言うと、なんだかにやにやしているように見える。ようやく、「ぼくだけが保育園」から解放される時がやってきた。

ところが、始業式当日、彼は朝起きると、「ゴホンゴホン」と咳き込む。珍しく、喘息が出たようだ。

「今日は念のため、保育園お休みして、ばあちゃんちにいる?」と聞くと、

末っ子長男は、昨日よりもにやにやが増しているのだ。
そして、学校に行く姉たちに手を振り、
「ばあちゃんちで、ポケモン見るねん」と誇らしげに言いながら、咳をする。

彼のスネ夫の理由は、結局体調不良の前触れが原因だったようだ。
「体がしんどい」という言葉が出たら、スネ夫になっても、そんなに怒られずに済んだのになぁと思う3学期の始まりであった。


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