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反省した祖母

祖母は我が強く自分の思う通りに生きていました。

一度旅先でいなくなり、家族全員で探し回ったことがあります。ようやく見つけた祖母は近くの民家に上がり込み楽しげに話し込んいました。

みんなで探したと訴えると「好きにしたっていいだろ!」と謝りもしません。

本当に「まったくもうっ😂」な性格でした。

したい放題の祖母は誰かとお喋りするのが好きなため、お客さんが家に来るのを喜びました。

「おあがんなさいよ」

と知合いに会うと必ず家に上げるのです。

私も祖母がお客と喋っている横で黙って遊んでいましたし、妹もそうでした。一人遊びのできる女の子は、祖母にとって相性の良い存在だったでしょう。

ただ、横で遊んでいる分だけ孫は祖母の行動を学びます。

そして妹はある事件を起こしたのです。

ある日、祖母は妹を1人留守番させて買い物に出かけました。

すぐに戻りましたが、家の中に知らない男が座っています。

戦後、2度ほど泥棒に入られ首を絞められた経験を持っている祖母は、すぐ臨戦態勢に入りました。

「なにやってんだよぅ💢」

すると男はすまなさそうに、

「すみません奥さん……お嬢さんが」

🍵🍵🍵

その男はタチの悪い訪問販売の男だったのですが妹がお客と勘違いして、

「おあがんなさいよ」

と家にあげてしまったのです。

妹はお客が来た時の祖母を見て育っています。

妹は祖母の真似をしてお茶を淹れ、
丁寧に男をもてなしました。

妹がもてなしている最中に、
祖母が帰ってきたのです。

怒り狂った表情で睨みつける祖母に男は、

「ごめんなさい」を連発しながら帰ったそうです😂

妹のピュアさに男はゴム紐ひとつも売れず、
祖母には怒鳴られ散々でしたね😂

男が帰ったあと、妹は

「おばあちゃんみたいにお茶を出した」

とニコニコ。
怒るに怒れず祖母は妹に

「えらいね」

としか言えなかったそうです。

母が帰って来た時に珍しく反省したと伝えていました。


私的にはちょっとスッキリかな♪

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