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普通に潜む恐怖

仕事から編み物まで座り込んだ状態が続いています。さすがにやばいと思って15時過ぎに買い物に行くついでに近所を散歩してきました。

近所に家を綺麗な花で装飾している家があると噂を聞いたので、おぼろげな記憶をたどりながら普段は見向きもせずに通り過ぎる住宅街をキョロキョロしながらゆっくりと散歩。

残念ながら花咲き乱れる家は見つからなかったのですが、8000歩近く運動ができたので良かったです🙌

見つかるまで道1本1本を出入りしていては不審者と思われるだろうし、足も疲れてきたので帰ることにしました。

もうすぐ家に着くな、というところで前をゆっくりと歩くおじいさんに出くわしたので、追い抜きました。

その後2~3分歩いていると、急に背後から威嚇するような声が聞こえ始めてきたのです。

追い抜いたのがいけかったのかと思いましたが、その威嚇音は私に向かってではなく架空の誰かに対するものでした。

自分が叱られてないとわかりましたが、ある疑問が生まれたのです。

おじいさんは歩くのがとても遅かったのになぜ背後に😨?


腰も曲がった穏やかそうな白髪の好々爺は、ご自分のペースでゆったりと散歩をされてました。

でも、威嚇音は私のすぐ背後で聞こえます😨
そして、絶対に私を追い越そうとしない。

お、おじいさん😨!
実は歩くの早かったの😨?

気になって仕方ないのですが振り向くなという警戒音が、脳内で鳴り響きます。時々聞こえる誰かへの威嚇音に心臓をバクバクさせながら、そのまま歩き続けました。

バリ……バリバリ……



な、なにか食べてるぅ😱

走って逃げたい😢でもそれが相手を刺激するかもしれない、と我慢をして歩き続けようと腹を据えました😨

でも背後にピタリとついてくるおじいさんが怖くて仕方ありません。

おじいさん……人間じゃないのかも😱


そう思いながら歩いていたら、背後が急にふっと軽くなりました。信号を渡り反対側へ行ってくれたようです。

ホッとしながら渡っていく姿を確認すると、

おじいさんではなく中年の男性でした😨


追い越したおじいさんははるかかなたをゆっくりと歩いていられます💦

だよねぇ~💦
おじいさんにしては速すぎると思ったのよと
ホッとしながら中年男性を見ると。

信号を渡り切った途端、手に持っていた袋から煎餅を取り出し「バリ……バリバリ……」と食べ始め、また誰かに向かって威嚇をしていました😨

見た目、普通の中年男性でした。

昨日、ちょっとエキセントリックな天才ではないかと思っていた方が意外と普通におしゃべりをする方だったという体験をしたので、余計にバリバリ音を立てて煎餅を食べ歩きする男性に恐怖を覚えました。

普通と思っていたら怖かったより、エキセントリックと思っていた方が普通だったという方が、

100万倍安心感がある


と理解した1時間前の出来事でした。

あまりにタイムリーな経験と感じたので帰宅後慌てて絵を描き、用意していた「歯医者日記」を「普通に潜む恐怖」に差し替えました。

私って変な人に出会う確率が高い気がします……

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