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"センスは訓練できる"

こんにちは。Hasnicca タケトミです。

デザインの世界では、しばしば"センス"という言葉が使われます。「あの人はセンスが良い」「センスあふれる色使い」などといったように使われ、言語化できない感覚的なものとして世間では捉えられています。実際、デザインにとどまらず、プログラミングや、仕事の段取りなど、広く日常的に使われている言葉です。
センスとは、辞書で引くと「物事の微妙な感じをさとる心の動き。微妙な感覚。」と書かれています。
私はなんとなくデザイナーに憧れて、デザインを学べる大学に入学しましたが、「センスのなさ」を強く感じてデザイナーになる道はすぐに諦めたという過去があります。
その後、紆余曲折あって今はデザイナーをサポートする立場として、デザインと関わる活動をしています。

思えば昔から、デザインやアートに対して強く惹かれていたものの、幼少期から「自分には向いていない」ジャンルであることの自覚がありました。真っ白い紙を目の前にしたとき、なにから始めてよいかわからない。表現したいことがない。
でも、わからないからこそ惹かれるのです。真っ白いキャンバスをかっこよくあるいはかわいらしく、各々のスタイルで彩る人たちを見た時に、表現の中に込められた精神性を読み解くことや、表現のプロセスそのものに好奇心を強くくすぐられました。

できることなら、私も世界に向けて自己表現をしてみたい。形の残るアウトプットを出してみたい。でも、自分にはセンスがない・・・。そんな風にずっと思っていました。
しかし、そんな中救われた言葉があります。

「トミー(あだ名)。センスって訓練できるんだよ。」

一緒にHasniccaをやっているナカヒラがかけてくれた言葉です。これは割と最近の話で、数年前になります。当時私はもう30歳手前になっていました。その言葉を聞いたとき、そうなのか、それならば、これからでも頑張れば"センス良く"なれるかもしれない、と希望が湧いたのを覚えています。

実際に、そういう視点で世の中を見てみると"センスが良い"といわれている人は、積み重ねをコツコツとできている人が多いことに気が付きました。良質なインプットを得る方法と、一定量以上のアウトプットを出す機会の両方を持っています。
私を含む多くの人にとっては、インプットとして「好きなものと触れ、取り込む時間を持つこと」、アウトプットとして「好きなものと触れあって感じたことを何らかの形で自己表現すること」これを続けていくだけでも、自然とセンスは良くなっていくのではないかな?と思いました。

ただ、より高みを目指していくのであれば、"どうインプットするか""どうアウトプットするか"という質の問題も大変重要です。
私なりに、センスが良いと感じる上司や友人を観察して"センスを磨く具体的な方法ってこれなんじゃないかな"と思うところを書き出してみました。私も今後は以下のようなことを意識して、日々を過ごしていこうと思います。

①継続すること: センスを磨くためには、継続することが不可欠です。毎日あるいは頻繁に、時間を使って練習やトレーニングに取り組みましょう。演奏や絵画、執筆など、選んだ分野において一定の練習量を積むことが重要です。

②優れた作品から学ぶこと: 他の優れた作品を研究することは、とても大切です。好きな作家やアーティストの作品をじっくりと観察し、その技術や表現方法について学びましょう。彼らの作品からインスピレーションを受けることで、自分自身の表現力を向上させることができます。

③フィードバックを受け入れること: 成長するためには、他人からのフィードバックを受け入れることが重要です。自分の作品を他人に見てもらい、建設的な意見や批評を受けることで、自分の弱点や改善点を知ることができます。フィードバックを受け入れる姿勢を持ち、そのなかから学びを見出しましょう。

④実験すること: いつもの方法だけでなく、試したことのない手法などを経験してみることも重要です。自分自身がどのような表現方法やスタイルに興味を持っているのか探求し、新しいアプローチ方法を試してみましょう。新しい技術やスキルを取り入れることで幅が広がり、自分自身の感性をより豊かにすることができます。

デザインに限らず、表現することに興味があるけど「私にはセンスがなくてできない・・・。」そんな風に思っている人がいれば、私は「そんなことないよ、センスは訓練できるらしいよ。一緒にやってみようよ。」と声をかけたい思いです。
そう思った背景もあって、最近写真を始めました。この記事のサムネイル画像は、私が撮った写真です。まだあまり腕が良いとは言えませんが、続けてみたいと思います。

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