「そのたかがに、常軌を逸した廃人たちがいますね?」 「ヘイトを煽り、武器を渡す者もいるのです」 異世界の悪しき道化人形、ガーデナー。彼らの目的は地球人から負の感情を搾取し、悪夢の怪物を生成して異世界へ輸出すること。 「オレらが怪物になって暴走するのも?」 「彼らの仕業です」
「私は作家。テロじゃなく、自分の作品で世の中に訴えていくよ」 「わたくしはお父様の斧となり、道を開きますわ」 まるで、銀河の賞金稼ぎと小さな相棒。 現実の夜景にARの如く投影された、悪夢のRPGを巡る二人の旅は 呪いに満ちた現代日本で、ガチャ無き世界の道標を見出せるだろうか?
無闇に競うのは愚か者。勝ちたいなら、消耗戦から逃げろ。 万年負け組な、私の生存戦略。 金をむしり取るために、競争を煽る奴がいる。 無理に競り勝とうとすれば、大きな代償を伴う。相手にするな。 現実でもゲームでも、私は逃げた。逃げるが勝ち。 無理ゲーで、無駄死にするなよ。
レックス社の稼ぎ頭、スマホの散歩RPG「DJP」。他社が類似アプリを出した今も、コロナ禍を乗り越えた歴戦の存在感。 その実態は、植民地支配も同然のドケチなガチャ搾取。5周年を経ても改善の兆しは無い。経営陣が新作乱発を控え、持続可能な事業を志向した今も。 「たかがゲームで?」
「レックス社が、テロの標的だって!?」 「可能性はありますの」 夢の中の酒場で、恐竜頭のスーツ男が驚きの声をあげる。 隣には、あのユッフィー姫。真夜中だが賑わっている。 「私から説明するよ」 話しかけてきたのは、ゴーグル姿の傭兵らしきおっさん。 「わたくしのお父様ですの」
ヤクザでも、カルトでもない。 動機の定かでない個人が、重大事件を起こす。 政治の腐敗を差し置いて、日本をときどき揺るがす一匹狼。 彼らはこう考えるかもしれない… 個人テロこそ、ダイレクトな民意の反映だと。 ジョーカーの時代が来た。公安も脅威を認め、専門の部署を設けるに至る。
ゲーム業界で働くことは、呪いを引き受けるのとイコールなんだよ。 ユーザーの勝手な期待に心身を蝕まれて、気がついたら悪の手先。 だから私は、距離を置く。 ゲーム業界で働く人のメンタルヘルスとか、一体どうなってるのか? インタビューがあったら、読んでみたいです。
私が農業に関わるとは。これも探索の成果。 興味のアンテナは地面に深く根を張って、私の心に養分を運んだ。 生き物を相手にするのは、思った以上に飽きない。 手間をかければ、実りとなって応えてくれる。創作もそう。 私はパパさん。独り身だけど、私が生んだ子供たちが待っている。
限りある人生を、有意義に生きるには。 見込みの無いものに見切りをつけ、新たな挑戦をする。 旅をするなら、ひとりがいい。 好奇心のままに出かけていって、予想もしない発見をする。 夢の中まで、宝探し。 自分だけ見ても、自分の強みは分からない。 できないことから、できるが見つかる。
未来が無いからだ、一部の横綱以外は。 かつてゲーム業界を志し、諦めた私の結論。 冒険者のゲームを作る会社が、冒険できない矛盾。 あれはお城の兵士。規格外の私は不用品。 外から豊かさを持ち込む場所で、連作障害を起こしてどうする。 ゲーム制作や創作活動は、趣味でやるに限る。
他者への浮ついた期待を「恋」と呼ぶなら、私にそんな感情はない。 就職氷河期だけじゃない。後で分かったけど、私はADHDだった。 この二つは分けて語れない。発達障害の形が千差万別であるように。 それは現実での足枷であると同時に、夢の世界へ羽ばたく翼でもあった。
日本のラグナロクは近い。 大きな犠牲を伴い、既存の秩序や常識を塗り替える何か。 離島で、サイバー空間で、夢の中で。 拡大する理不尽に立ち向かうのは、氷河期に抗い続ける戦士たち。 散らばったままでは、戦い抜けない。 探しに行こう、友を求めて。