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岬多可子の第3詩集『桜病院周辺』を読む 。ここに収録されている散文詩「硯の底」の、しかも本人の朗読が、私を岬多可子に導いた。前作は掌編小説のようだった散文詩から物語性が薄まり、いわゆる「難解な現代詩」になるが、嫌味はない。『移季』の(棄)にしびれる。こういう詩を書きたい。