「恋愛小説」① 恋を知らない小説家が、学生時代関わりのあった女性の娘と出会う 唯一の恋愛小説となるそれは 彼の文体からしたら 娘の出現を通して「彼女」の過去を探る旅 深まる謎 「彼女」は若くして死んでいるから 文字にすれば男と女はミステリーに謎めく 「お母さんに似てきたね」
それも嘘だ。雲の上はいつも晴れてんだ。それもアリバイにはならん。そろそろ本当の事を話したらどうだ?「被害者は…僕の方です。」男はぽつりと呟いた。刑事は、ポケットから、ニ枚のチケットを取り出し、男に渡した。「被害届けは取り下げておく。2人で行って来な。」盗まれたもの…それはハート。