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中国のPMIが悪化

中国国家統計局が2月29日に発表した2月の中国の製造業の購買担当者景気指数(PMI)は、前月の50.0から大きく下げ、35.7となった。リーマン危機で大きく落ち込んだ08年11月(38.8)をも下回り、統計を遡れる05年1月以降で最低を記録した。

 国家統計局の29日の発表資料によると、中・大規模企業の業務再開率は78.9%で、3月末までに90.8%へ上昇する見込み。中・大規模メーカーは25日時

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EU離脱は、イギリス経済にとって本当に打撃なのか?

◇ イギリスの中核産業は国際的金融業
 イギリスにおいて、製造業は停滞している。伸びているのはサービス産業だ。
 就業者数で見ると、製造業は7.8%にすぎない(Summary of labour market statisticsによる)。
 これに対して、金融・保険業は3.4%を占める。不動産と合わせれば5.0%になる。
 イギリスの場合、経済を支え、成長をけん引しているのは、製造業ではなく、高

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米中貿易戦争は簡単には解決しない

◇ 制裁関税措置は「愚かな政策」か?
 米中貿易戦争における制裁関税政策は、当初は、トランプ大統領によるアメリカ産業復活策であると考えられていた。
 鉄鋼業などの伝統的な製造業がアメリカで衰退し、「ラストベルト」(錆びた地帯)と呼ばれる地域で失業者が増えている。高率関税を掛けることによって輸入を抑え、鉄鋼業などの産業を復活させ、政治的な支持を得るのが目的であると考えられたのだ。
 これは、「アメリ

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中国が高度技術で世界を支配

「アメリカが中国に対して強い危機感を持っている」と書いた。
 これには、理由がないわけではない。
 さまざまな面で、中国が高度な技術に基づいて世界を制覇しようとしているのだ。

◇5Gサービスを中国が支配する
 第1は、次世代の通信を担う第5世代移動通信システム(5G)での中国の影響力増大だ。

 光ファイバー網を国内外に広げていく。とくに、「一帯一路」に沿った地域に光ファイバー網を大規模展開して

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通商法301条が復活したのは、アメリカの新しい危機感によるのか?

8月23日にトランプ大統領が中国の報復関税に対して追加関税を発表したことで、米中貿易戦争が拡大し、世界経済の混迷が深まっている。
 円レートは、8月26日に、一時1ドル=104円台半ばまで上昇した、日経平均は一時500円超安となった。

 そもそも今回の事態には、よくよく考えて見ると理解しにくい面がある。
 もっとも理解しにくいのは、大国アメリカのトップとはいえ、1人の大統領の発言だけで、しかも

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米中貿易戦争の行方:トランプの真意はどこにあるのか?

米中貿易戦争が、歯止めを失って拡大し始めた。
 8月23日、中国が報復措置をとり、トランプ米大統領が中国に対する追加関税措置を強化した。
 NY市場ではダウ平均株価が大きく下落。また、為替市場では、円高が進んだ。

 これまでの追加関税は、元安によってかなりの程度打ち消されている。
 今回の措置によっても元安が進行するだろうが、そうなると、中国からの資本逃避が増加する危険がある。
 元レートをいか

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貿易戦争を読み解くには、各国の構造の差を知ることが不可欠

米中貿易戦争がエスカレートし、世界経済に大きな影響を与えている。今後どのように推移するかを判断するには、各国の経済構造の基本を正確に理解する必要がある。

◇輸出依存度が高い中国は高関税に弱い
 第1に輸出依存度を見ると、中国がずば抜けて高い。中国経済は輸出によって成長したわけだし、何らかの理由で輸出が減ると、大きな打撃を受ける。
 そのことは、2008年のリーマンショックで実際に起こった。
 そ

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米中貿易戦争は、今後も収まらない

8月1日にトランプ大統領が対中追加関税第4弾を発表して、世界的に株価が下落した。
 その後、株式市場は一時的に安定を取り戻したかに見えたのだが、8月14日に再びダウ株価が800ドル安と大暴落した これは、今年最大の下げ幅だ。日経平均株価も、15日には一時400円超の下落を記録した。
 これは、13日に第4弾の実施を9月1日から12月まで延期するとした直後のことだ。マーケットは、「これだけでは米中

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中国語の知識なしに、中国の統計データサイトを使いこなす

中国の統計データサイトは、しばらく前に比べればずいぶん使いやすくなりました。しかし、まだまだ使いにくい面があります。

 何よりもまず、中国語を読めないことが大きな障害となります。
 しかし、幸いなことに、画像認識と自動翻訳の技術が発達したため、これを克服できるようになっています。
 中国語を知らなくても、中国の統計サイトを利用できます。以下に、そのためのいくつかのティップス(ヒント)を記します。

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世界経済の長期予測

◇ 2030年代に中国がアメリカを抜く
日本経済研究センターが行なった2060年までの長期経済予測によると、2060年はアメリカと中国が経済規模で拮抗する世界になる。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO47775960V20C19A7KE8000/

https://www.jcer.or.jp/economic-forecast/20190617-2.ht

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