首が飛ぶ

刀を亡くした侍に、鉛弾の祝福を。 #1 (トレンチコートとモッズコート Act.2)

 シトリとトゥは荒事専門のよろず屋で、トレンチコートのサムライと、モッズコートの格闘家のコンビだ。サムライのほうがシトリ、武道家のほうがトゥ。彼らはいつも同じバーにいて、依頼がくるまで酒を飲んでいる。

 入り口のベルが鳴ったとき、店にはシトリしかいなかった。

 いつものようにカリラを飲みながら居眠りしていた彼は、来客に気付いて顔をあげ……そしてその側頭部に、強烈な蹴りが炸裂した。

 首が変な

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不死の日のエドム

「日の神にかけて。今日は『誰も死なぬ日』でさ、ヨブの旦那」
薄汚い牧童は、そう言って男に微笑み、右手を挙げた。
「試してみる。首を出せ」

「いや。痛いは痛いんでね。罪になりやすぜ」
「構わぬ。贖い銀は先払いだ。俺の神に誓う。そこの連中、証し人となれ」
ヨブは、銀の入った革袋を呉れてやる。

牧童と証し人らは銀を確かめ、肯いて受け取る。
「じゃ、どうぞ」
剣が一閃し、牧童の首を断つ。ごろりと落ち、

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ブッダがあなたに加護を与えるでしょう。
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