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広野火力発電所の制御室の見学の時、負荷追従運転について質問したところ、意外な回答があり、それは、昔は、電力需要の多い昼間に定格運転、電力需要の少ない夜間に出力抑制運転でしたが、最近は、太陽光発電の拡大に伴い、太陽光発電を優先し、広野火力(どの火力発電所も)は、昔と真逆の運転方式。

(続き)システムの一回当たりの変換電力ロスが約20%、少なくとも二回変換(交流発電→直流蓄電→交流送電)するため、約半分の電力ロスが生じます。ですから、再エネの大量利用を図るには、電力損失の少ない大電力貯蔵システムの実用が絶対条件となります。再エネの設備利用率は約15%と少ない。

(続き)太陽光は、直流発電、風力は交流発電、リアルタイムで送電するには、直流は交流に変換し、蓄電器に蓄電するには、直流はそのまま、交流は直流に、そして、必要な時に送電するには、直流を交流に変換し、送電線で送電しなければなりません。

負荷追従運転は、水力や火力や原子力のように、天気や気象条件に依存しない発電方式ならば、比較的実施しやすいものの、再生エネ、具体的には、太陽光や風力のように、気象条件に、全面的に依存する発電方式では、負荷追従運転が不可能に近く、克服するには、電力貯蔵システムの実現しかありません。