日が経って衰えた花を濱田伸一さんの花器に生けました。器は花のあるがままを受け入れて一体化しました。濱田さんは苦心の末に、故郷の土と花の釉薬を使った焼物「スイトピー灰釉陶器」を始めました。作品の多くは優美な姿をしていますが、この器には渦巻く帯が描かれ、秘められた苦悩を伝えています。