死亡保険金が降りるパターンに詳しい
メガネが先にキスする
知らぬ間に姪っ子が二人いるらしい
日の出が遅くて早起きは三文の得の効果が薄い
ポケットの石に心当たりがある
涙腺が詰まってるのでかなしみ全部鼻水になる
砂漠の海に真水こぼしてどこまでも儚い
アラサー突入時に燃え尽きたお天気お姉さんに続いて行く
沈黙の幸せを知る人であれ
故人の連絡先を消すような歳になってた
カカオ100パーセントチョコ買ったあいつはもう終しまいだ
去年封切った紅茶パックで良かったのか
奈良公園でトナカイがバイトの募集してた
見えないものを信じるのは基本のキ
やらなくちゃいけないことたくさんあってもひまで死にそうなの
ポテチがないコンビニと巡り合う
花の名を知らぬ罪を問うほどではない
忘れた頃に何もやってこない
もう歩けないと言ってからのほうが長かった
ま だ は ん こ 押 し て な い だ ろ
待ち合わせ場所にAirTag落ちてる
ごめん疲れているせいで美しく見える
いろはすの本当の色が見える
花が枯れ君が咲くころ僕が散る
虹の影まで弧を描く時雨
歩幅にあわせて石畳は敷かれていない
自分を捨てないと愛せない人なのか
体を大事にしないタイプの人を頼りにしている
あいさつするの苦手なので避けてもらえてありがたい
誰かが一月タダ働きするであろう値引き額を提示される
誕生日プレゼントにタイヤ交換してあげる
隣の車からいびきが聞こえる
聞き取れた呪文を復唱したらちょっと燃えた
暁の赤の茜の赤を足して初夜の赤で割った感じの人
日の入りで帰宅させてもらったので、日の出で出社する他ない
トイレで裸で寒かった
先頭に続き車両集団一斉に道の駅へ
セルフカットどうあがいてもアシンメトリー
しもやけにも爪でバッテン
このクッキー、砂食べてるみたいだ
孤独が金で買えると知ったので頑張れる
喫煙ルームのすぐ隣で香しい禁煙席
なんでおまえも選ばれし勇者の剣持ってるんだ
冬眠の準備を急ぐ熊も僕も
帰るまでが遠足の家出
ごめんって言ったのに聞こえてなかったらしい
鳩の方が僕よりはっきり喋る
忘れた頃に全部やってきた