人気の記事一覧

世一、詩する 改訂版『詩編 百花繚乱』

世一、詩する『詩編 雨に詩えば』

わたしには、何もできない もうなにも 俯けど人、救いなどなく

2年前

愛ならば わかるがきっとそうでなく エモい短歌は書けないだろう

2年前

うわついた若者

3年前

君がため 去りし野原に一辻の 剣となりて 雹、雨となる

1年前

捨てていく者の多さに乾涸びて 水を飲み飲み 泣いて暮らしぬ

1年前

おぼえてる くせしてなにも なにも

2年前

このにんじんに火が通るまで

2年前

血を吐いた日の朝ほどに

2年前

頭が痛む頭が痛むとけれども四人いては一部屋

2年前

インディゴに褪せぬ白色 曇天の火は雪となり雪は火となり

2年前

灰皿の谷間に落ちる雪は花降り

2年前

広くある肺の極めて内側な紫使い息をしている

2年前

掻き抱いてくれほむらの鳥よ わたしも船も青ざめた血も

3年前

たいていの出来事たちはまろく在り 帯びるほどには鋭さがない

3年前

まぐろ漬け保管容器にみちみちに 隙間ないようとろろ入れゆく

3年前

猫に会いたい

3年前

昨今は鼻血も出やる 廃液を見る すまない大理石に似た石で

3年前

虫の這う道に見えた

3年前