斎藤慶典

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(井筒俊彦) 同じ東洋でもイスラーム思想とタルムード期以後のユダヤ思想だけは、奇妙なことに完全に取り残されて、今までのところわれわれ〔日本〕の思想文化の構造のなかには入ってこなかった

クローデルの詩を独り静かに朗読していると、何か深い深い地の底から響きあげてくるような重い荘厳な律動をからだ全体に感じて思わず慄然とすることがある。・・どこか遠いところから私達のからだにじかに伝わって来る恐ろしい、滲み入るような地響きだ。私達はその響きに原始的宇宙の喚び声を感ずる。

私たちは「完了形」でしか経験を得られない 私たちの「経験」とは、本質からして完了の相のもとではじめて成り立つ 逆に未完了のもの(進行形)は実はいまだ存在ではないことになる。 こうした観点からあらゆる経験は─現在(進行)形で語られるものも含めて─「想起」であると考えているのだが

「空海と表現の哲学」について

杉本博司「海景」が飽きない理由を教えてくれた二冊の本ーー安藤礼二『霊獣ー「死者の書」完結篇』と斎藤慶典『危機を生きるー哲学』