文藝春秋2021年3月号

司馬遼太郎『坂の上の雲』の日本語論 夏目漱石と正岡子規と秋山真之の「ことば」

司馬遼太郎の名作を読み解く短期集中連載の第3回。漱石と子規は、秋山真之とともに“近代日本語の創設者”だった。/片山杜秀慶應義塾大学教授×佐藤 優(作家・元外務省主任分析官) <summary> ▶︎司馬さんにとって、昭和の暗さの対極にある“明治の明るさ”を“遠望”するには子規は欠かせない存…

詩|伊藤比呂美

鼓動 旅立たないように風切羽を切った 初列風切を切り 次列風切を切り 念を入れて三列風切を切った それから尾羽を抜き、内趾だの外趾だの中趾だの ひとつひとつ折って、嘴を折った それからいっぱいに窓を開け 雲に届くくらい両手を突き出して 空の中に投げ込んでやったんだ

【新連載】ハコウマに乗って|あとすこしほしい|西川美和

あとすこしほしい 今号からの新参です。読者の方には耳慣れないと思われるタイトルをつけたので、その説明から。 「ハコウマ」というのは生きた馬ではなく、演劇の舞台や映画の撮影現場で使われる、ベニア合板などで作られた木製の箱のことをいう。「馬」は踏み台を意味し、「箱馬」と書くようである…

「慰安婦判決」文在寅政権が招く日韓の破滅的未来

捏造された“事実”で日本を犯罪国家に仕立てる──こんなデタラメはなぜ韓国でまかり通るのか?/文・久保田るり子(産経新聞編集局編集委員・國學院大學客員教授) <summary> ▶︎「新基金で解決」という韓国側の提案は、条約も国際法も無視した闇取引。まるでマフィアのディール ▶︎裁判長の胸…

日本列島「再エネ」改造論|小泉進次郎×古川元久×古川禎久

「脱炭素」は日本企業にとって大チャンス。世界を舞台に新ビジネスに挑め。/小泉進次郎(環境大臣)×古川元久(国民民主党国対委員長)×古川禎久(自民党衆議院議員) <summary> ▶︎菅政権で環境政策は進んでいる。2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を宣言…

認知症、心疾患、がん……コロナ時代「健康の新常識」

外出が少なくなるコロナ時代、健康で過ごすには何に気を付ければよいのだろうか。専門医が教える「おさえるべきポイント」。/取材・構成=鳥集徹(ジャーナリスト) <summary> ▶︎【認知症】外出自粛が続くと、認知機能や認知機能を悪化させる「負のスパイラル」に陥る危険性がある ▶︎【心疾患…

倉本聰が見たコロナ禍 「北の国から」感じる日本崩壊の危機

news zeroメインキャスターの有働さんが“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストは脚本家の倉本聰さんです。 <summary> ▶︎SNSを見ていると、日本人は一体どうしてここまで品格のない民族になってしまったんだろうと思わずにはいられなかった…

【医療現場報告】絶望の「重症者病棟」から——「どう? 診れる?」「正直、無理です」

「正直無理です」。ゴールが見えない闘いのなか、現場は疲弊している。/ 文・岡秀昭(埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科教授)、聞き手・河合香織(ノンフィクション作家) <summary> ▶︎重症者の受け入れについては、医療崩壊が起こっていると判断していい状態 ▶︎患者の希望…

徹底討論 「医療逼迫」犯人は誰だ|米村滋人×舛添要一×宮田俊男

世界一の医療資源がありながら、なぜ治療が受けられないのか。/米村滋人(東京大学大学院教授・内科医)×舛添要一(元厚生労働大臣・元東京都知事)×宮田俊男(早稲田大学理工学術院教授・医療法人DEN理事長) <summary> ▶︎日本は、病院同士の連携が弱く、しかも行政が介入する余地が小さい。…

日本電産社長「EVの覇権を狙う」 異色のトップが挑む“売上高10兆円”

自衛隊から日産を経て日本電産の社長に。「永守会長の分身になる使命がある」と語る新トップが描く未来とは。/関潤(日本電産社長兼CEO)聞き手/構成・井上久男(ジャーナリスト) <summary> ▶︎関は日産から日本電産への転職は断るつもりだったが、永守に説得されて入社を決めた ▶︎関は陸上自…