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詩集✴︎四頁🔸迷庭にて🔸虚無感流し🔸DM🔸冷唇

章回小説と詩 -6  いくつか実際の詩を紹介します。まずは西遊記の天地開闢の詩です。筆者は中国占術の研究をしているので本作は必読書のひとつになっています。実際、この詩句の後、筆者が師匠筋とする邵康節さんの言として、天地の数理について説明がある他、本編中に他の専門用語も登場します。

章回小説と詩 -5  章回小説で詩に何を期待して採用するかについて、筆者なりにまとめてみました。章回小説は白話、すなわち口語小説ですから、当時の最高の教養である詩文を挿入すると、その部分だけ引き締まるのは確かです。このほか、どんな効果があるのか、色々と試してみると良いと思います。

章回小説と詩-7  次は水滸伝の冒頭、第一回の前、はしがき(印首)に登場する、唐末に訪れた天下騒乱の趨勢を嘆いた詩です。本編ではこれを西遊記にも登場した邵康節さん作と紹介しています。検索すると、觀盛花吟 でヒットします。実在の人物の作品の引用は、章回小説ではしばしば登場します。