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章回小説と詩 -6  いくつか実際の詩を紹介します。まずは西遊記の天地開闢の詩です。筆者は中国占術の研究をしているので本作は必読書のひとつになっています。実際、この詩句の後、筆者が師匠筋とする邵康節さんの言として、天地の数理について説明がある他、本編中に他の専門用語も登場します。

未来を変えた?(2):邵康節の文字の魔術

5か月前

章回小説と詩-8  ここで小休止。邵雍さんについて少し紹介します。占術的には数理による独特な易学理論で有名ですが、儒者でもあるため多くの詩を残しています。筆者が漢詩の修得に乗り出すきっかけになりました。 画像は以下から。 公有领域, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1181134

章回小説と詩-7  次は水滸伝の冒頭、第一回の前、はしがき(印首)に登場する、唐末に訪れた天下騒乱の趨勢を嘆いた詩です。本編ではこれを西遊記にも登場した邵康節さん作と紹介しています。検索すると、觀盛花吟 でヒットします。実在の人物の作品の引用は、章回小説ではしばしば登場します。