損益計算書:profit and loss statement、P/Lと略されることも。財務三表の1つ。複式簿記を使って企業の一定期間(三か月、半年、一年など)における収益と費用の状態を表す。経営状況を判断するための資料。
貸借対照表:決算日等の決められた日における企業の資産・負債・純資産の金額と内訳を示す表。財務三表の一つ。企業の資金調達方法や財政状況を表している。あくまでもある特定の時点での企業の状況であり、翌日には内容が変わっている可能性もある。
キャッシュ・フロー計算書:C/F。キャッシュ(資金)のフロー(流れ)を表す財務三表の一つ。会計期間中に、営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュ・フローを区別して記載する。期間中に会社がどれほど儲けたかは、損益計算書から読み取れるが、それではキャッシュが増えたかは不明。
格付け:国、企業や団体の信用度を記号で表現したもの。企業が債券という形で借りたお金を期限にきちんと支払えるかに関する格付け会社の意見でしかない。日本では通信簿と勘違いされ、大企業は「なぜうちはトリプルエー(AAA=最上位)ではないのか?」とクレームを入れることがしばしば。
CAPM:資本資産価格モデル。金融資産の期待収益率のクロスセクション構造を記述。1960年代にウィリアム・シャープらにより発表。金融経済学において最も基本的な資産価格モデルの一つ。CAPMによって定式化された概念は学術研究のみならず金融実務や個人投資の手法等にも広く浸透。
金融関連情報:金融機関が顧客やユーザーの啓もうの為に自社サイトに金融経済情報やニュース解説、ファンド等の金融商品の説明を掲載。ところが、SNSの発達により、使用するメディアが変わってきている。タイムリーにはX(旧ツィッター)、繰り返し見てもらえるYouTube等も使用。
債券3:特殊な債券の一つに永久債がある。利息を永久に払っていく英国のコンソル債が有名。償還しない代わりに、永久に一定額の利子が払われる契約に基づく。初めて発行されたのは1751年、ヘンリー・ペラム首相の時で、同国の債務をコンソリデート(統合)するために発行され、金利は3.5%。