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閑さや絶えず鳴り響く警報音

11か月前

重力を曲げても星を移ってもすぐに隙間なくみっちりと埋まる

11か月前

もはや誰ひとり言葉を信じない

どこへでも行こうと思えば行けるので行きたい場所が思いつかない

もう誰も照らすことなく立っている

宇宙から見れば輝くミラーボール

あの頃にもっと寄り道しておけば無人の街を飛ばずにすんだ

11か月前

はなひらけ 許されたとて なかなかに

鉄の道 鉄の橋の下 鉄の川

どうせなら暮れてから光りたかったが 百年ぶりに人を照らした

何度でも飽きることなく繰り返す 忘れた頃にと言い訳をして

数年後 地球の自転が止まるらしい 米中を結ぶトンネルのせいで

雪だけが境界線を消したのに ここから先はもう積もらない

雪みたく さよならするんじゃなかったの

思い出は1ピクセルも色褪せず ただ蘇る 鮮やかさもなく

楽園の空気を吐き出すファンの群れ 壁の外から狙う密猟者

日に三度 いただきます と声を出す

遺伝子を組み換えた豆 投げつける相手は鬼か人かクローンか

郷愁のなかに草木は生えてない

買いたてのカメラを虫と間違えて叩き潰した十万損した