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義父へのブラボー👏

夫の父親(義父)は入院が耐えられない人だった。何回か大病や怪我をして入院した。よくある話だが、入院すると必ず認知症が出た。肋骨を骨折し入院した時は、2日目から帰ろうとしてベッドの柵を乗り越えようとした。危険なので、ベッドに縛りつけられた。その後も様々な抵抗を行った。1ヶ月の入院予定だったが、病院側も嫌になったのか1週間で退院することになった。

認知症のまま家に戻った義父との生活は大変だった。しかし1週間位過ぎた頃には義父の認知症は治り、入院前の状態に戻った。

私も何年か前に手術をし入院した。毎日の点滴、味気ない食事、辛い毎日だった。1週間の入院生活を終え、病院を出た。背の高い病院を振り返り見上げた。あの中には大勢の入院患者がいる。長期間の入院生活を強いられている人もたくさんいるだろう。本当に気の毒だ。せめて、もう少し愛のある食事を作ってくれたら、どんなに患者のメンタルも体調も良くなることだろうか。

義父が1週間で退院した時、私は義父の忍耐の無さに腹が立った。しかし、今は義父にブラボー👏と言いたい。義父は入院生活を出来るだけ短くしたことで、90歳まで長生きできたのかもしれない。

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