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読書レビュー

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2017年1月の記事一覧

太田匡彦『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』(2013年)

以前からよく言われている、日本におけるペットの飼われ方の特殊性が知りたくて、この本を読んだ。

先進国の中でいわゆる「ペットショップ」が存在するのは日本だけ、ヨーロッパの動物愛護先進国では、シェルターと呼ばれる保護施設から、養子を取るような形で飼い始めるのが一般的らしい。そして飼い始める時も、ガラスケースに入った子犬を見て「可愛い!」「目が合った!」と衝動的に買うのではなく、毎日散歩ができるか

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バラバラ・バルトス=ヘップナー(ロコバント靖子 訳)『クリスマスの思い出 冬の炉端で』(原著1982)

ドイツ語の原著のタイトルを訳すと「クリスマスABC」となるように、主にドイツでのクリスマスの風習やその起源などについて詳しく書かれた本です。そこに著者の子供の頃のクリスマス期間の思い出や、クリスマス料理の紹介なども加えられていたりします。

夜が明ける前に早朝のミサに行く習慣などは、日本の大晦日の初詣に近い感覚なのかなーと比較したり、エリコのバラってどんなんかなーと思ってタイムラプス動画を見て「お

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