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演劇に本気で挑戦する為の仲間を募集します。(締め切りが6月5日まで延長しました!)

4月でお笑い芸人としての芸歴21年目、演劇を始めて6年目に突入しました。

お笑い芸人としてはほぼ活動していません。コンビで地元の静岡でレギュラーのラジオ番組をやっているのと、地元の企業のイメージキャラクターをしているくらいです。あとはマイペースにたまに単独ライブをしています。

演劇は、僕以外に俳優三名と制作一名の計五人のメンバーでスタートしました。しかし、一昨年に僕以外のメンバーは脱退し今は一人でやっています。何故、僕以外のメンバーが脱退することになったのかは後で語ります。

今回のこの記事は、僕のやっている演劇ユニット『エンニュイ』をまた昔のようにカンパニー化したいから仲間を募集するという内容です。
募集するに当たって、僕がどんな人間なのかということと、何故以前のエンニュイは解体したのかということ、そして、今どんな状況なのかを包み隠さずお伝えしなければいけないので長文になりますがご興味ある方はお付き合いいただけたら幸いです。

エンニュイとは?

お笑い芸人・劇作家・演出家の長谷川優貴主宰の演劇ユニットです。劇団の名付け親は又吉直樹氏(ピー ス)。
主な活動暦 2017 年 3 月旗揚げ公演「ゼンイとギゼンの間で呼吸する世界」上演 2019 年 神奈川芸術劇場 KAAT 神奈川かもめ「短編演劇」フェスティバル審査員表第二位。 2019 年 福島県立いわき総合高校 演劇 16 期生卒業公演 作演出 2021 年 かながわ短編戯曲賞 2021 最終候補 2021 年 神奈川県マグカルシアター参加 スタジオ HIKARI にて公演 2022年かながわ短編演劇アワード 最終選考5団体に選出

僕の経歴↓(2020年までしか書いてませんが)


何故、団体を作りたいのか?

先月の終わりに『かながわ短編演劇アワード』というコンペに出場予定でした。一次審査が通り本戦の5組に選ばれたのですが、本番前日にメンバーの中から陽性者が出てしまい出場辞退することになりました。

この時に様々な感情が湧いてきました。悔しさもありましたが完璧な感染症対策ができていなかったことへの自分への苛立ちや反省。いやいや、完璧にしていてもなる時はなるから自分を責めなくていいよという声もあるかもですが、今回は完全なる僕の管理不足でしたし、これは今回の件も含んだ積もり積もったことへの反省です。

助成金も貰わずに、劇団としての貯金もない中で人を雇うことができずに遠隔で手伝ってくださる制作さんと僕の二人きりで公演することが多くなっていました。そんな中では、俳優のみなさんに安心して稽古をしてもらうことも、公演してもらうこともできません。芸人の時は身一つあればなんでもできたし、相方と二人で大きな会場でも公演してきました。当日に受付の方などを雇っても基本は二人でした。その時の感覚のまま演劇をやってしまっていた感が少しあったかもです。

しかも、僕は細かな作業や連絡などが普通の人よりも苦手です。感覚で行き当たりばったりで生きているので計画性もないし、僕のそういうだらしなくて杜撰なやり方のせいで昔のメンバーや出演者の方や関わってくださる人達を不快な思いにさせてきてしまってきたと思います。全て僕の責任です。

僕は0から1を作れます。勘も良いです。構成も上手いと思いますし、アイデアもたくさんもっています。最初の一歩が踏み出せたり、行動力があったりはします。普通の人にはできないことで僕にできることはたくさんあります。でも、普通のことで出来ないことが多いです。歯痒いし、申し訳ないです。だから、仲間が欲しいです。できないことをカバーし合える仲間が。

上記の理由以外にも、一緒に悔しがれる人がいなかったことが辛かったという理由があります。出場辞退になり、団体の管理不足のことも一人で反省し悔やむのみ。団体で出場していたら団体のメンバーと一緒に悔やみ、今回できなかった作品を必ずどこかで公演しようとなるのですが、所属しているわけでない出演者のみなさんと必要以上に悔しさを共有するわけにはいきません。それに、優勝賞金を山分けという形で集まってもらったので、ノーギャラになってしまったこと、そして更に自宅待機や隔離で後の仕事に影響を与えてしまったことなどを考えると軽々しく「近々公演しましょう」とは言えません。(最初は空気読めてなくて言おうとしていましたが笑)

僕は単純な人間なので、一緒の目標に向かって頑張っただけで仲間意識が強く芽生えてしまいます。そんな感じで仲間だと思っていた出演者のみなさんとも、公演辞退になれば普通にバラバラになるわけです。所属メンバーではないので、みなさんには次の公演や仕事が待っている。僕と一緒に作った公演はその仕事の中の一つでしかないのです。ギャラも出せなかったし、仕事でさえもないのかも。

40になるおっさんが言うことではないのですが、凄く心細いし寂しいなと思ってしまったんですよね。今回だけではなく、一昨年、一人でエンニュイを始めてから、公演終わりは毎回そうです。公演が終わればまた一人になる。悲しいおっさんです笑

反省しあったり、共通の未来の夢を語り合えないというのは凄く寂しいし、そんな感じなら演劇で表現する必要があるのかなと疑問がわきました。一人きりだったら、漫画や小説などで表現する方が良いのではないか。(漫画や小説を軽く見ているということではありません)それか、自分だけが出演する一人芝居のみを公演していくか……。演劇の醍醐味は意見や思考の違う仲間と一つのものを創るところにあると思っています。僕は、自分の頭だけでは想像がつかない、一人では絶対に作れない作品を創りたいし、観たいです。

だから、僕はエンニュイを再び団体にします。

以前エンニュイが解体した理由

エンニュイは元々、様々な芸歴を持っている30歳以上の年齢もメンバーで結成しました。そこに僕のことを芸人のころから知ってくれている若い制作の子が入ってくれて5人でスタート。

芸歴バラバラの元々友達でもない、僕の作品が好きで集まったわけでもないメンバーで足並みが揃うことはありませんでした。みんな面白いし演技も上手いし楽しかったんですけどね。カタチは団体でも、基本的には僕だけが先のことを考え、僕だけでプロモーションっぽいことをしていく。で、公演後に後出しで文句を言われるみたいな感じ。当時はモヤモヤしていましが、今考えるとメンバーに頻繁に相談してちゃんと巻き込めなかった僕の責任だったと思います。色々と変な気を遣ってしまって、しっかりとメンバーと向き合えていなかった僕のせいです。みんなも意見するタイミングがなくてモヤモヤしていたと思います。本当に申し訳ないことをしました。

そんな中、一昨年コロナの影響で緊急事態宣言になり、エンニュイでリモート公演をすることになりました。その稽古中に色々なことがありました。(僕の主観で書くわけにいかないので詳細はここでは割愛します)僕が稽古中のルールをしっかりと作り安全性を担保していなかったせいでもあるし、その直後の傷ついた方へのフォローやケアの仕方など全てが裏目に出てしまい、主宰としてしっかりとした立ち回りができず、責任を取るというカタチで解体を決めました。最後にはメンバー内でもそれぞれ考えも合わず、しっかりと話し合って決めることもできずで、申し訳なかったと思うし、本当に不甲斐なかったと思います。いつか全員に会って謝りたいです。最後まで僕のせいでみんなに不快な思いをさせてしまいました。

といった感じで、全ては僕の責任でした。僕は人が怒っていたり、喧嘩しているのが異常に苦手です。だから、頻繁に口論がおきるエンニュイの現場を恐れて、話し合いを避けてしまっていました。でも、それが全ての原因だったと言っても過言ではありません。僕が逃げてはいけなかったと思います。しっかりと主宰として全員を納得させながらやっていくべきでした。

あの頃の僕は、とにかく稽古場とメンバーとの話し合いが恐かったんです。みんな面白くて良い人だったんですけど、言葉が強くて。みんな育ってきた環境ややってきた現場が違うので言葉の使い方が違うのは仕方がなかったのですが、僕が勝手にビビっちゃってて。だから、相談や報告をせずに進めたりしてしまって、でも結局それが原因で不信感や不満を持たせてしまったりしました。僕が強くて、ちゃんとみんなと話し合えていたら、何か変わっていたかもしれません。反省しています。

これが解体した理由です。(メンバーよっては違う認識の可能性はあります)メンバー、そしてエンニュイに関わってくださった全ての方々には大変申し訳ないことをしました。この反省を活かして次は失敗しないようにします。僕には苦手なことがたくさんあります。あの頃は誰にも助けを求められませんでした。でも、今の僕なら自分のできないことを把握して理解して、仲間に助けを求めたり、仕事を分担したりできます。

同じことは繰り返しません。

理想の団体とは?

それぞれが自立し、責任を持ち、それでいて力を合わせて一つのものを創る。そんな関係を作りたい。僕が0から1を作ったとして、その種を「目の前にその種しかないから仕方なく育てる」のではなく、何故その種なのかを一緒に理解してほしいです。そして、それぞれ自分なりの育て方を見せ合う。みんな違う育ち方をして、違うカタチの花が咲くかもしれない。それらを合わせて花束を作る。歪でも良いから、しっかり種に愛を持ち、責任を持って一緒に育てたい。ちょっとぼんやりとしているかもですが、こんな感じの団体を作りたいです。

『連合』+『共同体』+『集う場所』

僕の作りたいのは、団体というより連合なのかもしれません。
何故「連合」を組んでいくかというと、これからの時代を、自分たちの手で少しでも「面白くしていく」ためです。「1人の能力だけ」では何とかできないことをいろいろな専門分野の人同士が協力し合い表現する。そんな場所を作りたい。

自分のアイデアを話し、人のアイデアを聞く。そうしたことで、自分のアイデアのヒントがどんどん出てくる。

個人個人が自立して発信しているアーティストだけれども、1人ではなんとかできない壁があったときに集まって連合として打破していく感覚。

色々な分野のスペシャリストが集まるアベンジャーズみたいなイメージです。ちなみに旧エンニュイの僕の勝手なイメージはルパン一味でした。 

共同体ってイメージもあるのですが、やっぱり連合が一番しっくりくるかもですね。団体に入ってもらうというより、それぞれの目的の為に手を組むというイメージです。エンニュイは、その為に人が出入りできる『集う場所』なのかもしれません。

一人でやれることには限界があります。でも、連合があればアイデアを出し合ったり、一人では作れないものを作れたり、知り合いを紹介し合えたりと、様々な広がりを見せてくれます。

なにか企画が思いついた時に、「こんな企画やりたいんだけど、どう?」とメンバーに相談したら、台本だったら誰々が書くよ、出演者は誰々がスケジュール空いてるよ、映像だったら誰々が撮れるよ、みたいな感じに連合の内部だけでフットワーク軽く作品が作れるわけです。

いろいろな専門分野の人同士が協力し合う。それは別に技術的な能力だけじゃなくて、「この人がいるとよい感じで和む」とか「宇宙とか都市伝説の話にやたら詳しい」とか。そういう、サークル感覚で、創作とプライベートが混ざったような肩の力を抜いて自然体でモノづくりができる場所にしたいです。

定例会みたいなものを作って、最近気になってるテーマや、ハマってるものなどを出し合ってその雑談から作品や企画を考えていくのも楽しいかなと考えています。

概念やカタチにとらわれずに自由に。常に変化するような連合を作りたいです。年齢も育ってきた環境も性別も関係ない。世間ではネガティブに思われるようなことが逆に武器になるような集い。

そして、放っておき合える。「放っておくときは放っておく。協力するときは協力する」という、自由な居場所にできたらなと考えています。

今後のエンニュイの活動とそれにあたってどんな人が必要か

課題はたくさんあります。まずは集客を増やさなければ話になりません。集客としっかりと作品をマネタイズしていくということ。その為には、プロデューサーが必要です。僕たちの創るコンテンツがどのような商品になるのか。エンニュイではアートとエンタメの中間を作っていきたいです。フットワーク軽く、舞台だけではなく様々なカタチで様々なコンテンツを作っていこうと考えています。その作品達を言語で説明し、興味ありそうな人達にリーチしていくようにするには戦略を考えてくれるプロデューサーを仲間にするしかありません。

少し前まで僕自身でもプロデューサー的なことはできると思っていたのですが、全然むいてませんでした。僕はクリエイションに集中して、そのクリエイションを商品にしてくれる人が必要だと最近痛感しております。

一応、毎回面白い作品や面白い試みをしてきた自信はあります。この僕の力を利用して金稼ぎしたいって方いませんか? クリエイションと同時に新しいビジネスモデルを模索してくれる人が現れたら凄く助かります。

あとは、最初から読んでいたらわかる通り、現場にいてくれる制作と演出助手が完全に必要です。

今後の展望は色々とありますが、そんなに細かく決めてはいません。そこは、連合ができた時に話し合っていけたらなと思います。具体的なやりたい企画は腐るほどあります。それが演劇というカテゴリーなのかお笑いなのかわかりませんが、ジャンルにとらわれずに面白いと思うことをどんどんやっていく連合にします。いつか映画も撮ってみたいです。舞台と同時進行で映像作品をどんどん作っていきたい。あとは、全国の様々な場所で、その場合でしかできないことをやりたいですね。

そして、何度もしつこいですが上記したようなことを商品にしてどう届けるかを考えてくれる人を欲しています。

良き縁があることを楽しみにしています。

最後に

ここまで読んでくださり有難う御座います。読んでおわかりの通り僕はどうしようも無い人間です。たくさん失敗して、たくさん人を傷つけて、たくさんの人を巻き込み迷惑をかけてきました。

年齢的にもこれが最後の挑戦かなと思っています。でも、なんとなく上手くいきそうな気がしています。

団体を作ることは大変です。みんなそれぞれの夢があります。未来があります。別々の人生です。その人生に関わるというのは大変なことです。今の時代は嫌がる人が多いかもしれません。リスクが大きいし。でも、その分仲間となにかを乗り越えた時の達成感はなに事にも変え難い感覚です。別々の人生が一瞬くっつくわけです。そんな感覚を味わいたくて最後の挑戦をすることにしました。

現状、資金はない状態です。なので、最初は売り上げからしかギャラが支払えないと思います。ゼロからのスタートなので、ここからどう運営していくのか一緒に考えていただくこともあります。ここから3年後4年後くらいまでの展望を最初に考えて、計画していきしっかりと運営してお金がまわる仕組みを考えていきます。

こんな感じの本当にゼロからの団体ですが、それを面白かってくれる方を募集させていただきます。

運営する元手を蓄えてからスタートしたほうがいいという意見もあったのですが、もう動き出したくてしかたないのでスタートしちゃいます。止まっていられない質なので。

募集要項

エンニュイの劇団員(クリエイションチームメンバー)オーディションに合格された方は、メンバーとして2022年7月以降の公演にキャスト又はスタッフでご参加いただき、双方の合意の上で正式に劇団員として活動していただきます。

※以前、僕の仕事を手伝ってくれる方を募集して、その頃運営していた劇場のことでバタバタしてましてそのままになってしまいました。連絡できずで応募して下さった方々申し訳ありませんでした。再度応募していただけたら嬉しいです。

【募集条件】
◼年齢不問
◼演劇経験一切不問
◼関東で活動が可能な方(現時点での居住地は問いません)
◼劇団業務に積極的に参加可能な方(スタッフ専任志望も大歓迎)
◼できれば僕の作品をご覧いただいたことのある方(映像可)が理想です。でも絶対条件ではありません
◼事務所や別劇団にご所属の場合、予め事務所の承諾を得た上でのご参加をお願いいたします
◼既に劇団に所属している方でもご応募できます
◼団費の徴収や公演参加時のチケットノルマ・参加費などはございません
◼相手のことを考えながら発言できる方
◼あまり怒らない方
◼人のせいにしない方
◼後出しじゃんけんをしない方
◼他人の良いところも悪い所も尊重できる方
◼他人にリスペクトを持てる方
◼感謝をしっかりと言葉で伝えられる方
etc.

【募集するメンバー】
・プロデューサー
・制作
・演出助手(一緒にアイデアを出し合ったり、企画によっては助手ではなく演出や脚本をお願いすることもあると思います)
・俳優(企画によっては、希望の方がいれば脚本や演出をお願いすることもあります。かと言って、ただただ演じたい方も大歓迎です)

他に映像編集、舞台美術、照明、デザイナー、衣装、、などなど様々なスキルを持った方を募集します。

【応募方法】
下記メールアドレスに必要事項を記入の上、送信してください。
後程メールアドレス宛にご連絡を致します。

yennuinfo@gmail.com

■必要事項
お名前
・性別

年齢
・生年月日
・バストアップ写真
*6ヶ月以内に撮影したもので、表情がわかる写真をお願いします。※加工アプリ使用不可
・全身写真 *6ヶ月以内に撮影したもので、頭から爪先まで全身がしっかり入っている写真をお願いします。※加工アプリ使用不可
・身長
・現住所
*採用となった際の活動拠点は東京中心となります。応募時点での居住地は問いません。
・趣味・特技 *記載方法は問いません。ご自由にお書きください。【例】部活動経験/習い事(稽古年数含)/所持している資格/パソコンスキル/など
・近年の活動内容・出演作品 *出演年・団体名・作品名などをご記入ください。舞台作品に限らず、映像媒体のものでも構いません。また、特に出演歴のない方については、「なし」とご記入ください。
学歴/職歴 *学歴/職歴を含む今までの経歴について教えてください。現在の職業についても併せてご記入ください。【例】2018年 〇〇専門学校卒業/2019年〜現在に至るまで、株式会社◎◎に勤務
今までご覧になったことのある 長谷川優貴/エンニュイ 作品
・志望動機
・エンニュイに入ってどんなことをしたいのか?
・個人としての今後の展望
・希望の役職 
*現時点で興味のある・特技を活かせる・携わってみたいと思う役職を教えてください。(プロデューサー、演出助手、企画立案、広報、小道具作成、衣装作成、映像編集、グッズデザイン、舞台美術、その他)

受付期間:応募したかったのに終わってたという方がちらほらいらっしゃったので、エンニュイの新メンバー募集を6月5日まで延長します!

2022年6月5日(23:59)まで!

【今後の流れ】※後半の流れはあくまで予定です
4月7日〜 4月30日
→エントリー受付期間

6月20日
→書類審査合否通知

7月中に→面談
(※東京都内の施設にて)

7月中→合格者決定

7月のエンニュイ12ヶ月公演の最終公演終わりで→劇団SNSなどでお披露目

8月〜
→新体制での旗揚げ公演に向けて発進(※具体的な参加内容については、各自のスケジュールを鑑みて合格後に相談・決定いたします)


新たな刺激的な出会いを心よりお待ちしております。



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