見出し画像

M-1を観て。

M-1を観ました。

マヂカルラブリーへの気持ちや感想などはTwitterに書きました。肩書きをなくしたとはいえ、気持ちは現役の芸人なので、賞レースの批評や採点などはSNSでしないようにしているのですが、今回は自分のオンラインコミュニティで採点とか感想などをリアルタイムでコメントしてみました。色々な発見があって良かったし、初めて観ながら採点をしたのですが、審査員とのズレが全然なくて、まだまだ感は鈍ってないなと思えました。優勝も当てたし。

このnoteには、観終わった後の僕の気持ちを書き記しておこうと思います。

率直な気持ちは仲間が優勝して嬉しいです。そこに悔しさも混ざっています。

感じたことは、ネタの多様性です。色々なカタチの漫才がありました。そして、一番漫才をぶち壊していたマヂカルラブリーが優勝しました。確実にジャンルを超えて多様化していくお笑いの未来への道が拓かれました。

マヂカルラブリーのネタは一見漫才をぶち壊しているように見えますが、漫才コントで完全にコントに入り込んでしまう漫才に比べれば、ツッコミは役に入らずそのままで、全て立ち話の延長線上で行われていてしっかりと漫才の系譜を受け継いでいます。その中で、いらない情報を削ぎ落として馬鹿馬鹿しい誰でも笑える漫才に絞ったのです。お笑いの根源である道化師的なものが見え隠れする。志らくさんの「喜劇を見ているようだった」という言葉はしっくりくる。チャップリンやMr.ビーンを観ているような感覚にもなった。上沼さんの「馬鹿馬鹿しさを突き抜けて芸術になっている」というのは的確だと思いました。

あ、いやいやこんな分析みたいなことは、ライターさんとかに任せましょう。僕のすることではありませんね。分析や批評は酒でも飲みながら後輩に無理矢理聞かせます。

もっと大きな括りの話をしましょう。

去年のキングオブコントをどぶろっくさんが歌ネタで優勝して、今年のR-1を自作のゲームで野田君が優勝しました。笑が自由だということが証明されていきます。

今年のキングオブコントを自由にコントを突き詰めてきたジャルジャルがやっと優勝しました。コントサロンやYouTube動画など自由な表現でコントを突き詰めている2人の優勝は、先のコントの在り方を見つめている芸人達に勇気を与えました。

theWでは、Aマッソがお笑いのジャンルというものを皮肉ったようなネタでぶちかましました。この大会で女性芸人達のネタの質が上がっていることを出演者全組が証明して見せました。

そして、M-1のマヂカルラブリー優勝。

表現が自由になってきて、多様化してきているのは間違いありません。そして、ジャルジャルといいマヂカルラブリーといい即興からネタを作り、わざと単純に作りアドリブ感も出すコンビが結果を残し出しました。テキストの強度から、ライブ感やグルーヴ感の強度が高いネタが求められるようになってきたのだと思います。

ワクワクする時代になりましたね。ここからお笑いは更に進化していくと思います。三、四年前テキストとテクニックの強度ばかり上がっていだ時は、もうお笑いはこのまま古典になっていくジャンルなんだな思いましたが、息を吹き返しました。この後、テキストがしっかりしたコント師達の逆襲もありそうですし、お笑いがたくさん枝分かれしていけそうです。ここからです。

僕は、変な道に迷い込んでしまってずっと独自の道を進んできました。でも、もしかしたら合流できる道が見つかるかも。

みんながやりたいことを我慢して、しっかりとネタと向き合っている中、僕はやりたいことをやっていくという道に進みました。茨の道のように見えますが、僕は楽しみながらやりたいことをやってきただけなので、我慢しながら決められたルールの中でしっかりとネタと向き合い戦ってきた人達に比べればなにも辛いことはありませんでした。

辛かったといえば孤独感くらいですかね。誰とも考えを共有できないし、喜びや悔しさも共感されない。1人だけ違う競技に挑戦している感じ。こればかりは結構未だに寂しいです。でも、自分の選んだ道ですから。

新しいものを作りたいと言うと、新しいものなんてもうこの世にないとか、無理だとか、今あるものも極められてないのになに言ってんだとか言われてきました。いつの間にか、揚げ足を取られたくなくて新しいものを作るとは言わなくなっていました。でも、やっぱり胸を張って言います。僕は新しいお笑いのカタチを作ります。必ず。

誰も見たことがない成功の景色を見てやります。

こういう文章を書くときもいつもビクビクしながら書いていました。なにも結果残していない、賞レースにも出ていない芸人崩れがなにを偉そうに書いてるんだと言われそうだったからです。でも、堂々と書くことにしました。僕は、他の芸人よりたくさん創作してきた経験と自信があります。だから胸を張ります。こういう僕の文章で勇気や希望を得て救われる、同じ考えや気持ちを持った若手芸人がいることも知っているので。

僕と同じ気持ちの若手が増えている気がするんです。そして、僕の作るような表現を求めている人達がたくさん世の中にはいるはずです。まだ出会えてないだけなんです。出会えるように発信し続けます。お会いできるのを楽しみにしています。

あとは、努力ですね。来年は1年間創作に全てをかけます。血の滲むような努力ってやつを一度もしてきてないので、30代最後で芸歴19年で20年目前の節目の年に全力をぶつけてみます。努力せずに天然でここまでやってこれたんだから、全力ぶつけたらなにかしらの景色が見えてくるはずです。

頑張るって言葉も揚げ足を取ってくる人が多いので使わないようにしていましたが、これも胸を張って言います。来年頑張ります。売れたいんです。たくさんの人に僕の作るものを体験してほしいんです。

ここまで一度も諦めませんでした。事務所辞めても、圧力かけられても、相方が就職しても、どんな状況でも自分で場所を作って創作と表現をしまくってきたんです。今の僕、創作の筋力バキバキですよ。機が熟した感がありますね。

反撃の時です。

僕と同じようなことをしたい芸人さんや表現者の人はいつでもメッセージでも送って会いに来てください。本当にたまにそんなノリでDM送ってきて僕に会いにくる若者いるんですよ。情報交換して一緒に道を切り拓けたらいいですね。

日付変わって今日は、来年一年かけて作る舞台のオーディションを兼ねたワークショップです。その舞台もお笑いだと思って作ります。新しい出会い楽しみです。


おやすみなさい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?