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今年1年間をかけて作る演劇について。

2月から公演する毎月演劇の構想を練っていました。毎月演劇ってネーミングはさすがにダサいから、そろそろちゃんとした名前をつけなければ。

こんな情勢の中でフットワーク軽く動けているのは、僕がお笑い芸人の感覚なことと、事務所に入っていないという理由が大きい。あとは、場所を持っているという利点。

ノリで急に集まって、予定組んで一本の演劇を作る。そういう感覚のものがしたくて毎月演劇の企画を考えた。

こういう状況になった時に、出演者をオファーして、稽古日、公演日を決めて、会場をおさえて、稽古して、衣装やセットを決めてなどという演劇ならではの準備をちゃんとするのは厳しい。公演中止のリスクも背負っている。

このままでは、真面目に演劇をやっている、これから明るい未来があるであろう若者達がクリエイションする場が奪われてしまうと感じた。

お笑い芸人は、漫談や漫才ならどんな場所でもやれる。ネタの内容も会場や客層によって変える。

そんな感覚で、身体さえあればどんな場所でもできる強度をもった公演を作りたくなった。公演というかシステムというか。

お笑い芸人がM-1などの賞レースを目指して、一年かけて様々な会場や観客でネタを叩き強くするのと同じ感覚で演劇を作れないかと考えて企画した。

メンバーも毎月変わる。同じベースの戯曲でも、クリエイションするメンバーで変わってくる。

登録されたメンバーで、その月に出れる出演者が出演する。バイトのシフト感覚でやれるとフットワーク軽く演劇がやれるのではないだろうか。

そのメンバー一人一人が観客に応援してもらえるようなプロモーションの仕方も考えている。

クリエイションメンバーが、作演出の人間や戯曲そのものに負けないように作りたい。そこに立っているメンバー一人一人が主役で、役を超えて、その人のファンになってもらえるような作品と仕組みをみんなで作るつもりだ。

そして、観客も肩の力を抜いてフットワーク軽く観てくれるような空間が理想だ。

丁寧に時間をかけて作品と向き合って作ることが美徳な演劇界では真逆を行っているような作り方だが、芸人の僕だからこそ作れる感覚が、今の時代にマッチする気がしている。

兎にも角にも、あの素敵なメンバーとクリエイションできることが楽しみで仕方がない。


もう少しまとめて、明日あたりにエンニュイのnoteに企画概要などをアップします。

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