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とあるユーチューバーが離婚して数年会っていなかった父親と旅行にいく動画を観た。

視聴していたら、母親が生きている間に親孝行ができなかった後悔で涙が止まらなくなった。

動画の中で「昔から知り合いの幼馴染だって、生まれた頃から知ってるわけではなくて、最初から知ってくれている唯一の存在とこうやって話せるのが嬉しい」的なことを言っていた。

ああ、自分にはもうそういう存在はいないんだなと思って寂しくなった。色々とあって小さな頃の写真もないし、親戚もいないし……なんか、とにかく凄く孤独感が打ち寄せてきた。

父親は生まれた時からいなかったから、所謂「親父と酒を交わす」ということもしたことがない。

当たり前のことを体験してきていない。

主宰している劇団の稽古の帰りに「長谷川さんの作る家族の話が見てみたい」と言われた。

家族の話か。

僕は39年間生きてきて、ずっと孤独感に脅かされてきた。友達がいようが彼女がいようが仲間がいようが常に孤独感が迫ってくる。側から見たら、僕は普通の人より周りに人が集まっている人間だと思う。でも何故か孤独だ。常に満たされない何かがある。今思い出すと他人への執着や依存がひどい時期もあった。

だから、僕が作る作品はいつも人同士のコミュニケーションの話だ。人と繋がっていたいし、分り合いたいという気持ちが強いのだ。

これから先に結婚して子供が産まれて家族ができたとしても、この孤独感はなくならないのだろうか?

家族ができる前に、今の自分の感覚で家族の話を作ってみたいと思う。自分なりの家族の話。

父親も兄弟もいなかった僕には家族あるあるみたいなものの引き出しがない。そんな人間がどう作るのかというのは、自分でもワクワクするかもしれない。家族というものを俯瞰から見て、疑問をぶつけてみたい。

今月の公演と、7月の公演が終わったら考えてみようかな。

今のところ万引き家族しか頭に浮かばないけど……。


朝じゃん。

おはよう。おやすみ。

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