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#15 努力は遅刻癖のあるヒーロー

久しぶりにちゃんとドラマを見切ったドラマをまた見始め、2周もしてしまった。気に入ったものばっかり見てしまい、なかなか新しいものには手を出したくなくなる。それにドラマに対して大概は、
「いやそこでそんな風にいわねーだろ」とか
「そもそも恵まれすぎてる奴の話で面白くない」
「演技が不自然すぎる」
などという捻くれた発想で観るのをやめてしまう。何をカッコつけてんだかわからんが、正直、興味が湧かないのは本心だ。ただ、今回は何かいつもと違う。
「コントがはじまる」
そもそもお笑いが好きで、菅田将暉と仲野太賀のコンビが好きで、有村架純が好きだから見始めた。
さらに伏線回収系が好きだからよりのめり込んでいる。
売れないお笑いトリオの解散に向けての日々の葛藤と奇妙な人の繋がりを描いていく。その中で菅田将暉が有村架純に言っていた、

「努力って報われると思いますか。」
が引っかかった。というかこの手の話はもう嫌ってほど聞いてきたし自分の中でもある程度考えは確立している。
それが2回目を見てまた少し印象が変わった。
有村架純は、役で会社で壮絶ないじめを受けて退職して今は、ファミレスの店員をしてる。
菅田将暉はお笑いトリオのリーダー的存在でファミレスでネタ作りをしている。有村架純は、高校生のころ華道部の全国3位になっていて、菅田将暉的には恵まれていると言う。
でも有村架純は、全国1位を目指して努力していたから結果がわかった時、努力は報われないんだと思ったらしい。

それが大人になって、ファミレスでお客さんに「この花はなんですか。」と聞かれたとに詳しく丁寧に答えられ、初めて「努力が報われた」と思ったらしい。

かく言う自分も努力は、無駄にならないと思っている。いや正確には思っていた。
僕の以前まで確立した考えたはこうだ。
無駄な努力は何一つもなくて、努力をした事自体は絶対的なものでありその時すぐに結果が出て報われることはそうそうないけど、いつかどこかで何かの役にたつ。
それは自分の捉え方や考え方、活かし方によって変わってくるものではあるが。

うんうん、我ながら結構いい考え方だと思う。
でもこれってめちゃくちゃ「あるある」の考え方だ。
あとよく言われるのが、正しい努力をするべきだ。
努力の仕方を間違っているなんてことはザラにある。
まあ長い目で見たら無駄ではないってことになるけど。
それは有村架純も言っていて必ずしも報われるとは限らないけど、努力した人は報われてほしいと思うと。

そしてこんなことを考えているとひねくれた方向に
そもそも報われるってなに。報われるようにしなきゃいけないことをしてる時点で努力じゃなくて我慢じゃん。我慢はまた話が違うよ。って。努力、我慢、報われる、報われない。どっちもよくわかるけどなー。

どうしてもあんだけやったんだからこれくらいは返ってきてもいいでしょ!って思っちゃうよな、人間だもの。

と以前までは考えていたが、今は若干違う。
努力が報われるかどうかはわからないけど、報われなくなりそうだけど努力したことを報われるようにするためにまた違う方向の努力が必要だと思う。結果が直結してすぐ出ることはまあ余りない。我ながら余りない側の人間だと思う。
頑張って努力した結果がすぐに出ず、一旦区切りが着くことが人生ではあると思う。で、少し方向を変えたり新しい環境になったときに改めて違う努力をする。その時すぐかはわからないが、前に頑張ったことが活きてくることが振り返るとよくある。

そうか、努力って遅刻してくるんだ。行きたくない飲み会に自分から遅れて行くんじゃなくてちゃんと間に合おうとして頑張っているとあとから来てくれて嬉しい人がくる見たいなもんか。ヒーローみたいだな。

だからって訳じゃないが、やっぱり力を努めて続けた人にだけご褒美的なものがあるんだな。

かくいう僕は、未だに何かの集まりにギリギリで行くか、少し遅れる方が何かとかっこいいと思ってるイタイ奴なのだが。

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