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今月の漫画ピックアップ‼︎ 2023年3月号

仕事の忙しさと比例するかのように漫画を読む気力がなかったが、なんとか後半盛り返したと思うので今月もゴーゴー。書いてるのは4月なんで、今月からちょっと仕様を変えて行くけどお気になさらず‼︎

今月のMVP  BLACK  LAGOON  エダ  イニシャルステージ 2巻

今月から勿体ぶらずに一番響いた漫画をトップで紹介するスタイルで行くぜよろしくってなワケで、ブラクラの公式スピンオフであるところのエダ過去編。本編で彼女が実はCIAであることが読者には明かされているが、過去編はそこをまさかのやまむらはじめ先生が描くというので1巻から割と度肝を抜かれた……ソーヤー(こっちは1巻しか読んでないからその内読まねば‼︎)の外伝描いてるイダ先生共々、実績のある方をスピンオフに起用してくるところにサンデーGXの本気度を感じる。

本編では酒、金、銃と暗さのない快活なエダを見ているからか、今回は新人CIAだがいきなりハード目な現場が多く、暴力が蔓延るところへ赴く。本編で見せるより遥かに暗く、斜に構えているがまだまだ青いエダが新鮮で抜群に面白い‼︎

基本的に作者以外の作家さんが描く外伝的な作品てあまり好まないんだけど、これは歓迎できるスピンオフ。早くも続きが気になるぜ……

呪術廻戦 22巻


悪い意味ではなく、一体何を見せられてるのかワケが分からなくてな……何だったんだ?

もしかすると、のちに繋がる重要な巻だったのかもしれない。いやそんなバカな。

腸よ鼻よ 8巻

もしかしてピックアップするの初めてか? 数あるエッセイ漫画の中でも、これは初めて見た「潰瘍性大腸炎」罹患漫画。

俺も仲良い職場の先輩がコレになってドエラいことになってるのを目の当たりにしてたから、なかなか厄介な病気だなと思う反面コレをギャグ漫画でやれんの凄いなと思う‼︎

他のエッセイ作品も読んだから思うのかもだけど、島袋先生がめちゃくちゃ面白い人なので多分病気の進行具合もかなりキツそうなのにひたすらギャグに落とし込んでるのがもう何つーか、新世代のギャグ漫画家だなーと感じさせられた。面白い‼︎

ちなみにコレGANMA!ってアプリで連載してるんだけど、4月で最終回とのこと。GANMAはCMさえ見れば全話無料で見られたハズなので、興味ある方はチェック待ったなし‼︎

DYS CASCADE  3巻

中川海ニ先生は、人間の嫌な部分を描くのが本当に上手いんだよな……だいぶ前の作品「ルートエンド」でそれを強烈に思い知らされた。

今回は割と受け手たちがタフな感じなだけに、奴らのメンタルが食らうような出来事は当然俺らも喰らうんだろうな……と覚悟の上で読み進めなくてはならない、このハラハラ感込みで傑作だよ‼︎

内容については、俺のテキトーさ加減では一切のネタバレができないので皆読んで‼︎

空のグリフターズ  6巻

やはりロジカルに、かつ大胆なアクションでただのハッピーエンドにはさせないぞという強い意志を感じた‼︎

加藤元浩先生はSFチックなことを、いかに現実っぽく描きたいんじゃなかろうかということ。いつも上手く言葉にできる気がしないんだけど、「現実っぽい嘘」を描いてるんじゃないかなぁと思うんだよな。

あの理論と青臭さのバランスというか、多分捻くれてるけどめっちゃいい人なんだよなって人柄が伝わってくるのが好きなんだよな。

今回は先生の過去作「ロケットマン」的な面白さを堪能できた。そして月マガ次回作は妖怪の話⁉︎ 「Q.E.D. iff」共々楽しみだねぇ‼︎

戦車椅子-TANK CHAIR-   2巻

2巻も凄く良かった、俺の中の「人の死が軽い世界観」漫画の中で輝く作品‼︎

悪役の「先生」も「渦」も一筋縄でいかない感じで悪くてとてもイイ‼︎ 引き続き注目の漫画だなー。

外道の歌 15巻

最強を殺すのは狂人か……正直そこは笑ってしまったけども‼︎

当然こういう漫画である以上、この結末は避けられなかったハズ。それもいつもと同じ温度というか、劇的にしないところがよくぞやり切ったなと。まだ人気もあるだろうに、ここで完結したのは見事なんじゃないかなー。面白かった‼︎

鬼ゴロシ 10巻

今月バイオレンス過ぎない? その中でも進みが遅いけど激烈に面白いでお馴染み「鬼ゴロシ」、やっと話が進んだと思ったらやっぱり展開が凄すぎて面白すぎる‼︎

なんか神話っぽい方に行くのかなーと思いつつ、そう来たか‼︎ と膝を打つ感じ。そして暴力でカタルシス、マジサイコーだな‼︎

邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season9(9巻)

もうさぁ、初っ端から「ビッグマグナム黒岩先生」の実写映画の話とか度肝を抜かれるわ‼︎ 見たことないけど、凄い……

映画を観るのって映画館だともう年1くらいなんだけど、不思議とついていけるんだよな。服部先生のプレゼン能力の高さか? この内容を安定した面白さでできるの素晴らしいよね。

そして部長の武蔵村山の実家登場‼︎ 俺も地元が近い(ってか現住所も割と近い)ので好感が持てますね‼︎

341戦闘団 1巻

広江先生が新たな山を登り始めたってか、そりゃあの人がガッツリ戦争漫画を描けばそりゃ面白いってワケで‼︎

主人公は女性キャラだがブラクラ面子のような非常識人ではなく、偉い軍人の娘がシャシャッて最前線に出てきたがそこそこ常識人て立ち振る舞い。つまり成長漫画だと思われる。

戦場のド迫力かつ怖さってとこを強調してくる辺り、近年ブラクラの爽快な暴力を描くってのと相反したことをやろうとしてるのかな。とはいえ爽快な爆発シーンもあるし、広江先生といえば紫煙だよねって感じのシーンも盛りだくさん。間違いなく3月は広江先生の月だった‼︎


今月のイマイチ

新コーナー。ディスるわけじゃないけど、もうちょいどうにかなんないのって気持ちも発散したい‼︎

マタギガンナー 3巻

以前にわざわざ個別の記事を描いた作品。1巻はそれなり、 2巻でだいぶ興醒めたワケだが3巻はどうか。

マタギの過去シーンはまぁまぁ良かった。しかしその先は、チートで話進めるのぉ⁉︎ んでチートしてない山野さんがそこそこやっちゃうって、なんかどうしたいんだよコレ……てかこれどういうゲームなんだよ。

相変わらず悪い方向にフワッとしてるなぁ。次巻はどうしたもんか……

生きてるうちに推してくれ  2巻

いやーやっぱコレ俺にはまだイマイチだわ、「トクサツガガガ」は大好きだけど。

なんか仲村さんが無理してるようにしか見えない……坊主も好きになれない……

やっぱ前にあった解像度ってか取材はしてるんだろうけど、多分丹羽先生は地下アイドルに関して、特撮ほどの思い入れはなさそうだからなんかホント話のオマケって感じというか、そこを滑り要素にするのもなんだかなぁ。前作の「人から馬鹿にされても、特撮は面白い‼︎」「人が好きなモノには理由がある‼︎」「人に言えなくても好きなものは好き‼︎」って強いリスペクトが感じられないというか。あくまで話のフックとしての地下アイドル、て感じがどうもしっくりこねぇ……

とはいえもしかしたら大ドンデン返しがあるやもしれんという期待感はあるから、次も読んでみるつもりはあるけども。

その他の漫画

「あかね噺 5巻」クセの強そうなキャラが続々出てくるのは、如何にもジャンプっぽい感じで大変好ましい‼︎

「高校生家族 9巻」いやもう安定期入ってるんじゃないかって面白さなんだけど、本誌だと終わっちゃったんだってね……

「裏バイト:逃亡禁止 9巻」安定した怖さってスゲーよな。今月豊作すぎて取り上げられなかったけど、やっぱ面白い‼︎

「カモのネギには毒がある 4巻」これこそずっと面白いし、久しく甲斐谷忍先生のストップしてしまったオダキョー感のある作品でとても楽しい‼︎

他「ベー革」「ゴリせん」「フランケン・ふらんFrantic」「葬送のフリーレン」「アフターゴッド」「宙-CHUU」等、かなり俺のストライクゾーンの漫画が豊富に発売されたので楽しい月でしたな、また来月‼︎

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