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ドラムレッスン6/7(その2)

今日は昨日の投稿からの続きです。

リモートレッスンを受ける度に思うのは、人から物を教わるというのは人と人のコミュニケーションによって成り立つものだということ。
同じ空間で教えてもらうなら意識せずともちょっとした仕草や表情で伝わることでも、リモートだと頼りになるのは画面の中のお互いの姿だけだし、アプリの性能上若干の時差も発生してしまうので、先生が話されていることが自分に伝わっている(聞こえている)ことをしっかりアピールするため、いつもよりうなづきや相づちを打つ回数を増やしたり、両手で「◯」を作ってジェスチャーしたり、自分なりの工夫をしています。

自分の意図をしっかり伝えるための工夫は、もちろん先生もたくさんしてくださっていて、説明するときは腕や身体の使い方がしっかり見えるようにカメラの角度や位置を設定してくれています。
何より嬉しいのは常に柔らかい表情で接してくれていること。普通は伝えてくれていることをこちらがうまく汲み取れない時などは、無意識にでも考え込むような難しい顔になると思うのですが、そういった顔は全くされず、いつもニコニコ、優しい表情で教えてくれるので、わからないことは安心して聞けるし、思い切り間違うこともできます。

ただ、なかなかのSっぷりで(個人の感想です笑)、僕のリズムへの理解が一般の人より早いことに気付いてくれて、次々と課題のハードルが上げられてしまいます。
昨日はこれまでに教えてもらった5つのリズムをローテーションして叩いたのだけど、個別ではできることをいざ繋げるとなると、頭の中がこんがらがって大混乱!パニックになっている僕の姿を画面の向こうから楽しそうに眺められ、僕のMな部分をあらわにされてしまいました(爆)。次回のレッスンでは5つの番号をランダムに言うので、それに合わせてリズムを変える練習をするよと予告がありました。なにそれ、絶対駆け引きが発生して楽しすぎるじゃん!ということで、絶対やり通してやるぜ!と思ってる負けず嫌いな面も、もしかしてお見通しだったりして?笑

とにかく楽しく進めてくださるので、レッスン時間があっという間に終わってしまいます。レッスン料を上乗せして、もっと長くしてもらいたいと思うけど、そうなったらこちらが余計な話をしてしまいそうだから、これくらいで丁度良いのかも。

話と言えば、合間合間に音楽についての話をしていただけることがとても嬉しい。
自分としては、アマチュアであっても演奏の機会をいただいたら手を抜いてはいけないという気持ちを強く持っているのだけど、プロ活動されている方にとってはそんなの当たり前のことで、前提から違う。そういった視点で普段自分が周りに言えないことをズバズバっとお話ししていただけるので、すごく気持ちが楽になります。
例えば昨日だったら、曲を覚えたり分析するために楽譜は必要だけど、そういった確認ができたら楽譜にだけ貼り付かず、自分の感覚と感性で音(リズム)を作り出していくようにレッスンを進めていこうと思っていると言われました。クラシックではどれだけ楽譜に忠実かという点は重視されますが、それ以外のジャンルでは楽譜どおりコピーするだけではなく、演奏者のキャラクターが見えるように作ることが重要と。
かなり要約しているので、もしかしたら必要な言葉が飛んでしまってるかもしれないけれど、今の僕にとって1番の課題である、自分らしい音作りについてタイムリーに言及されたので、身が引き締まる思いでした。
誤解のないように言っておくと、レッスンを続けていく上でこういうスタンスですよと話していただいたことにこちらが勝手に感銘を受けているだけなので、絶対にそうしなさいと押し付けられているわけではありません。ただ、音楽やエンターテイメントのプロとして長い間活動されている方から出てくる言葉は全てが真実に感じてしまいます。こんなお話をわずかなレッスン料で聞かせていただけるなんて、贅沢すぎだと思ってしまいます。

実はこの話題↑を書きたいがために2日に分けました。もしかしたら技術は近くにいる方に教えてもらってもそれなりに身に付くかもしれませんが、楽器を奏でることや音楽作りを通して見えてくる姿勢や態度、考え方など精神的な面については、より高い所に登った方からでないと教えていただけないことがたくさんあると思います。そういった点で、この先生に指南いただけることは貴重かつもしかしたら人生にとってのターニングポイントになるかもしれないと思っているので、できる限りレッスンを見ていただけるよう頑張っていきたいと思います。

めちゃ長くなりましたが、レッスンの回数を重ねる度に手応えを感じすぎているので、思わず語ってしまいました。これからもしばらくの間、2週に1回はこの熱量で書くことがルーティンになりそうです。よろしくお付き合い願います。

では、また明日!

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