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受験生の頃の話(その7)

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試験前夜ほとんど寝られず、フラフラで受験したじゅんじゅん君。結果はいかに??

試験を受けた手応えは全くなかったけれど、合格発表までの2週間くらいの間はそれはそれは平穏な毎日を過ごしました。
センター試験の結果を見て我が子の合格を確信した両親が、勉強しろと言わなくなり、こちらもそれをいいことに好き勝手過ごしていたのです。
親的にはもう我が家の受験は終わったと、春からの我が子の大学生活に胸膨らませていたのです。

そんな緩い空気の中、遂に合格発表の日。正直自信はなかったけれど、万が一合格していたらそれを自分の目で確かめたいと思い、同じ学部を受けた友人と一緒に、電車に乗って大学まで掲示を見に行くことにしました。
テレビでよく見る合格発表と同じような光景。自分の番号は・・「ない・・」ずっと感じていた不安感は的中し、不合格となりました。携帯電話を持っていなかったので、駅の公衆電話から親に連絡。「とりあえず帰っておいで」と。
同じく番号がなかった友人と共にとんぼ帰り。

でも、不思議と悔しさはなかったんです。自分の中で受かるだけの準備がしっかりできていないことを自覚していたので、これで受かっていたら世の中甘すぎると思いました。
むしろなんだか安心してしまって、笑みがこぼれてしまいます。またじゅんじゅんがやらかした!とネタになるんじゃないかとふざけたことすら考えてました。

電車から降りた足で学校に報告に行きました。担任がいた進路指導の教室には、進路指導担当の先生もいたのですが、既に当落の情報が来ていたらしく、僕の姿を見るなり厳しい表情に変わりました。
まだ笑いの止まらない僕の顔を見て、「よくヘラヘラしていられるな」「お前は今まで何をしてきたんや?(関西弁で話す人だった)」と、厳しい言葉を浴びせられたけれど、よくもまあ、3年間生徒を数字でしか見なかった連中がこんな時だけ距離感の近い言葉を投げてくるなと呆れつつ、「今から後期試験の対策しまーす」と、明るく学校を後にしたのでした。

前期試験の不合格がわかってから後期試験までは5日間しかなく、受験科目は小論文。今まで作文と言えば読書感想文か日記くらいしか書いてこなかったので、これは終わったと思いつつ、参考書を買いに本屋に行くのでした。

天国から一気に落ちて、追い詰められてしまいました。今度は地獄のような5日間を過ごします。
その8に続く

では、また明日!

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