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推す時に気を付けたいこと(その1)

応援の仕方や頻度、熱量は人それぞれ、その人の「好き」の度合いでやればいいと思う。でもその時には踏み込んではいけない部分があって、それを「距離感」と言うことが多いんだけど、せっかく応援するのにこの「距離感」を計り間違えると相手に失礼したり、自分が嫌な思いをしたり。気を付けないとね。

一昔前までは、テレビや人前に出て歌ったり演奏したりする人は手の届かない存在だったけど、今はその人がアカウントさえ作ってくれれば気軽に繋がることができる。その気になれば直接メッセージを送ることもできる。普段自分の胸に秘めた気持ちを自分の好きな人だけが見られる場所に送り、既読の表示がついただけで気持ちは爆上がり。たとえスタンプでも、お返事なんて来た日には、しばらくハッピーな気分でいられます。

でも、そういう良い経験を何の気なしに積んでしまうと、メッセージの相手が自分の言うことを聞いてくれて、簡単に要望に応えてくれると勘違いしてしまう人も出てくる。
当人は自分の希望を言っているだけだし、改善されれば更に良い環境になると思っている。でも、相手は音楽やパフォーマンスで食べているわけだから、お客さんの立場では到底知ることのない色んなことを勘案して物事を決めているはず。日程や会場、チケットの価格やファンクラブの優待割合など、それらは何が正解という基準は無く、公演者や集まるお客さんの構成によって様々だと思います。

だからこそ、ファンとして要望を上げるなら、それが失礼にならないか、本当に運営の方が見落としている盲点なのか、自分以外の人はどう受けとるか、などなど、良かれと思ってやっている気持ちが仇にならないよう、しっかりリサーチした上で伝えることが必要だと思うのです。

例えば僕が好きなFIELD OF VIEWというバンド、10月には横浜と大阪でライブがあります。
「どうして2ヶ所でしかやらないのですか?地方にいるファンはないがしろですか?」
いえいえ、そんなことはありません。理由は様々にあるだろうけど、僕ら素人でも間違いなく言えるのは、今回のライブはビルボードジャパンという会場で行われる物なので、多くても東京、横浜、大阪の3か所であること、また、ビルボードの縛りが無いとしても、現実に採算が取れないからです。

「今までライブをやっていない所でやれば、その地で待っているファンがいるし、新しいファンも開拓できるから、いいことずくめじゃないですか!」
本当かなぁ?人口の多い場所での集客を見て、確実に箱が埋まる確信がない限りは、地方での公演はまずありえないでしょう。一方的な考えで詰め寄ることで、自分が好きな相手を追い詰めかねないことを忘れないようにしないといけませんね。

長くなってきたので明日に続けることにします。

では、また明日!

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