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「無限ノボリスト」テントウムシと遊んでみる

なかなか思う存分外で遊べない環境ではありますが、家の庭、アパートやマンションの共用部分など、ほんの小さな場所には自然がたくさんあります。この時期の生き物の代表選手のひとりがテントウムシです。春の息吹を少しでも感じて、楽しんでみてはいかがでしょうか?

テントウムシって何者?

一番身近なのが、赤ベースのボディーに黒い7つのドットがあるナナホシテントウだと思います。外見は温厚だけど実はものすごくアグレッシブで、肉食の昆虫。幼虫時期も成虫時期もアブラムシをガツガツ食べる。
実際に口元を虫眼鏡で見てみると、かなりご立派なアゴをしていて、可愛いドット柄からは想像も付かないほど厳つい感じで、このギャップがたまらない。できることなら、ドアップでお食事中のテントウムシを見て欲しい!
幼虫の時期は成虫時のかわいらしさとは反対で、パンキッシュな形態をしていて個人的には幼虫の時期が好きです。テントウムシのベーシックな情報は調べればわんさか出てくるのでその辺は省略しますね。

テントウムシはどこにいる?

春になると成虫で暮らし始めるテントウムシは、明るい場所が好き。そして大好物はアブラムシ。このふたつをヒントに探してみたらいいと思います。
探しやすいのは草原が生えている場所で、一点を見つめながら探すとなかなか見つからないので、ボーッと2〜3メートルの範囲を全体的に眺めていると、緑の中に”紅一点”を発見できます。それでも見つからない場合は、草をかき分けてみるといいと思います。

「無限ノボリスト」の遊び

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テントウムシには面白い特性があって、”とにかく上に登りたがる”という習性があります。手のひらに置いても高い場所に行くし、枝に乗せても上へ上へと登っていきます。この習性を応用すると、テントウムシと面白い遊びができます。遊び方はこんな感じ。

1:細くて枝分かれが少ない30cm前後の枝を探す
2:枝を立てて持ち、枝の下にテントウムシを配置する
3:上へ上へと登っていくテントウムシが、枝の一番上に着くまで待つ
4:テントウムシが枝の一番上に到着する寸前に枝の上下を入れ替える
  枝を180度ゆっくり回す感じでやるとうまくできる

上手に枝の上下を入れ替えられればテントウムシは永遠に上に登り続けます。タイミングを失敗すると枝の上でテントウムシは羽を広げて飛んで行ってしまいます。この遊び、大人にとっても意外とスリリングで、思わず「おお!」と声を上げてしまうほど。子どもにとってはずっと続けられる遊びになってしまいます。

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