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親が本気で遊びすぎて子どもをほったらかす。まずはこれ、大切。

ネガティブな無反応とポジティブな無反応

親子の自然遊びをさせていただくと、子どもと一緒に参加して下さった保護者に首をかしげることがよくあります。一番多いのは"親が傍観者"になっていること。子どもが小さな発見を保護者に見せる、話しかけるなど共有するも、保護者の目線はスマホを持った手元から動かない。子どもの声に反応すればまだいい方で、ヘタをすれば「・・・・。」と無反応に近い反応を無表情でつまらなそうにする始末。

もう、最悪のパターンです。

逆に、時々嬉しくなるほど最高な保護者に出会う事もあります。都市公園を散歩して、気になる自然物を集めて色々な方法で観察をしたときの事です。はじめはこども中心で保護者も子どもも一緒に楽しむも、次第に子どもはほったらかし。とうとう自分達が一番楽しんでしまう。

「ねえちょっとコレ見て!」
「僕こんなの見つけたよ!」
子どもが保護者に共有するも、保護者から帰ってくる言葉は
「ちょっと待って!いまそれどころじゃないから!」
と、子どもと同じ遊びを子どもを無視して楽しんでいる。

ここで起きているのも無反応です。保護者は同じ無反応なのに、親が子ども以上に遊びに集中して楽しいんでいると、それを見た子どもは負けじと自分の世界へ入っていきます。保護者と子どもは熱量が上がり、一時期無くなった会話もどっちの方が面白いことを見つけたのか口喧嘩的な場になっていきます。

気づくと終了時刻を大幅に過ぎてしまいました。親子の口から出てきたのは「もうそんな時間なの??」
「楽しかったね〜!お腹空いたから何か食べて帰ろうか?」

子どもも保護者まだ熱量を残したまま帰って行きました。素敵過ぎる親子。出会えるととても嬉しくなります。

ポジティブな無反応で起きること

ネガティブな無反応は、子どもの心と身体が満たされないし、保護者も決して楽しい時間ではありません。また、相互作用の学びも同じ時間を共有した思い出さえも残らないのでもったいない!

保護者も本気であ遊ぶことで起きる「ポジティブな無反応」は、「ネガティブな無反応」とは違い、次のようなことが起きます。

・親の本気が子どもに感染する
・子どもは親のテクニックを盗む
・子どもは盗んだテクニックをハイレベルな遊びに発展させる
・会話だけではなく行動から深いコミュニケーションが生まれる

親が自然あそびを提案できるのもいいですが、これには時間も手間もかかってしまうし、そうなるとどうしても腰が重くなってしまいます。
まずは親が本気で遊ぶ方が、実は子どもが自然遊びから学びを得られる一番の近道になるのです。
日常は保護者も子どもも忙しいのが現実。自然の中に出た時だけでも、親も子どもも本気で遊んでみてください。

遊び方は僕の著書にも紹介させて頂いています。
よろしければ是非!


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