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何かを伝える時に、言い方を変えるだけで子どもの世界が大きく変わる!

知識を披露しても子どもにまったくささらない

「カブトムシは、コガネムシ科でオスには角があります。・・・この角と大きさは幼虫期の栄養状況が大きく関係していると考えられていて・・・ちなみに幼虫は土の中にいるときに・・・成虫はおおよそ○○○cm〜○○○cmで、・・・」ただただ長い説明は、子どもにとって苦痛以外の何者でもありません。

この知っている知識をただダラダラ話し続けるスタイルは、たとえ子どもが大好きな対象物であっても飽きてしまいます。時には子どもはいっさい興味を持ってくれないこともあるし、場合によっては話に出てきた対象物が嫌いになってしまうこともあります。つまり、大人が ”伝えたい” 知識はただ披露しても伝えたいものやことに興味を持ってもらえないどころか、まったく心にささらないわけです。

基本は「ワンフレーズ+想像したくなる」

おなじカブトムシでも、例えばこう話したらどうだろう?

「カブトムシって、ずっと太陽に当たっていると死んじゃうんだよ」
「カブトムシの幼虫って、18この小さな穴で息をしているんだよ」

「カブトムシの耳って毛なんだよ」

おそらく、どれをいっても子ども達は話した内容に対して色々な想像をしてくれると思います。ちなみに上記3つは大人向けに話すともう少し複雑だし、いくらでも長く話す必要があります。でも、ポイントを押さえるとこのようになるわけです。また、短いフレーズを通して、思わず子どもがその内容を想像してしまいたくなる ”興味ポイント”を入れることがポイントです。

興味を持てることと持てないことの大きな違い

はじめにあげた様な知識を披露したときに、子どもが対象物に興味を持てなかったとしましょう。興味を持てないと、対象にについての学びや発見の他に、そこから派生する様々な経験を得られなくなってしまう事になります。

逆に興味を持てると、もちろん対象について深い学びが得られる他に、そこから派生して、「じゃあカマキリは?」「じゃあチョウチョは?」「そもそも音ってどうやって聞こえるの?」などなど、様々な興味が派生して湧いてきて、副産物的に得られるものもでてきます。

これは非常に大きな違いです。大人の話し方次第でこどもの世界が大きく変わると言っても過言ではないでしょう。この手法は、お手伝いを始めてほしいときも、算数を教えるときも、全て同じです。「どうしたら子どもに興味を持ってもらうことができるか?」これを常に意識してコミュニケーションをとってみてください。おとなも子どももきっと楽しい時間になると思います。

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気軽に読めて実践して頂けると思いますので是非見てみてください。

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