政変で活き活きしてきた自民党の正体。

毎日新聞の号外が出た。

菅義偉首相は自民党役員人事と内閣改造を来週行い、9月中旬に衆院解散に踏み切る意向だ。複数の政権幹部が31日、明らかにした。自民党総裁選(9月17日告示、29日投開票)は衆院選後に先送りする。首相は衆院選の日程を10月5日公示、17日投開票とする案を検討している。

とのことだが、党役員人事だけではなく、内閣改造を行うところがみそで、岸田派以外の全派閥に目配りした人事が行われるのではないか。

立候補が予想される高市早苗、動向が注目されている石破茂を役員もしくは、重要閣僚に取り込んで、破滅的な事態を打開しようとしているように思える。

自民党は、自らの失政がもたらしたコロナ危機を、権力闘争によって、さらに深刻化させようとしている。

それにしても、政変が起こる前のどんよりとした顔から、自民党政治家が急に活き活きとしてくるのが面白い。権力に対する妄執を、生きるエネルギーとしているのだろう。

もちろん、活き活きしてきたからといって、菅首相はじめ自民党政治家が、魅力的になったわけではない。むしろ、悪鬼のような形相で、国民を頭から喰らわんばかりである。

これまでに、充分私たちは、舐められ、いたぶられ、食われてきたわけだが、彼らの目には、まだまだ足りないようである。このままでは、国も山河も、悪鬼たちが跋扈する戦場となるのだろう。

彼らにとってはコロナ対策より、党内の権力闘争の方が、よほどアドレナリンを分泌させる喜びをもたらしてくれるのだろう。

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年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。