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三月の国立劇場は、『近江源氏先陣館』を菊之助が出した。 「歌舞伎名作入門」と題したシ…
二月歌舞伎座第三部「鼠小紋東君新形」について、続編を書きます。 この芝居の初演は、安…
二月歌舞伎座第三部「鼠小紋東君新形」。 大正十四年三月、市村座。九十七年前のことであ…
鼠小僧すなわち義賊との思い込みがあるが、黙阿弥の『鼠小紋東君新形 鼠小僧次郎吉』は…
私信ではなくても、封書を開けるのは楽しい。愛用のペーパーナイフを使って、のり付けされた…
悔いはないといえば、悔いはない。 悔いがあるといえば、悔いがある。 死は、だれにも等…
歌舞伎役者はどんな本を読んでいるのだろう。 八代目坂東三津五郎は、教養人で、多数の著書を持っていることでも知られている。歌舞伎だけではなく、骨董などの趣味が知られ、エッセイも小技が効いている。 若くして亡くなった十代目は、菊五郎劇団の重鎮だった父の九代目に「おまえは八代目の血を引いている」と半ば揶揄されたと語っていた。つまりは、愛書家は、変わり者とされる世界なのだとわかる。 尾上菊之助が、日本経済新聞の読書欄に「読書日記」として四回のエッセイを寄稿している。
九月歌舞伎座第二部『盛綱陣屋』の小四郎、小三郎は、歌舞伎の子役のなかでも、ずいぶんと芝…
だれもが承知の諸般の事情で、開幕が遅れた第二部を観た。 ここまで感染状況がすすむと、…
記憶に残る伝説の舞台が生まれるには、なんらかの必然が働いている。 五月大歌舞伎は、三…