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旧長谷子ども会館の活用についての意見交換会に参加してきました

子どもの遊び場・みんなの居場所「長谷子ども会館」が閉館して2年半。この場所の活用についての意見交換会に参加してきました。今回はその報告です。

意見交換会があるなら、ぜひ参加したい

鎌倉市からいただいた回答書にも、旧長谷子ども開館を活用したい!と手を挙げた1者と、公的不動産活用課で意見交換を行っている、とありました。 

鎌倉で育つ、としては、これは一大事。その方々はどんなふうにあの場所を活用したいのだろう、以前のように、子どもがのびのびと遊べる「居場所」にしてほしいという請願者の気持ちは届いているのか。。。

『ぜひその意見交換に私たちも出席させてもらいたい!』と公的不動産活用課にお願いをしました。

そしてひと月。今週、元利用者という立場で、その方々と市との意見交換会=「勉強会(と表現されていました)」の一部に参加する機会をいただきました!

@鎌倉市役所のとある会議室

案内してもらって会議室に行くと、すでに「勉強会」はひと段落している様子。私たちが参加させていただくのは勉強会の後で特別に設けていただいた意見交換会のようです。

市から、公的不動産課の課長さんと課の担当の方がおひとり。行政経営部の部長さん(だとのちに伺いました)。事業者として手を挙げた団体の方が5名。それに私たち鎌倉で育つから4名が参加して意見交換会がはじまりました。

(※市からは、あくまで検討段階であり、事業者を含め、何も決定している事項はないとの説明も改めて受けています。)

いよいよ、スタート。

旧長谷子ども会館を活用したい、と手を挙げた方々と市との勉強会は、4月から行われて来たものだそうです。知らなかったらそのままずっと参加できなかったんだなぁ…と、回答してくださった市と、いただいたチャンスに感謝!

15:00~ 意見交換会がスタート。採択された請願、そして長谷子ども会館を大切に思っている利用者を代表して、しっかりお話を聞きたい!

市の方の仕切りで、まずは事業希望者の方から現状説明をいただきました。

現在の状況について(事業希望者の方の説明より)

建物について:
・建物の補修に特殊な技術が必要で、補修に必要な金額が大きい
・長谷子ども会館の後ろの崖が県の災害指定になることで、建築制限がかかる
・それにより、建物の補修状況がさらに困難になる

以上のようなハード面の困難が解決できず、足踏み状態であること。

コンテンツについて:
・内容、ソフト面については、以上のことに目処が立たないので、まだ具体的に伝える状況にない(木育・食育・多世代交流などをキーワードに、と市の方からフォローがありました)
・請願を受けた場所であることは理解しているので、「地域の子どもの場としての活用を」という請願内容に沿った形での活用を考えていく
・収益性を持たせる必要があり、収益方法を検討している
・これからは市民が運営していく時代

内容まで踏み込んで伺うことができなかったのは残念でしたが、請願を尊重するとの意志をうかがうことができました。

同席された建築家の方の言葉に、『建築というのは、人に愛されることによって残っていくもの。魅力的な建築物をみんなでどうやって受け継いでいくのかを話し合っていく必要があるのではないか』というものがありました。

愛され、大切にされていた長谷子ども会館。日本最古の児童館だったあの建物をどう受け継ぎ、次の世代に引き継ぐことができるのか。共感できる課題だと感じました。

市役所公的不動産活用課から

市役所の担当課の方からは、

・私たちの到着前の勉強会では、他県の歴史的建造物の民営化事例についての勉強会をしていたこと

・建物に関しては、補助金等を活用しながら、市として耐震対策、補修を行う方法を模索している

・改修後の運営費用については市が負担することは難しく、改修後の運営をどうするかという点が課題である

ということをご説明いただきました。

(※市からは、あくまで検討段階であり、事業者を含め、何も決定している事項はないとの説明も改めて受けています。)

私たち「元利用者」からお伝えしたこと

市と半年以上にわたって勉強会を続けられている事業希望者の方々から、内容に踏み込む説明は聞けなかったものの、請願を尊重するという方向性を伺うことができました。

意見交換会で「鎌倉で育つ」から伝えたこと

1. 旧長谷子ども会館ってこんなところ

恋しさ余って図解しちゃいました!

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元利用者や地域の方の旧長谷子ども会館への思い。今も居場所を求めて、長谷子ども会館の再開を待ち望んでいる地域住民がいること。この場所がなぜ必要だったのか。

2.どういう活用がされるにしても、子どもの場に必要な要素があります!

【必要な要素】
1.利用対象:乳幼児とその保護者・小学生・中学生
:年齢や学区を限定されず、子どもが誰でも利用できるように
2.無料:有料の施設は、子どもが誰でもいつでも行ける場とはならないため
3.事前予約不要:子どもが行きたいと思った時に行けるように
4.開館日時 月〜土 10:00〜17:00:日常的に利用できるように
5.幅広い年齢の子が遊べる複数のスペース:1つの部屋だけでは、多年齢で遊ぶことは難しい。用途に合わせた複数のスペースが必要。(読書やボードゲームができるスペース、卓球など室内で体を動かして遊べるスペース、乳幼児が安心して使えるスペース、飲食ができるスペース)
6.公園を利用する子もトイレを使用できる:人の目が届くトイレを使用できることで、公園で遊ぶ子も安心して過ごせる。
7.見守る大人がいる:あたたかく見守り、困った時には声をかけてくれる大人がいることで、子どもが安心して過ごせる。見守る大人や、付き添いの保護者と子どもの関わりは、日常の中で生まれる自然な多世代交流。

資料もお渡ししたので、参加した皆様に読んでいただけると嬉しいです。

3. 広く開かれた意見交換の場の必要性

いろんな意見を聞いていては事業は進まない…  確かにスピードが遅くなるのかもしれない。でも、閉じたままでは不安です。今回の対象は子どもの居場所。子どもの小さな声、子育て中の父母の声、地域の声、いろんな世代の声、専門家の声、事業者の声、たくさんの声の中で色んなアイディアが出てくるのではないかということ。

似ているけれど違う… 子どものためのようだけど違う…。そんな結果にならないように、地域の声が届く開かれた対話の中で活用方法を検討してもらいたい!

次回は、今後の課題について考えます!


Facebookでも活動報告をしています。応援コメントやメッセージなども、とても力になります。


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