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【ミニ社長塾 第35講】アタックス社長塾で描く、中小企業の経営のあり方。

おつかれさまです。
中小企業診断士で、社長の後継者に【徹底伴走】するコンサルタントの長谷川です。

さて、4月から開講しました第21期社長塾について、伴走コンサルティングセッションが本格的に始まりました。

伴走コンサルティングセッションは「個別指導塾」のようなもので、集合研修である社長塾の講義で学んだことを自社に落とし込むうえで、意見交換しながら理解を深めていく事が目的です。

※ある受講生の方から「社長塾で一番重要なのって、実はこの時間ですよね?」と質問いただき、とても嬉しかったです!

そこで今回は、「アタックス社長塾で描く、中小企業の経営のあり方」と題しまして、「社長塾の目指すところや理念」についてプログラムディレクターとして改めて皆さんと共有させていただこうと思います!

それでは、第35講のミニ社長塾も、どうぞよろしくお願いいたします!

1.目的は「強くて愛される会社を一社でも多く創る」ため

まず、私たちの目指すべきところ(ゴール)は「強くて愛される会社を一社でも多く創る」で、その手段として「中小企業の経営塾として日本一になる」という目標を掲げています。

ここで出てくる「強くて愛される会社」という言葉の定義について説明させていただきますと……

まず「強さ」とは、同業他社と価格競争する必要のない戦略的な「強さ」(これを“池クジラ”と言っています)、環境変化にもびくともしない財務的な「強さ」、そして社員が、自ら輝き、誇りを持って仕事をする社員力の「強さ」という3つを併せ持つ状態のことです。

そして、社員力の強さは、会社が「愛される」からこそ達成できます。「愛される」対象は、社員やその家族、取引先や外注先、そしてお客様や地域に住まわれる方々まで。すなわち、自社に関係するすべての方に「愛される」状態が目標です。

中小企業が、なぜ「強くて愛される会社」を目指し、あり続けないといけないのかというと、「業績」と「働きがい」を長期に渡り両立できるからです。

「業績」が良かったとしても、そこで働く人が疲弊してしまっていると良い状態は長続きしません。社員の退職や採用が上手くいかなくなると、いずれ業績にも響いていきます。私たちは会計事務所が母体なので、財務面での支援を通じてそのような現場に立ち会い、「企業を長期に渡り存続させるにはどうすれば良いか」を経営者と一緒に考えてきました……。

そんなある時に「業績」と「働きがい」を両立させている中小企業に出会いました。その会社をベンチマークに徹底調査していったところ、「強くて=経済的な満足」「愛される=必要とされる満足」、この2つの満足を提供できる会社でなければならないという結論に辿り着いたのです。

※弊社では「強くて愛される会社研究所」を2018年に設立し、毎月の企業視察ツアーを通して、研究所会員である様々な業種の経営者の方々と一緒に日々勉強しています。

「強くて愛される会社」になるためには「こうすればいい!」という明確なものがあるわけではありません。会社の成り立ちは千差万別で、現在までの歩みも無数に存在しているからです。あるのは「こうあるべき」という理想的な姿。
※しかし、ベンチマークしている会社は日々進化しているので、情報のアップデートが大変です!!

ですので、社長塾を受講いただいている企業にあわせて考えていくには集合研修だけでは不十分です。だからこそ、個別指導塾と言える「伴走コンサルティングセッション」を併せながら考えていくことにしています。

そうするためには指導力やフォローといった面で「中小企業の経営塾として日本一」にならないといけなくて、その結果として「強くて愛される会社を一社でも多く創る」ことに繋がっている、と考えています。

2.修了してからがスタート

先ほどは、社長塾のゴールについて共有させていただきましたが、社長塾を受講いただいている1年間のうちに達成できるものではありません。むしろ、「修了してからがスタート」です。

社長塾で行っていることを簡単にまとめますと……

①半年間かけて、自社の現状分析を行う
②半年間かけて、自社の将来像を描く

の2ステップです。そのため、社長塾でお約束(コミット)できることは、「自社のことを多面的に、体系立てて深く理解すること」と「自社のあるべき姿を明確にし、そこに向けた課題を整理すること」の2点になります。

導き出された課題は、ビジネスモデルの構築の方もいらっしゃいますし、人事制度の構築の方もいらっしゃいます。もちろん、人材の採用の方もいらっしゃいます。それらを私たちのような第三者と一緒に考えることによって精度を上げていき、自社で取り組むための道筋をつけるところまでが社長塾での役割です。

社長塾で設定された課題解決をすると「強くて愛される会社」に近づいていくわけなのですが、取り組む中で「このままで大丈夫だろうか?」と考えることもあると思います。実際に「強くて愛される会社」と呼んでいる会社の社長とお話ししていても、今の姿になるまで20年、30年かかっていたりしています。

そこで「強くて愛される会社を一社でも多く創る」ためには修了後のフォローも大切だと考えて、今年から修了後の経営者の活動を応援することを目的としたサービスを提供することにしました。

その名も、、、

「SLC経営者スクール」

です!

社長塾は「強くて愛される会社になるための戦略を立てること」に対して、このスクールは「立てた戦略を実行すること」が目的です。

修了すると、どうしても日常業務に追われてしまったり、社内に自分の考えや経営について相談できる人がいなかったりして、社長塾で1年かけて研ぎ澄まされてきた戦略実行の意欲や目的意識が薄れ、実行マインドを失ってしまうケースが見られます。

そのようにならないために、社長塾を修了された方同士だからこそ実行に対して励まし合い、促進していけるような意見交換を目的とした「主体性が求められる場」としてSLC経営者スクールを立ち上げました。

得るものは「戦略実行した結果」と「ともに強くて愛される会社を目指す経営者仲間」です。

ご関心をお持ちいただいた方は、社長塾の事務局 ( Mail: shachoujuku@attax.co.jp )までご連絡をお待ちしています!

3.あるべき姿を具体化させるために

ここまで「強くて愛される会社を一社でも多く創る」ためにどうしていけばよいか、について社長塾を受けることと受けたあとの2点で整理してきましたが、もう一つ別の切り口があります。

その切り口は問題解決の思考で、「問題 = あるべき姿 ー 現状」としたときに見えてきます。何だと思いますか?

、、、、、、

問題の把握は「社長塾」で、問題から設定された課題を解決するための部分は先ほどの「SLC後継者スクール」が押さえています。もちろん、現状の理解は「社長塾」です。すると「あるべき姿」の部分が空いていることに気づきます!

この「あるべき姿」を描くこと、そしてもっと具体化させていくことで大切だと考えているのが「他者から学ぶ=企業視察」です。

他社から学ぶ、ということで最も有名な事例が「トヨタ自動車」と「伊那食品工業」の事例です。2015年、当時の社長である豊田章男氏は塚越寛最高顧問の著書「年輪経営」を読んだことをきっかけに伊那食品工業を訪問されています。

他に「強くて愛される会社」の会社からご紹介しますと……

中小企業ながら東京スカイツリーや明石海峡大橋、航空宇宙の分野でも使われるバネを製造している「東海バネ工業」の渡辺顧問はドイツの会社から学び、単品に特化した多品種微量・完全受注生産というビジネスモデルを構築されました。

また、縮小する印刷業界で11年連続増収を達成している「MIC(旧水上印刷)」は、2006年に水上会長がイギリスに行ったときに印刷の「フルサービス・カンパニー」と出逢ったことがキッカケでした。

社長塾では、これまで「強くて愛される会社」の経営者をゲスト講師としてお招きし、経営講話を行ってきましたが、ここ数年は企業視察会を行っています。三現主義といいますか、やはり訪問させていただくと得るものが一味も二味も違います。例えば、実際に働かれている社員の方々の表情や経営者との関係性が垣間見れるのはメチャクチャ刺激になっています!

つい先日も「MIC(旧水上印刷)」さんに企業視察会で伺いました。水上会長からお伺いした話には共有したいことも多くありましたので、後日のミニ社長塾でお話させていただこうと思います。

企業視察会は、社長塾で行く1社だけでは必ずしも自社の経営理念や目指す方向を適合するとは限りません。2社、3社と見ていくなかで共通点や経営者として共感するところが見えてくるはずです。それを言語化して自社の「あるべき姿」として設定していただくのが最も良いと思います。

ですので、「企業視察会が気になっているんだけど……」という方は是非一度、社長塾の事務局でも結構ですのでお声がけください。悩んでいる時間の方がコストとしては高いので、お問い合わせお待ちしています!

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ということで、今回は「アタックス社長塾で描く、中小企業の経営のあり方」について社長塾の理念などを共有させていただきました。改めて、「強くて愛される会社」を目指して一緒に進んでいきましょう!

次回の【ミニ社長塾】も、どうぞよろしくお願いいたします。

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