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今、アスリートはどのようにメンタルコントロールするか。マインドフルネスの勧め。



今を私たちはどのように捉える必要があるか。



メンタルトレーニングはパフォーマンスのみならず、アスリートの心身の健康を視野に入れた活動である。メンタルトレーニングによって高まる心理的競技能力は、競技パフォーマンスだけでなく、アスリートの心理的健康にも寄与することが推測される。


実際に心理的競技能力の要素としてリラックス能力や、気持ちを切り替える力を意味する自己コントロール能力と集中力などが報告されている。

このようなリラックス能力などの感情調整力やじこコントロール力や集中力と関連することが推測される注意制御力は、心理的健康と関係し、それはマインドフルネスによっても導かれることが報告されている。(Tang et al,.2015)


アスリートが有するマインドフルネスの役割が検討されており、マインドフルネスの高さが競技不安の低さと関係し、結果的に優れたパフォーマンス発揮に導くことが示唆されている。(雨宮・坂入,2017;R6thlin et al.,2016)

また、パフォーマンスだけでなく、アスリートのネガティブ感情やバーンアウトに対してマインドフルネスが抑制的に機能することや(Moen et al.,2015)、マンドフルネス・プログラムの実施戦後で感情調整力の獲得やストレスの低減といった、健康面への効果も確認されている。(Grosss et al.,2016)


しかしながら、一方ではマインドフルネスのプログラムを実施したが、競技不安定などの副次的効果指標のみ変化が生じ、実際の競技パフォーマンスには効果が見られなかった研究も存在する(De Petrillo et al., 2009)


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