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本の予約は未来の予約

持病が悪化してなかなか外へ出かけることができなくなった。
それでもTwitterで日々本の情報を漁っているもんだから、欲しい本はわんさか増えていく。
そんな私にネット書店はやさしい。欲しい本はポチれば次の日には届くし、関連して「こんな本好きじゃない?」とおススメされた本が好みのツボを絶妙に抑えていて一緒に買ってしまうこともしばしば。
街の本屋が減っていくことが嘆かれているニュースを目にすることがあるので、本当なら地元の本屋に貢献したい。だけどなんせ出かけることができない。申し訳ないと思いながら今日もネット書店で買う毎日だ。

今日、5月末に発売される本の予約をした。
もう再来月の終わりの本の予約ができることに驚きつつ、そこまでの自分の未来が確約されたようでなんだか安心するというか、嬉しくなった。
私はほしい本の情報を得ると真っ先にネット書店で予約をかけるのだけど(買い忘れ防止というのがいちばんの目的)、未発送の本のリストを眺めているとそこまでの自分の未来を予約できた気がするのだ。
ときたまよぎる「もう生きるのしんどい」という気持ちも、「でもまだ予約した本が届いてないし、読んでないしな……」と思うことができる。

買った本を積み、いつ読めるか分からないけど読みたい本は予約する。
それが私の生きる希望になっている。
ちょっと特殊、というか大げさになってしまうかもしれないけど、「死にたい」という気持ちを緩和できているのも本を予約しているからだ。
そして、予約した本が届くと「予約したときの自分ナイス!」と思って開封し、眺める。それが心の安定にもつながっている。
先日も「あ、予約し忘れた!」と思った本がスマホに「現在配達中です」と通知が来て「自分ナイス!」と思ったばかり。

予約した本がある限り私は生きていける。
とりあえず、5月末までの「生きる気力」は確保されたわけだ。

私にとって、本の予約は自分の未来の予約でもあると感じた今日であった。

西桜はるう

余談ですが、今日は久々に地元の書店に行けてほくほくと本を買った私である。


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