持病と共存できてる?
私は10年以上患っている持病があります。
心臓病とか、糖尿病とかそういういったのではなく、いわゆる「心の病」です。
別段珍しい病気でもないです。でも完治しないんです。
この病名が下りたときの主治医の顔と、声と、セリフと、診察室の雰囲気と、それを俯瞰して見ている自分の状況もよく覚えています。
当時の主治医がはっきりと「完治はしませんから」言ってきたことを、今もありありと思い出せます。
今はだいぶよくなっていて、薬も減りましたし(しかし、やめることはできない)、日々の自分をコントロールできるようになったと思っていました。
が、そんな簡単にいかないようで。
先日、夜に家族と「おやすみ~」と自室に引き上げて、「さて、筋トレして寝ようかな」と思ったとき、ふっと何かが自分の中で落ちる音がしました。
そこから涙が止まらなくなり、ベッドに頭を打ち付けたり、ちょっと冷静になって「精神疾患 夜 怖い」などたくさんGoogleで検索したり、でも涙が止まらなくて、自分を責める自分の声が頭の中にダイレクトに響いてきて半分パニック状態になりました。
一時間ほどその状態でどうにもならず、ベッドの上でうずくまっていたら、ちょっと収まってきたので、やっと、本当に冷静になって頓服を服用しました。
十一時前に自室に来て、布団に入ったのは十二時半頃でした。
地獄の一時間半でした。
持病が暴走するときはときどきあったのですが、こんなことは久々で、ちょっと戸惑いました。
コントロールできてる、と思っていたのは間違いだったみたいで。
その時に頭をよぎったのは「薬を飲んでいても、やっぱりだめか」という思いでした。
この持病になってから、すぐに体調を崩すようになりました。
「体調を崩す」と言っても具体的に「熱が出る」とか「咳が止まらない」とかではなく、とにかく「体調が悪い」んです。
気分が優れないとか、無気力とか、「もうだめ」「消えたい」という思考になってもそれは私にとって「体調が悪い」ということ(なかなか家族にもそれは理解してもらえないんですけどね)。
「うつ病は治る!」みたいな新聞の広告を見ると、ちょっと悲しくなります。
一時期、「治らないならこんな薬、意味ない!」と勝手に断薬したことがあったのですが、それはもう、ものの見事に悪化しました。
私が目指しているのは「完治」ではなくて「寛解」です。
それは頭でわかっていても「精神安定剤を飲む自分」「薬で精神を安定させている自分」というのはなかなか受け入れがたいものが今もあります。
薬のおかげで今、割と普通の生活をしているんですけど、「それって薬で手に入れた毎日だよね?」とたまに自分に自分で言っているときがあります。
私はこの病気にならなかったら、普通に高校生活を送って、普通に大学に行って、おそらく年齢的にも結婚もしていたかもしれないです(今は人が怖いので、結婚どころかお付き合いすることすら考えられませんが)。
「普通って何を基準に普通?」と言われるかもしれませんが、働きに外へ行けてるだけで、あなたがとても羨ましいです。
男性や友達とちゃんとお付き合いや会話ができるあなたが、すごく羨ましいです。
人と会うことに恐怖感を覚えないあなたが羨ましいです。
私は今の自分の世界に満足していますが、もう少し何に対しても恐怖を覚えない自分が欲しいな、と思ってます。
持病と共存しているつもりだったのですが、10年経っても根幹は変わらず、精神疾患の自分をどこかで受け入れられないでいるのは、なんでなんでしょう。
私の病名は、タグにて。
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