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『バンオウ-盤王-』第52話「盤上の支配者」感想 お兄ちゃん不在の真剣勝負!七島名人がんばれ…!


◆まじめな将棋回

1月19日(金)に『バンオウ-盤王-』の最新第52話が配信された。

ラスボスに匹敵する準ラスボス。
根拠となる判断材料がないので急にこう言われても正直「お…?え…?そうなんだ?」という感じではあるが、数話前の七島名人に悲しい過去から新堂竜王を負けさせて最高の景色を味わっただけでなく戦績を積み重ねるよう努力したんだなあ…と察せられる。
完全にスランプは切り抜けたんだなと、自分のことのように嬉しく感じられてくる。

今週は完全に将棋全振り回だなあ。
お兄ちゃんが出てくるとギャグ化するので、真剣勝負にして月山さんの一転攻勢なので引っ込ませたのは正しい判断だろう。つーかわざわざ登場しなくてもお兄ちゃんが恍惚の表情浮かべて観戦してるのが余裕で想像できるし。

◆お兄ちゃんの気分になって読める回

月山さんが狙っていたものは6七桂。
なんだか知らないが強そうな名前をしている。秘蔵の技めいている。ググってみたら実際すごいらしく、上位互換と思われる7七桂は鬼つよ戦法として知られている。そうだ。

6六銀、9七歩成と、次々と七島名人を追い込んできて…

だめだ頭お兄ちゃんになってるの認めざるを得ないわ!
これまでも将棋のルールが分からなくても「これは必殺技なんだな」とIQ溶かして読むことができるし、なんとなくふわっふわでも流せられた。

が、今週は過去最大に将棋全振りだったので非常に感想が書きづらい!スポーツ漫画に通じる感想の書きづらさだ!まあ迫力あるスポーツ漫画はそれだけで満足でわざわざ感想書くまでもないし、本作も迫力溢れる剣戟のイメージ映像で「今こんなふうになってます」と堪能できる。そして将棋のルールを理解できずに中途半端に楽しんでいることに悔しさを感じる。勿論良い意味で言ってますよ。

もっと言うなら、お兄ちゃんの存在ってギャグだけどマジで重要なんだなあと改めてわからせてくれる。お兄ちゃんはおもしれーし、リアクション役としても有能だからな。
今週は真剣勝負だから出番がなかったのは正しい判断だが、やっぱり正直に言ってしまうと物足りなさが否めなかった。だからってハズレ回だとか巫山戯たことを言うつもりはないが。むつかしいよなあこのへん。

そういうわけで将棋ちんぷんかんぷんな頭お兄ちゃんのぼくでも七島名人にプレッシャーを与えさせたのはわかりみがあった。ここまで月島さんが粘りに粘った甲斐があったから、一転攻勢の実感は湧いてきている。

◆新堂竜王のお言葉

「優れた指し手が2人揃って、はじめて名局とは生まれる」

七島名人褒められてるやん!
回想ではあんなに新堂竜王に憎悪をぶつけていたのに、実のところ自分を一度任せた実力者として認めてくれてるやん!どのみち七島名人は敗北確定で、その後新堂竜王あたりに賞賛される救いがあるだろうと予感していたのだが、もう優れた指し手と間接的に言われてぼくはご満悦です。良かったなあとニヤニヤしている。

ああもういよいよ決着かあ…
よく見ると低みの見物じゃん七島名人。これから刃を振り落とされてトドメを刺される最悪の景色じゃん。今まさにこのような苦渋を味わっていると思うとやりきれないのだが…
ううんでももしかするとここから負けず嫌い故の根性が見られるだろうしなあ。敗北はあまり見たくないけど、七島名人の踏ん張りは最後まで見届けたい。

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