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『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第6話感想 コノハはこのエロゲ業界でアホ程稼ぐんや その額…10億


◆これまでの感想

◆CS移植作業

CS移植の際、例えばこういった湯気兄貴迫真の修正、つまるところエロないよ(笑)という仕様にされている。仕方ないを超えた仕方ないである。競泳水着などを着衣させて逆にエロくなるのならWin-Winの関係になるのは間違いない。他には謎の光による規制が有名だろうか。

個人的にこういう規制で思い出すのは『ノラと皇女と野良猫ハート』のプレステ4版である。逆に違和感マッハとしか言いようがないくらいひどい規制祭りになってしまった。アニメでもどんな判断としか言いようがない謎規制はあるのだが、隠すなら隠すで大人の事情が伺えるやつのほうがやはり好感が持てる。

こんなふうになーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

◆2000年問題

あっ!シュタゲで出たやつだ!

名前だけ知っている人はいるかもしれない。
前回のノストラダムスの大予言ばりにイマイチ何が問題なのかピンとくる人はいないかもしれない。ノストラダムス同様、創作の種にされているが。簡単に言うと、コンピューターが1999年⇒2000年ではなく1999年⇒1900年と誤作動を招くのではないかという問題である。が、特に問題はなかった。

とはいえ、これは将来的に更なる課題になっている。
Wikiを見るとそれ以降もワンサカ20XX年問題が羅列しているし、今後も2038年問題とか2053年問題とかなんだかボジョレーヌーボーみたいだなこのWikiの記載。問題視しまくりだろ。勿論2100年問題や3000年問題、5138年問題なんてのも提示されている。5138年ってそんな『Dr.STONE』の世界でもそんな問題提示されるのかよ。

◆TVアニメ化も検討

メイ子さんとカオさんが市ヶ谷さんに連れていかれたのはテレビ局。まだ決まったわけではないが、やはりというべきかエロゲのアニメ化の布石はこの頃からあったようだ。

といっても1999年。まだ全然普及されていない。
今回も作中で「うぐぅ」の口癖を中心に話題にされていた『Kanon』だって第1作(東アニ版)が2002年放送。オリジナル版発売から3年後である。因みに『To Heart』は1999年4月より放送(オリジナル版発売から2年後)とのことなので、作中では丁度放送終了した頃になるのだろうか。

もちろんめちゃくちゃアニメ化は夢のある話である。
一枚絵や立ち絵でしか表現できなかったエロゲに更なる幅・奥行きを展開させるのは、原作側(メーカー)にとっても喜ばしいのだが…やっぱりキナ臭さが否めない。

◆山田冬夜さん変わりすぎ問題

1999年のすがた
1996年のすがた

なんで若返っているんだ!?

まあコスプレすると若く見えるのはあるあるなのだが、この人は遂にはエロゲメーカーに入社して働くようになった。コノハちゃんの影響も関与しているが、自発的に入社するのはやはりすごい。きっと面接でもエロゲへの愛を熱く語った上で採用なのだろう。

だがしかし…
「今じゃお姫様みたいに扱われる」「男って、単純な生き物ですね」といった台詞が意味深だった。どう見てもオタサーの姫(当然この時代にはそんな言葉ない)なのだろうが、出世と同時に闇堕ちするようにビッチ化してしまったのは哀しくある。エロゲに手を出し始めた初々しいあの頃に戻って欲しくある。
冬夜さんの問題は今後触れていくのだろうか?『池袋ウエストゲートパーク』のように、本題進行させつつ後々問題化するネタを片隅に配置させる作劇だ。冬夜さんどうなっちゃうんだろうなあ。過去の栄光を擦りまくって老害化していく絵師とか、あまりそういうのは想像したくないのだが…

◆親父は市ヶ谷にアホ程投資したんや その額…

マモルくんの親父が例のキャバクラで金使いが荒かったりと、もう先のことを考えていないくらいのダメ人間と化しているが、これは…もう未来は変えられないのは確定だろう。ものすごく手遅れ感がすごい。そして案の定市ヶ谷さんとこに投資していたのだというが…

ほらなもーーーーーーーーーーーーーーー!!
市ヶ谷さんはあからさまに胡散臭かったが、その実詐欺師だった。被害総額は30億円以上だとか相当のワルじゃん…こうしてあっさり逮捕されていたが、この人を悪として徹底的に掘り下げる必要はないだろう。因果応報な結果になっただけの話だ。それより問題は、だ。

借金10億・・・・っ!!
うせやろ?ぼったくりやろこれ!

いや待て色々ツッコませろ!!
エロゲのCS移植ってそんだけ金かかるのか!?というか10億投資とかまず慎重になって考えるべき大口なんじゃないか!?つーか、被害総額30億以上のうち10億って3割じゃねーか!市ヶ谷さんが「ここで今投資しないと後がないですよ?」とセコすぎるカマかけられたのも想像できるが、まず社長一人でこっそり抱え込む話じゃなくないか!?

まあ、どのみち現実にはよくあるケースだ。
よくある、とは言っちゃダメだし、軽度な問題として取り扱うべきではないが。ともあれ、やはりこれがアルコールソフト倒産の原因か…後々何かしらのフォロー・アフターケアがあることを祈りたいが…

◆エロゲ会社の倒産って前例あるの?

実を言うと、倒産よりも解散のイメージが強い。
1話でピックアップされた『同級生』を産み出したエルフは解散という結果になったし、権利もMAGES.やDMMが保有している。その結果が2017年に発売された『YU-NO』のリメイク、2021年に発売された『同級生 リメイク』だ。これは良いケースだと捉えたい。

その他の解散はminori、戯画、Lose、etcetc…相当多いので数えきれない。

倒産(破産)のケースはあるにはある。
『あかね色に染まる坂』『星空へ架かる橋』を送り出したfengというブランドを有するホワイトローズだ。かつてアニメ化・CS化を果たした会社でも、業績低迷を理由にこんな思わぬ末路を迎えてしまっている。

田中ロミオ先生の名作『CROSSCHANNEL』を産み出したフライングシャインも破産となってしまった。公式Twitterの更新が数ヶ月数年も途絶えていると社内で何があったのだろうかと察してしまう。

………まあどのみち、エロゲが売れていないのが第一の理由だな。
ここ数年解散・倒産しているエロゲ会社が多いのはそういうことだ。とはいえ、こうして報道されるほうがまだマシというか、覚悟は決められる。数年間ずっと新作発表されていないメーカーはごまんとあるからな。最後の大盤振る舞いとしてファイナルセールとかラストコンサートとか、そういった大団円めいたイベントをやってくれると猶更良い。

結論:推し絵師が所属するメーカーは積極的に買おう!店舗特典買いも積極的にしよう!ワシはあなたの絵が見たいしシコりたいんや!

◆コノハ無双宣言

マモルくんは「コノハが市ヶ谷の存在を知らない」という件に違和感を抱いていた。やはりそこは布石だったのだ。その時点でこの悲劇を回避できる可能性はあった。
が、コノハちゃんの証言を100%鵜呑みに出来る根拠はない。第一、市ヶ谷さんが時代を問わず誰でも知っている有名人である根拠もないだろう。デスノートを全員知っていようが、原作者の名前がガモウひろしだとは100%全員断言できないようなことである。

自分の絵で10億稼いで救いたいコノハちゃん。
勿論そんなのは極めてムリゲーを超えたムリゲーである。口だけでは言える。コノハちゃんがアツく啖呵を切ってくれる可愛いだけじゃない主人公なのは重々理解している。そんな明るい希望を持たせるCパートがあってこそ、今週も清々しい気持ちで見納めることができたのだ。

だが、本当にどうするというんだ。
無双無双とは言うが、まさか将来出るパクリゲー作らないよね…??アグリアスみたいなヒロインが剣からビーム出すバトロワエロゲ作らないよね…?いやそれは流石にないと信じているし、アグリアス云々はTDNジョークと捉えていただきたい。第一、そんなのやらかしたら「コノハちゃんはその程度の熱意だったのね」と失望かつ視聴を打ち切っているから絶対有り得ない。

単純計算だと、10億稼ぐには税込1万のエロゲなら最低でも10万本売り上げる必要がある。アニメ化も超余裕な大ヒット作品になるしかない。当然これは本当に単純計算なので、人件費経費諸々ガッツリ差し引きする必要がある。ネコぱら先輩が相当羨めるな。

………いやあこれは、夢物語で終わるんじゃないかなあ…
まあでも、仮に失敗に終わろうが、どこまで稼げられるのかやってみる価値は十分あるだろう。ぼくはこの話に乗ります。コノハちゃんの夢を叶えられる機会に恵まれたのは事実なのだから。

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