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『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第2話感想 ドット絵は芸術だ!


◆サクサク進む第2話

16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の第2話を視聴した。

★前回第1話の感想

一気に面白くなってきた。先が気になる展開になってきた。

まず今週良かったのは、コノハちゃんがタイムスリップしたことを直々に告白。これは意外かつ、嬉しい要素だった。
勿論簡単に信じてもらえない話であるのだが、敢えて隠しておく必要はないのではないかとぼくは考えている。寧ろずっと黙ってて終盤告白(ずっとつらい事実を抱えていました系)というのもあんまり意味がないというか。というか、猪突猛進ガールなコノハちゃんならハッキリ言っちゃうだろうな。

というか、「私未来からやってきました!」と告白するのは逆に珍しい気がする。『東京リベンジャーズ』だってタケミっちが中盤になってから信頼できる仲間である千冬くんにようやく言えたからなあ。彼のキャラ的にすぐさま言えるのは解釈違いでもあるのだが。
今思えばコノハちゃんは1話からアクティブな子だ。零細企業へ就職とはいえ大作を作るのを思い描いているし、アヤシイゲーム屋に突撃してはおばあちゃんに『Kanon』の魅力を語っていたし、この2話に至ってはエロゲ開発会社の窓に石を投げつけてきたストロングスタイルである。フツーに入口から入らないのか…(困惑)とツッコみたくはあるが、それらの要素が主人公らしく能動的に動いてきてくれる。今週早くもマモルくんとグイグイ距離感縮めてきたし。そりゃあおもしれー女されるわ。

そしてCパートの急展開。これは後述しよう。

◆アルコールソフト

…カクテルソフト…??

いや、そのメーカーはぼくはあまり詳しくない。
別にぼくがインターネット老人会に入りたくないからという本音があるわけではないのだが、そもそも本当に全然詳しくない。エロゲ仙人にあたってほしい。

じゃあなんで名前を知っているのかについてお答えすると、2018年に発売された『きゃんきゃんバニープルミエール3』というエロゲでぼくはカクテルソフトというエロゲメーカーを初めて知ったのだ。

確か22年ぶりのきゃんきゃんバニーシリーズ最新作ということに話題を呼び、ぼくは「へぇ~そんなエロゲがあったんだ」とそれを機に知ったわけだ。2は1996年発売なので22年ぶりの新作だとか、なんだか『異世界おじさん』みたいだな。2と3は別ゲーってくらいもちろんめちゃくちゃ絵柄と絵師が異なっている。3は現代的なソレだ。つーか最初ぱじゃまソフトのゲームかと思った。

作中で『晴れときどきバケーション』というゲームが出てきた。
90年代らしい絵柄とロゴである。
それもそのはず、Wikiを見てみればそのカクテルソフトの『晴れのちときどき胸さわぎ』と『DokiDokiバケーション ~きらめく季節の中で~』の悪魔合体だと判明した。パッケージ画像をググってみるとタイトルロゴも含めてまんまである。こういう元ネタ探しは自分で調べてみるのすごく楽しいな。

更に調べると面白い事実が出てきた。
カクテルソフトは「F&C」のブランドのひとつ。
F&Cは『Canvasシリーズ』で有名だ。2005年に2のアニメが放送されていたのを機に初めて知った。1992年当時は「(有)アイデス」名義だったそうだが。

で、そのF&C。
本作の原作・原案を担当する、みつみ美里先生と甘露樹先生がかつて所属していた会社だった。

歴戦のエロゲプレイヤーなら当たり前の事実かもしれない。ただ、何故カクテルソフトがモデルなのかドチャクソ腑に落ちた。勿論これはぼくの勝手極まりない考察なので、134%正しいわけではないので安易に信じ込まなくていい。岡田斗司夫レベルの信憑性である。つーか最初からお二方ともLeaf所属だと思っていました。本作を見なかったら一生気付かなかった真実だろうな。

◆現代無双が通用しない!

流石にコノハちゃんは「この時代から将来のヒット作のアイディアをパクって自分の手でヒットさせてやんぜグェッフェッフェッ」という下心を構える子じゃなくて良かった。本当に良かった。
そんなことを考えてしまったぼくが下心MAXな下種野郎であるだけの話です。本当に申し訳ございませんでした。

この時代はマウスでドット絵の要領で描く。
そう、フォトショや液タブは当然ないので、もう根本的に現在とは全然違うわけだ。いちおう先輩方の原画を使って塗りのお手伝いをできた…できるの!?いちおうお絵描き掲示板でそういった経験はたたそうだが。

ドット絵のエロゲは未プレイ。
そもそもぼくのエロゲデビューは前回感想でも述べた通り2012年発売の『夏空のペルセウス』だったので、そんなものがあったことに全然ピンと来ていない。
…が、今回紹介されていると真っ先に連想させられたのはギャルゲーになるが初代『ときめきメモリアル』だ。確かあれもドット絵だった。

ドット絵のエロゲは前回大きくスポットを当てられた『同級生』、数年前リメイクないしアニメ化もされた『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』、『ジーコサッカー改』がぼくの中で連想させられる。というか、知っているのはそれぐらいだ。

いずれも未プレイなのでエラソーなことはとても言えないのだが(『YU-NO』はセガサターン版のプレイ動画をちょっとだけ見た/BGMがすごく神秘的で好きすぎる)、現代のデジ塗りに至るまではこういったロストテクノロジーで繋がれていたわけだ。
デジ塗りは100円ワゴンにあった『Kanon』や『こみっくパーティー』から定着していたので、もう四半世紀はその時代に至ったわけなのか。そう考えるとドット絵エロゲの時代はそうあまり長くはなかった…のか?

EDでもドット絵が採用されている。本作だからこその試みだ。
そのうちデジ塗りverに変化したりするんじゃなかろうか?

◆私だけがいない町

今週Cパート、まさかの現代へ帰還。
同じタイムリープものでは『僕だけがいない街』『東京リベンジャーズ』も現代と過去を行き交っていたのだが、それが本作もだった。これには意表を突かれた。良い感じに先が読めなくなってきたのだ。物語の着地点も見えなくなってきた。

最終的に現代に戻るのが目的で、それまで1992年で淡々とエロゲ作りを手伝ってばかりだと物語に起伏がないのではないかと勝手な心配をしていたのだが、流石にそんなことにするわけがないか。そうなると別の疑問が生じる。
コノハちゃんは1992年に飛んだ原因や目的は結局なんなのか。100円エロゲくれたあのおばあちゃんがまず怪しすぎるのだが、それならどういった目的で…?いくらなんでも歴史改変はとんでもなさすぎるし。

次回サブタイ「もう一度みんなに会いたくて」。
再び1992年へ飛ぶのが確定のようだが、今度はタブレット充電できるようにコードを持参した状態でタイムリープを試みるのだろう。でも抑止力的ななにかで封印されそうだな。

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