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『バンオウ-盤王-』第57話「七番勝負第1局」感想 かつての好敵手が集まる対局解説 ひとまず先取は取れたが…?


◆3人の対局解説者

3月1日(金)に『バンオウ-盤王-』の最新第57話が配信された。

amebaTVならぬアミバTV(アミバってトキの偽物だから確実に狙ってるな)にて対局解説として呼ばれたのは七草先生だった。

ほお!七島名人も!かつての好敵手が集まってきている!これはアツい!

そして町野四段・・・・・・・・・・・・

やべえ…最初素で「誰だっけ?」となってしまった。

◆町野四段って誰だよ!?

慌てて既刊を読み返したらいたよ!しかも竜王戦初戦の人だったよ!第15話で登場だけど、あまりにも久々すぎるから忘れかけても無理はないよ!いちおうこの後も七島名人女の子走り回でツッコミを入れていたが、やはり際立つ特徴がなくて地味だから印象に残りづらいのだろうか。

町野四段、場違いなの自覚していたのか…
まあメインネームドではないし、現に今回ぼくが忘れかけていたのもあるとはいえ、何故彼が呼ばれたのか意図は確かによくわからないな。意外なキャラの再登場というサプライズながらも記憶に留めていなかったキャラ(読み返すと出番短しながらも十分なバックボーンだったけどね!)故に、ちょっとした自虐ネタにも走れる。実質ラストバトルの現在において唯一やれるギャグなのだろう。
…とはいえ町野四段はあまり気の毒にならないでほしい。あの月山さんの初戦の相手だったのだから、むしろ今こそ、これからだこそ、注目を浴びるきっかけになっただろう。

くっそぉ~~!!町野四段がんばれ!!場が白けてるけどこんなんでいいんだよこんなんで!!
大体上手いコメントをリハなしに要求されても困りますよ!自ら解説を引き受けたならともかく!

この後七島名人から若者への集客を考慮しての選抜なんだとフォローされたとはいえ、自分より格下な棋士には優しい解釈通り極まるムーヴが見られた。負けず嫌い故に強い奴が嫌いだからな、この人ならすっげえこうなりそう。そしてドチャクソわかりみあるわ。クッソ共感できるわ。ほんとは内心馬鹿にしているとか、そういう邪推はスゴイシツレイだからやめておこう。

しかし町野四段に七島名人の弱者にはおやさしい性質を見抜かれているあたり、負けず嫌いな一面は他の人たちにも広まっている気がするような。あと天草先生の「七島先生意外、フォロー上手」発言もそれが根拠になっている気がする。天草先生も強者故に優しくされてなさそうだもんな…

◆解説のみなさん

そんな弱者にはやさしい七島名人だが、「月山さんは我々棋士と同様将棋を愛する同志です」「プロとアマだから特別なのではなく強者と強者の戦いを皆さんには楽しんでほしいですね」本心で言ってるのかデレてきたのかよくわかんなくなってきた。
でもまあ強さ関係なしに将棋愛を真っ当に分かち合えたのは間違いないだろうし、そんなに邪推すべきではないと思うけどなあ。

振り駒による先手の重要性を天草先生が解説。やはり先手が有利であり、今回月山さんがそれをとったとはいえ、新堂竜王は先手が非常に強い棋士と評されていた。ある種のハンデとも言えるのだろうか?結果的に月山さんが勝利になったとしても(この漫画のことだから必ずしもそうなると言い切れないが…)、先取補正で新堂竜王へのフォローはできるかもしれない。
まあ、先取取られても何かしら仕掛けてきそうだな。むしろそこで別ベクトルのスゴ味が発揮されそうだ。(将棋全然詳しくないのにわかったようなツラをしながら)

◆ファンボーイ(?)

今週より大きく描かれた和装月山さん。わかっていたことではあるが、やはりカッコイイ。スーツ姿もかっこよかったが、こちらのほうが勝負服って感じがしてくる。

ほんとうにおじさんばっかだな月山ファン!でも心は男の子なので実質ファンボーイ!

感謝するぜ 将棋と出会えた これまでの全てに!!!
勝利に貪欲と化した月山さん。これはもう勝つしかない!と見せかけて次回から竜王無双がはじまりそうで怖い。それでも絶望に徹してほしいし、月山さんは将棋やっぱたのしーとジャンキーしてほしいし、お兄ちゃんはパニクってもらいたい。

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