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2023年ジャンプ15号感想(『うろんミラージュ』出張掲載&読切『門守姉弟の日常』『悪魔の契約書に不備があるので再提出してください』掲載号) #WJ15

最近よく見ている動画。
MMRはネタ漫画としてハードル下げて読むとオカルトホラー漫画として意外と面白い。でもキバヤシがノストラダムス信者ムーヴするたびにクソ笑う。

一ノ瀬家の大罪

開幕1ページからトバしてきてるな!美奈子さんの部屋消失とかド直球ファンタジーじゃん!深夜に工事とか五月蠅くて眠れないから、もう超常現象の類で確定ですね。物理的に消される恐怖をわからせてくれてんじゃん偽翔さん…コワ~…

1ページ1コマ目、美奈子さんの部屋があったと仮定するとなんか狭くね??パース狂ってね??とデッサン厨が揚げ足取りしそうですが、逆に考えると偽翔さんが不自然にならないように両隣のドアも位置調整したんでしょう。ゲーム感覚で。丁寧かよ?

偽翔さんスゲエすっとぼけてんな!「うちにはお母さんはいなかっただろ」って笑顔で言う事じゃないよ!病院行くよりもツッコミたいことが山ほどあるよ!まあ偽翔さん色々反論の余地がありそうですが、堂々としすぎててかえって笑っちゃったよ!

このタイミングでおじいちゃんもとい耕三さんにスポット当てられ、正式にループだと明言。今週ガッツリ話が進みましたね~…!タコピーもループやってたじゃねーか引出しねーのかよと重箱の隅突かれそうですが、今作は複数人ループなので差別化されていますね。

耕三さん2000回ループっていくらなんでも盛りすぎじゃね、無限サイクリングやってた鳳凰院凶魔ばりに壊れんじゃねと気になるも、その分トライアンドエラー繰り返したのかな。正直、2000回分のループがどれほど有益な経験なのか不安寄りになっています。

家族が『言及する』だけで即ループなら、事件そのものを考えるのはアリ?そもアウトセーフの判定はそのうち明かされるとして、耕三さんはあらゆる手段を尽くして事故についてチキンレース感覚で触れようとしたんでしょうかね。2000回はやっぱ心折れそうだよ…

翼くんも耕三さんもループしても記憶保持できるなら、肝心の世界線はどうなるんだろうか。仮に翼くんがループスイッチ入れたら、二人とも記憶保持されたままループ?「肝心なトコでループすなー!」と喧嘩勃発は、まあないと思いますけど。つまらんヒューマンエラーだし。

詩織ちゃんとおばあちゃんが美奈子さんの存在を認知しているってことは、現在一ノ瀬家以外の者からすればいないもの扱い?この翌朝は翼くん以外も美奈子さんについて言及したんでしょうかね。偽翔さんメッチャ裏目に走りすぎじゃね。

早速偽翔さんに事情を尋ねたのも展開早くて良いですね。その上で翼くんが「この人が悪い気がしないんだよね」とワンクッション入れてくれたのが良かったです。先週今週で再び怪しくなったけど、まだ完全に敵とは思えないから同意できるんです。

アオのハコ

「俺のわがままです」という一言が良かったです。ぼくはそこまで気にならないけど、大喜くんはユメカさんに干渉しすぎお節介かよと思わなくはないんですよ。けどもとても彼らしい人間味ある本音だから一気にバランス取れました。そらモヤモヤ晴らしたいもんね。

松なんとか先輩との対決回想は計画通りやってくれましたが、今回ユメカさんの話題交えるとやっぱりあって良かったなと。「こちら側の人に何か言われるのは夢佳も辛いと思うけど」というお言葉は悔しいが確かにその通りと言わざるを得ない。まちがっていない。

松なんとか先輩の敗因は汗と疲労によるデバフでした。前者はともかく後者でも勝てると慢心とか、うん、この人らしいな!ダサいけど!ちゃんと針生先輩に悪い所とイジられるのも含めて嫌いじゃないです。もっと言うなら慢心するほどの自信・ハンデなんでしょうね。

「大喜くんがつらい時は隣にいるよ」ってこれもうガチの告白宣言じゃん!フツーに付き合うのとは異なるベクトルで特別感あるんですけど!家にいる間は24時間ズッ隣とか流石の松なんちゃら先輩でも指咥えながら嫉妬して全然良い奴じゃん!早く松なんちゃら先輩の脳破壊しようぜ!

僕とロボコ

バズりたくて闇落ちしそうなのわかりみあるな!渾身の出来が全然バズらなかったら流石のぼくでも「世の中クソだな」と闇落ちしてテレビに頭突っ込むよ!世間に責任転嫁するのはだめですけどね!TikTokってピタゴラスイッチ系もあるんすね~。ドミノは見応えあるよなと納得した。

ワンピース

う~ん…いやまあ、シャンクスVSキッドはそのまますぐやらない可能性は覚悟していたんですが、実際そうなるとガッカリであり、それに加えて今週ワノ国編ばりに場面転換されるセラフィム戦が正直ダルくてテンションダウン。ヒキもあまり続きが気にならない。

セラフィムハンコックかわいいんですけど、特にムスっとキレてたの好きなんですけど、フランキーが安易な命乞いに引っかかって一転攻勢されるとかマジ萎えるわ~。お前船降りろよ。最終章でなんでそんなくだらねえことすんのかな。クジラックスしろよ。

まあね、セラフィムハンコックガチでかわいいんですよ。ウソップもリリスも「ああ^~わんぴいす^~」と堕ちてたのも説得力の極みなんですよ!まちがってないんですよ!だけどこれを最終章でやれるとクッソ複雑な気分なわけですよ!クソ困ったジレンマだな!

うろんミラージュ

すげえなうろミラ!中盤までずっと爆笑してたのに、最後のタイトル回収で謎の感動を覚えたよ!空くんと朧くんが一緒に剣を引き抜くとか、まってむり空朧まじ尊死しんどい…「オレの手を握ってくれ」でぼくの中にいるBLの悪魔がさっきからうるせえ!!!!

胡乱塊に刺さった「蜃気楼」という名の剣を抜いた奴が『うろんミラージュ』と呼ばれるのは冷静に考えると「なんでやねん」なんですけど、どうしてかな、タイトル回収されるだけで無条件で感慨深くなってしまうんですよね…!全くぼくはちょろいな!

うたかた先生はホント真桑先生やクックちゃんのツボを突いてくるなあ。これはアンケ取る気満々のターニングポイント回ですわ。全国の黄色い声が脳内再生余裕すぎですわ。真面目な話、ここは真面目に良いシーンだもん。雰囲気で流されてる気もするけど!

フランクさん出オチオーラ半端ないんですが、最後ぶっ倒れたのってよく考えたらこれ、ぼくたちみたいに尊死してるのでは?とメタ視点で見れそうです。たぶん今回の展開で「フランクさん私じゃん…」「私がうろミラにいる…」って思った人多いんじゃねえかな。

中盤までのごまかしネタはいちいちゲラゲラ爆笑してました。ラスボス?が空くんの紋章見てはぐらかしたとか、命令が全部フワっとしてるとか、特に「会話がよく分かりません!」「それも何て言ってるか分かりません!」はもうずるい!ザックさんマジ卑怯だよ!

ザックさんは前回掲載時磔にされてからメカザックまでの過程ほんとなんなんだよとクッソ気になって仕方ないんですが、いちいちコマに映る度に笑えるのがすごい。特に回想の両目合体はせっかくのアツくて良い言葉が台無しになって心のビュティさんが過労死した。

ザックさんピピガガ言うだけのおもしれーライオンのくせに、狭霧さんを通して言葉が伝わったのも真面目な良いシーンと思ったり。相変わらず意味わからんし沈黙がシュールだけど、言葉が伝わっただけでも「ザックさんは生きてる!」と感動を覚えるのよな。

真面目に褒めますと、週刊連載1話分として構成力が高いですねうろミラ。敵に逃げられ内輪揉めとアンケ下がりそうな負の流れになるも、後半からまさかのターニングポイントで盛り上げる!読者を飽きさせないつくり!えらい!情報量が無駄に多い気もしますけどね!

呪術廻戦

『浴』ってそのまんまNYなのな、伏黒くんもとい宿儺さんのおサービスなのな。と思ったら本来は防衛用呪具化ツールでした。感覚的には藍染めみたいな?しかし家宝って具体的にどんなものなのか、呪具化とか躊躇わないだろうかちょっと気になるところです。

今週の裏梅さんなんか料亭の女将みたいっすね。デカい刃物装備して呪霊解体したからだろうか。呪霊厳選してじっくりコトコト漬けて浴製造とか、ううむこれは下準備さぞ大変だったろうな。そしてバスタオル持って宿儺さん待ってると今度は仲居さんみてーだな!

つーか浴めっちゃ臭そうなんですけど。呪霊の屍骸が素材なだけでおハーブとは確実に疎遠な気がするんですけど。そう思うと裏梅さんほんと頑張ったな…羂索さんは即座に「くっさ!!」と言いそうな人ですが、無駄に火種付けるのもアレなので黙ってそう。

伏黒くんの右手人差し指の傷は宿儺さんへの何らかの警告を示唆?それとも何者かによる損傷?今週も負の展開へ直行なんですけど、ここだけ意味深にアップしたあたり、希望の未来へレディ・ゴーッ!!できそうかなあと唯一首の皮がつながった要素ですね。

石流さんが殺されたのは、うーん。生かす必要はないのは分からなくはないけど、雑に殺されるのは正直見たくなかったんですよね…乙骨くんキレてもいいっすよ。因縁持ちの鹿紫雲さんを筆頭に、これから在庫処分セールがはじまってしまうのだろうか。

宿儺さんが伏黒くんの顔の良さは認めてるのもジワるというか、そこは拘るんですね!虎杖くんの場合だと不服なのか…そら自傷させるわけですわ。冒頭の浴は案外うっとり面で堪能していたし(銭湯通いみたいだ)、こいつ本当に人間くせえな!

SAKAMOTO DAYS

シンくん1位!?まじで!?!?!?いや嬉しいんだけど、南雲さんが1位だと思っていただけに意外。要点を摘まむと、成長系主人公として見届けられるし、応援できるし、共感できるし、かわいいトコあるし、人気は分析できますね。

今週の南雲さん色気あってえっちだな!次こそ1位をもぎ取るぞと言わんばかりにヘソチラとかボロボロになってタンクトップ姿とかあざといな!これまで南雲さんは不敵な笑みを浮かべる敗北を知らない強者オーラがすごかっただけに、学生時代は新鮮味あるな。

リオンさんの目の良さを逆利用してタバスコ投擲はおもしれーことやるなあと感心しました。初見殺しではあるけど、種が割れてしまえばこんなにも諸刃の剣なんだな…いやしかし今回タバスコで良かった、ペンキとかだったら死ねる。殺し屋相手とはいえ。

有月さんがサボって文句言われたくない案外マジメなヤツなのは地味に意外だなあ…当時から悪落ちしたとはまだ断定できないとはいえ。スラー一味は案外仲良しグループだけど、おサボリは許さないスタンスのままなのだろうか。

あかね噺

先週のハードルを軽々と飛び越えててたしかなまんぞく!魁生兄さんもやってくれると信じていたけど、マジモンの卍解だよ!『真景累ヶ淵 豊志賀の死』って演目名もソレに見えるよ!つーか演出もTHE TITE KUBOめいててゾクゾクしたわけですよ!

入門4年目で卍解クラスって早いほうなのか分からないですが、まあ、今回ばかりは数の問題じゃないな。即席で出せるネタがこれかよと、朱音ちゃんをわからせる説得力が素晴らしい。昔大口を叩いていたことに反省を踏まえると、更に応援したくなれるわけです。

魁生兄さんの演目の後はもうおまけみたいなムードになっちゃってますが、途中退席した人いるんじゃねえかな。できるか知らんけど、余韻ブチ壊されたくないんじゃねえかな。なんなら今週卍解見開きで一旦終わっても全然文句ないレベルですもん。

魁生兄さんは朱音ちゃん自身に興味があるのではなく、この子の噺というのもウェットすぎずドライすぎずな絶妙なバランスの良さです。四人会出場の話を持ちかけるくらい、少しだけでも彼女に気があるだけでも十分嬉しくなれるといいますか。

そして朱音ちゃんも散々ライバル視してきた魁生さんを"魁生兄さん"と呼び改めるのもカタルシス鬼すげえ!!客観的に見てすげえすごいから、この子もそう呼んでくれてクッソ嬉しいんですよね。ライバル格上げなのに、自分のことのように嬉しい。今週は素晴らしい出来だな。

門守姉弟の日常

センターカラーが個人的最大ピークでした。本編の作画も良いし、クリーチャーデザインも素直に畏を感じられて良かったです。ただそれだけだなあ。テンプレゴーストバスターでそれ以上でもそれ以下でもない、ハッキリ言って他人事寄りの漫画でした。

なんで他人事寄りの漫画なのかというと、回想で両親DIEジェストでどんだけ憎める霊なのか全然分からない。「もう誰も霊なんかに殺させない」と言われても同情し難い。霊絶対許さないマンになる過程がなあなあでどうでもいい。こういうのが心のこもっていないテンプレです。

アンデッドアンラック

いちおう仲間に事情説明したそうですが、クリードさんあっさり共闘してくれたな。まあこの緊急事態、いちいち多く言葉をかける必要はないでしょうし、「戦場の恩は戦場で返す」の一言で十分でしょう。クリードさんなら仁義を重んじると信頼していたので。

『不通』は心音や体温による発信否定不可はとても腑に落ちる話。一定値にさせて伝えづらくする神のいやがらせも考えられそうですが、それはそれでテラーさんの身体がぶっ壊れるし、つーかややこしくてつまらないから却下ですね。良い救済措置だ。

悪魔の契約書に不備があるので再提出してください

ネタはイマイチだったけどオチがすごく良かったです。良い意味で裏切られたし、読後感良かった。こういう前向きになれるオチ好き。

夜桜さんちの大作戦

今週もやっぱりこれAIだよねと思うしかないも、百パパらしく湿っぽくならないお別れで良かったです。と思ったら2ページ後すぐ再登場ええっ!?まあでも、ここで太陽くんの両親のビデオレター提供はGJすぎるのでこれでいっかの精神です。

逃げ上手の若君

"名越高邦"でググったら約65件しか出なかったんですが(3/11 21時現在)、いちおう実在するそうです。これを「隠れ少年武将」と称する松井先生の言語センス良いな。一見メアリースーのようでマジでいるマイナー武将を主人公に捉えた漫画も作れそうなわけですよ。

マッシュル

ここでオーターさんガチ死亡したら意外性あってオッとなりそうだけど作風的にそれはないだろうなあ。決死の覚悟で逝くシチュは好きなんですけど。

人造人間100

ラスボスの超再生の仕方シュールだな!ラストの№100の激昂はこれからやべーことやりそうな処刑用BGM流れそうな期待感のあるムードが良かったです。こいつの静かなる怒りによる一転攻勢は素直にどんなものがくるか楽しみで期待させられる。

イチゴーキ!操縦中

最近台詞回しを中心に良い感じにこなれてきてるなこの漫画。「実験台にすんなー!!」で笑ったし、碧風くん豹変の流れも意表を突かれてオッとなった。今までクドかったキルラキルフォントの連打も今回勢いと相性マッチしてて良かった。

暗号学園のいろは

クソ読みづらい上に無駄に文字数と情報量が多すぎて漫画として粗悪の出来。こういうのは読ませる漫画ではない。読者に顔を向けない、西尾維新の独り善がりの自己満足である。サムライ8やスマホ太郎もだけど、担当も読みづらいと思わんのかね?ドベ3は残当。

大東京鬼嫁伝

マナカちゃんは実はみなし子だと知れば家族として助けたいじんたくんの主人公ムーヴは悪くないし、今週単体で見るならぼくも意外なことにオッとなった。う~ん、ここまでふたりへの思い入れが強かったら感慨極まっただろうなあ。

ギンカとリューナ

先週期待させられた暴走ギンカの出番が短すぎてガッカリしましたが、その後のリューナの回想はこの漫画で久々に読み入りました。空白の5年間こんなエピありましたって重要案件じゃねーかとツッコみたいけど、丁寧なリューナの掘り下げは渡辺先生の持ち味が発揮されました。

「お母さん蘇らせたい想いはどこへいくんだろう?」というモノローグにはグッときました。そこからポジティブシンキングに切り替えるリューナらしい判断は、秘められたひとつのエピソードの決着としてアリです。この漫画はキャラ薄いから、こういうの早く読みたかったな。

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