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2023年ジャンプ19号感想(『テンマクキネマ』新連載&読切『妖精の飼い方』『宇宙おじさん』掲載&『ギンカとリューナ』連載終了号) #WJ19

最近よく見ている動画。
店頭でPV見て気になって、プレイ動画見てクッソやりたくなったので、いよいよぼくもはじめました。マジ神ゲー。

一ノ瀬家の大罪

今週掲載順が一気に落ちててとても不安です。タイザン先生が伸び伸びと描けてちゃんとゴールラインに到達して終われば構いませんが、それでもこの掲載順にはビクビクせざるを得ないよ~。この漫画忖度枠とか勝手に言われてるけど、サムライ8の前例もあるしなあ。

掲載順に比例するように今週はあまりテンションさせられなかった回でした。耕三さんがマジに味方して相談相手になってくれる良い人なのはいいし、先週同様光のタイザン5発現で丁寧に交流してくれるのはポイント高いです。けど少しでもフックになる情報が欲しかったです。

何がトリガーかは不明だが颯太さんのトンデモ発言がループだとか、それを記憶したまま翼くんがどうしようもない様子で忘れたフリしてたとか、そのへんは腑に落ちるんだけど…やっぱり肝心の面白さには結びついていない感じ。今週前半読んでて不安になってしまった。

つーか残飯サッカーは翼くんの夢の一部にしては悪夢そのもので、願望というよりもノイズなんじゃないかといちいち気になって仕方ないっすよ!ここ暫く中嶋くんの出番もないので、そのへんそろそろハッキリしてほしいですね。アッと驚く仕掛けありそうだから期待したいんで。

颯太さんに再突撃してみるヒキも正直微妙。「それこの前もやってたじゃねーか」とツッコんだ人多いだろうな。でも16話(15号掲載)と構図が一緒だし、そこは如何にもループらしい意図的な狙いなのでしょう。流石に単なるコピペ芸ではないはず。

テンマクキネマ

ヒカルのキックスメガクロガネオーバータイムゴーストライターがはじまりました。半分正解なので耳が痛くなればいいです。

天幕さんのゴーストライターとして身体コキ使われるハジメくんがカワイソウだった1話でした。附田先生はソーマ後半から読んでて気持ちよくない漫画を提供してくるの変わんねえな…そんな感想が先行されてしまいました。クッキングレイプで味を占めたソーマ1話とは真逆だった。

天幕さんはハジメくんにとっても読者にとっても信用できるかまだ分からないヤツなので、代筆アンド映像化で未練晴らしたいとか、相当えらく迷惑なんじゃないでしょうか。中学生の大事な時期にこんなことやらされるとかきついだろ…この1話でずっと気になったノイズがソレです。

死んだ脚本家が第二者に代筆させて未練晴らしたいコンセプト自体は良いんですよ。でも肝心の天幕さんがどんだけすごい脚本家なのかさっぱり分からないままだからノレないし、天幕さんの願いを叶えてあげたい気になれません。なによりハジメくんにメリットがないのがきつい。

将来的にハジメくんは映画業界で成功が約束されるだろうし、次回以降姫希ちゃんが演じることでどんな神脚本か分かるかもしれませんが、この1話から天幕さんの期待性を高めるべきなんじゃないでしょうか。ハジメくんの身体を操る霊力のヤバさに重きを置いてしまいます。

でもまあ、ぼくはこの漫画は嫌いじゃありません。エロ漫画家のTosh先生だけあって姫希ちゃんはかわいいし、個人的に迷惑幽霊な印象強めな天幕さんもサブスクに沼ってたのが藤原佐為に通じるあざとかわいさがあって嫌いになれない程良いバランスです。そこはベテランの技量。

正直面白かったとは言い難いけども、フックはなくはないし、まだメインふたりに魅力を感じていないけどマジに映画監督になるとかどーすんの??という興味は惹かれています。そこは流石ベテランコンビ。でも附田先生への信頼は限りなくゼロに近いんだよな…

ワンピース

今週もクッソ面白すぎるな!まずコビーに懸賞金5星かけられる開幕で衝撃受けて(海軍帽+メガネ装備が大人の風格あってカッコイイ)、その彼が辞表って、海軍辞め気なの!?これから何かやりたいことあるの!?と終始気になって仕方ない回でした。

ガープおじいちゃん乱入にもびっくりだったし、コビーを愛弟子かつ海軍の未来として信頼を置いてくれたのもホロリと来たんですが、SWORD入りについてはどう思っているんでしょうか。クビにするのは断固反対のスタンスで身体張っちゃうんだろうか。

SWORDなる海軍の新たな遊撃隊も秘密組織めいてて良いですね。各々どういった事情でその座に着いたのか気になります。なによりそのひとり、ひばりちゃんかわいい!方言持ち!最近の尾田先生はホント可愛い女の子出したくて仕方ねえ病にかかってんなほんとな!

つーか、SWORDのネームド三人がいずれも初登場早々期待性と魅力を醸し出してて素敵です。ワンピの敵幹部は「こいついる?」の精神になりがちだけど、SWORDは全員ちゃんと強そうに見える頼もしさがあっていい。特に王子が泥人形で暗躍してるの楽しそうで好きです。

黒ひげさんは黒ひげ王国だなんて、そんな火の玉ストレートなネーミングセンス…けど笑ってしまうのはスゴイシツレイですね。「人の夢は!!!終わらねぇ!!!」宣言のおかげで黒ひげさん好きの領域に到達したからな、ぼくは心の奥深く底から応援したいんだ。

妖精の飼い方

間違いなく今週のジャンプ・マスターピーツ!余韻鬼つええ!!最終ページぞくっとした!!そういうディストピアかよ………裏がありそうだけどほのぼのハートフルでよろしくヨロんだぜと期待していたんですが、はっはっは。もうこれ最初から詰みじゃん…!

途中開示された「滅び切った世界」が疑問で、後輩の子がいるし生活に不自由はなさそうなんですよね。どうしてこうなったのか疑問のフックにはなっていましたが。まさかクソデカサイクロップス先輩が瓶に得体の知れないモノを入れて、それを食材にしてんのか??

ラストは単なる衝撃と奇を衒っただけと逆張り意見されなくはないです。でもこんなラストちゃんと予想できた人いるのかね?世界滅亡や地震の原因、妖精が逃げない理由を、ちゃんと腑に落ちるようにした正しいアンサーとして全然アリだと絶対肯定しますねぼくは。

つーか後輩の子が明らかにアヤシイ雰囲気で、妖精殺すとかやらかすんだろうなあと予感していたら、まんまミスリードだったんですね…まあ逆に言えばそういう見え見えな展開は安っぽいし、ワンランク上の展開をしっかり狙ってきたので好感触です。

一番の謎なのは、旅商人の友人アラキはどんなルートでこの妖精をゲッツできたのか。闇オク的な何か開催されてんのかな?てかアラキさん消されそうでやばない?こういう敢えて描写する必要はないけど、知ったらぞっとする謎の提示も後味悪くてなかなか良いですね。

とにかくすげえ良かったです。この後の物語を知りたくなった読切は久々です。林守大先生って昨年金未来杯「LIFE LIAR FROM HELL」の人だったのか。あれは刺さらなかったけど本作は大全刺です。つーかTwitter見たら可愛い女の子ばかり描いててギャップすげえな!

アオのハコ

ジングルベルが日本全国から轟く壁殴り音に変わっちゃいそうだね!いつか来る約束された展開なんだけどな~!や~でも、クリスマスの日に男女ふたりきり、「ギュッとさせて」とか、とんでもない青春ポイント稼いでで嫉妬に狂う人はいてもおかしくないよね。

大喜くんは応援できる主人公永劫定期ですが、今週の本音にはうるっときました。千夏先輩に影響受けてるからそのお返しって、なんてさらっとイケメン発言しちゃうんだ!これ千夏先輩惚れなきゃおかしいっすよ!ギュっとさせられて自分のことのように嬉しいよ!読んでてしあわせ~!

ギュっとさせられれば当然赤面不可避だった大喜くんから感じられる背徳感すげえすごいな。性の6時間突入は流石に冗談だとしても、でもガチでソレになりかねないような、えっこれからどうすんよ??と気になって仕方ない。もうイコール告白なんじゃねえのこのムーヴ?

大抵の漫画なら体育館に誰か入ってきて「あんたら何やってんの…」と水差されそうだし、その可能性もなくはないだろうけど、今回ばかりはマジのガチでふたりだけの世界を築いてほしいです。どうかお願いいたします。いちゃらぶに欠かせねえのはそんな世界なんだよオオ~~~~!!

マッシュル

ワニは猿空間に飲み込まれたの?

呪術廻戦

万さんオールヌードなのに!ケツ丸出しなのに!おまたも丸出しなのに!全然えろくない!まあ全裸は基本ギャグだしな!えろかったら本編に集中できない別の問題発生だしな!宿儺さんに斬撃喰らいながらジョジョ立ちっぽくしてると奇抜さが先行されていますからね!

あまり自信ないんですが、要は万さんは宿儺さんに一目惚れ?こええ容姿なのに何が根拠でそうなったのか、何故宿儺さんが孤独なのかは有識者オナシャス…!しかし殺されたのは結局相手にされてるのかされてないのか判断に悩ましいな。目の前を横切る蠅程度の存在なのか?

それにしても現役時代の宿儺さんは範馬勇次郎めいた雰囲気あるなあ。今はゲラゲラ饒舌になっていますが、こっちは万さんにハグされようと一切態勢を変えない静の構えですしね。そのまま斬撃を浴びさせたのも如何にも勇次郎っぽい。や、でもあいつもわんぱくか。

裏梅さんは相変わらずの宿儺セコムにして、当時から容姿が全然変わってない!まさか宿儺さんに髪を褒められて「受肉したらこの髪型にしよう…!」って決心したのか?それはそれでかわいいな。最近ぼくの中で裏梅さんが推しに褒められたい乙女になってきたぜ。

マコちゃんが真球破壊できたのなんでやねんと言いたいんですが、まあコイツの強さは宿儺さんじゃなきゃ倒せないと分かっているのでなんとなくで納得です。こういう力押しな対策は嫌いじゃない。それより輪っかでコマ割する演出がオシャレで良かったです!

万さんは約束された敗北ですが、マコちゃんを出してもらったり、宿儺さんに手の内を把握してもらったりで、救済されて良かったです。置土産を受け取ってくれるかわからんけど、でも漏瑚さんの強さを認めてくれた前例があるから0%じゃないのが面白い。

伏黒くんこれからどうなっちゃうんでしょうねえ。津美紀さんも実質死亡だし、このままフェードアウトは有り得ないとしてもどう復活させればいいのか糸口が全然見つかりません。万さんは好きになれたのは思わぬ良い収穫でしたが。宿儺無双はそろそろピークかなあ。

ウィッチウォッチ

春子ちゃんの想い人が石くんだったのは如何にもな出オチだし、彼の意志強いキャラは半ばギャグなのに、しっかりした男の子で好感触。そりゃあ想いを寄せられてもいいよなあと自然と腑に落ちたのが自分でも意外です。なんとなくいぶし銀的な魅力があるんだよな。

過去の魔法ネタを失敗ネタとしてサルベージするの篠原先生巧いなあ!「もうやったよ」の天丼が面白い。マジで既にやりましたという説得力が謎のジワり感を提供している。しかしゲストキャラに魔法を介したコイバナネタは今後またやれるのだろうか。

モイちゃんがアイドルグループに注目していたのはクッソ意外の塊ですね!まあ冨樫先生もまさか欅坂に沼るとは思わなかったしなあ。ていうかこれは、モイちゃんがビー玉回のようにアイドルCD買いまくる回への布石なのでは…!?怖いもの見たさに今から要チェックや!

あかね噺

作中アニメ「ろくロック」の口裂け女のヴォーカル!?妖怪美少女がバンドやるのは珍しくなさそうですけど、タイトルからしてろくろ首が主人公なんでしょう?イカれたメンバーを紹介する予感しかしないじゃん。ひかるちゃんは何を思って仕事引き受けたのさ?

えー、要するに「ろくロック」の口裂け女のヴォーカル担当って『けいおん!』のさわ子先生の黒歴史「DEATH DEVIL」みたいなデスメタル・シャウト系なんでしょうか。ひかるちゃん喉酷使しそうだな…こんな一発小ネタだけでも妄想できるのは良い事です。

一剣師匠がひかるちゃんを弟子にしてやったのは納得の極み。作中でも明言されていますが、アニメファンなら誰もが知る人気声優なら落語への関心が薄い若者を惹きつける商戦としてアリです。フックが強い。インタビューで動機を知ったら更に好きになるファン多そう。

若い女の子の声優が落語参戦というのも話題性強いでしょうしね。俳優もやっている一剣さん、われわれの世界なら『昭和元禄落語心中』で主演を務めた石田彰さんや関智一さんなら「ベテランだし演れるよね」と納得なんだけど、ひかるちゃんは意外性つよつよすぎる。

落語仲間が増えたみたいで嬉しい発言は、まあ、ひかるちゃんは朱音ちゃんをライバル視してたのでそんな楽観的に受け入れられないよなあ…とてもむつかしい問題だ。共に戦い抜き肩を並べられる仲間になれる可能性皆無ではないけど、馴れ合いは期待薄なのだろうか。

うらら師匠がひかるちゃんを気に入る理由も納得。女性落語家初の名跡になる野望持ちなので、同士も欲しがりそうですよね。教えを請う忌憚のない執着心も気に入るだろう納得性がすごい。どんだけおもしれー女性落語家に化けるのか、そら関与したいでしょうしね。

ひとり芝居落語も関心したけれど、今回は明確にハッキリしているレベルアップ描写。もっと言うなら、肩の力を抜いて視覚的に楽しめます。うらら師匠伝授・艶のある表情は、女性声優の水着写真集が発刊されたときのようなレッツ背徳♪を提供しているようだった。

今週は落語パートと会話パートが交互に描かれている構成ですが、前者は断片的に描写されているだけでも楽しめますね。特に「あの女に会いたい」のゾクリ感が良かった。途中から見始めても構成全体を気にせず引き込まれるテレビ番組に近い。

SAKAMOTO DAYS

うわ出た!過去編特有のこいつ離反すると分かった上で親睦深め合ってるとその後がつらくなるあの現象!有月さんが案外天然で、リオンさんと仲良くなってるとますます「何故殺たし」ってなるんですけど!今週良い感じに人間味出ていて好きになれたのがつらいよ!

南雲さんが子供慣れしてて、花ちゃんという娘がいる坂本さんと今でもダチ関係でほんと良かったなあと。元々スパイ家系なのはどおりで『SPY×FAMILY』のロイドさんに匹敵する変装術が備わっているわけです。暗殺科楽しそうって、スパイはつまらんのか?

殺連会長はどちらかというと会社の部長っぽい、もっと上の立場の存在がいそうなヴィジュアルでした。一見あまり殺意を感じられないあたり、既婚者なのもちょっと腑に落ちた気分です。拳銃バラしていた会長はナルシソ・アナスイばりに解体のプロなのか?

麻樹さんスパイしてそうな胡散臭そうなツラじゃんというぼくたち読者の言葉に即答するように計画通り黒幕。でもスパイ面は怖いし、なにより有月さんに兄がいたのが意外でした。有月さんは現ラスボスだし、漆黒の意思に目覚めて兄殺しそうな予感しかしない。

殺し屋に向いていないヤツは真っ当な人間という有月さんのポジティブシンキング。じゃあ何故その道を…?という疑問も早速回収してきて潔い。JCC潜入ってことは、兄の言いなりにされたんでしょうか。元々志望していた線もまだぬぐえない微妙なラインですが。

当時の有月さんでさえも一般人を殺すことに躊躇う良心持ちか。ううむ、マジに別人格覚醒説が真実味を帯びてきた予感がするなあ。ここから有月さんの葛藤をどう描くかでその別人格に納得できるかどうかがカギでしょうか。もっと精神的に追い詰められて欲しい。

逃げ上手の若君

くっそおおお!!尊氏さんこれまでコワ~だったのに、急におもしれー男になりやがったよ!唐突のダイナミック自害アンド未遂にはなんだこいつ!?と散々混乱させておいて、「史上最もわけのわからない天下人」扱いされててかなり大爆笑!ほんそれすぎるよ!!

「死なないなァ…仕方ない戦うか」うわあ!いきなり落ち着くな!クッソ笑ったけど、間違いなくズェッテー近寄りたくないやべーやつ以外の何者でもないな!けど絶対面白い!今週尊氏さんの魅力が増したのは嬉しい誤算です!もっとわけわかんねーことしろしてください!

僕とロボコ

表紙の時点で早速怖いんですけど!血文字(?)で「車にひかれて死んじゃった」はガチで精神を抉るホラー演出でマジ怖かったです。こういうのマジ心にグサっとクるわ~…ホラーとギャグは紙一重とはいえ、周平先生はホラーテイスト描くの本気すぎひん!?

未来日記は自身への死の警告として機能していた唯一の救いにして美点とも考えられますが、あんな血文字で描かれるとまずそんな発想思いつかねえしな…いつの間にかどこかへワープしたのも含めて不気味だもん。…ていうか、このオチ死の螺旋じゃね!?

アンデッドアンラック

フィルくん人生ハードモードだろ…もう誰もかしこもソレですが、今週更に新記録更新ですよ。不感で人間性を失ったみてーなのに、その上宇宙で出産!?こんな人体実験にGOサイン送ったヤツズェッテー神だろそうじゃなくても責任転嫁するわ汚いなさすが神きたない

今週の主役は完全にニコさんですが、科学者だからこそ背徳的実験行為に啖呵を切っていたのがすごくかっこよかったです。なにより宇宙に行きたい夢を切り捨ててでもフィルくんを助けてあげたい尊重心が素晴らしかった。まさか先週のギャグムーヴは前フリだったのか!?

Dr.STONEで龍水くんが宇宙行きたいけどその片道切符を誰かに譲った話を思い出しますが(あっちは結局自力でついていったけど)、ニコさんの主張に強く共感しつつも、風子さんビリーさんが彼の背中を押したのも納得できます。何故ならちゃんと話し合った上でのコレだから。

精神論みたいな話ですけど、ニコさんが宇宙へ行かせたい気持ちはぼくもあるんですよ。未練果たせないのってやっぱりかわいそうじゃないですか。それに、フィルくんを助けるだけでなく、せっかく宇宙へ行ける娯楽要素も提供させてほしい。重い話だけだと気が引けますから。

話し合ったと言えば、各々選抜メンバーを考案したり友才さんの不抜のデメリットを考慮したりもすごく良かったです。このへんしっかりしているのが好感持てます。コントのような会話のキャッチボールで会議が行われているのは冨樫先生リスペクトなんじゃないでしょうか。

暗号学園のいろは

暗号カードの意味が解説されないままゲームが進行していくので完全に置いてけぼり。きっと暗号星人と西尾維新にしか理解できない高次元ゲームなんだろうなあ。ぼくにはとてもできない

夜桜さんちの大作戦

太陽くんが真面目にかっこいい!あまり話題にされない本作ですが、アクションシーンの圧力が高いからぼくたち読者が求める主人公無双がちゃんと提供されています。そこんとこえらい。で、凶一郎兄さんはまさか先生に赴任するのか!?ヘンダーソン先生枠なのか!?

イチゴーキ!操縦中

学園編⇒ヘンタイプリズン編⇒世界旅行編と徐々にブレーキ修復不可能レベルでぶっ壊し続ける本作の次なる舞台が魔界編は想定内かなあ~。でもここで同窓会するイカれ具合、飲めば皆友達なのが良かったです。狂ってるけど、優しい世界に帰着するのが心地良いんだ。

人造人間100

見開きアクションシーンは『覇王愛人』の例のシュールなカンフーみたいで失笑しましたが、絢子さんの「もう一度練り直してから挑むように」のコマの表情が良かったです。少し冷や汗かいているのがちょっとやりすぎちゃった感あってそそられた。

宇宙おじさん

『王様ランキング』のボッジくんがなんでこの漫画に転生しているのか気になりましたが、そんなことより今週からアニメ2期やるのですごい楽しみですね~。

ギンカとリューナ

リューナの記憶は取り戻せなかったし、「魔術に不可能はない」と嘘ついたけど、それが真実になれるように記憶を取り戻せるように友達からはじめるおれたたENDでした。このおわりかたは賛否両論かもしれませんが、物語の延長線が見られた、良い読後感のある最終回でした。

リューナの記憶復活は残り1話で無理矢理復活するにしても感動できるかハードル高いし、無難とかつまらんとか言われようとも、一番アリな選択肢です。『約束のネバーランド』もだけど、ぼくはこういう未来に希望を託したビターエンドは割と好きなんですよ。

読後感の後味が良かった起因は、リューナの記憶復活にワンチャン期待を含ませる涙でした。特にラストページのソレが美しくて、これだけでも心を動かすに十分でしょう。ちょっと少女漫画的なかわいさがあったリューナを描いてくれた渡辺先生に感謝いたします。

敢えて無理してケチをつけるなら、先週ラストでギンカに良い発想がある期待を含ませたヒキだったのが、開幕失敗でなんだよそれ!?とズコーってなった件ですが(一年間無駄じゃね…)、そこは結末の良さのおかげでチャラにしましょう。終わりよければ全て良しなんや。

***

渡辺先生半年間もの間連載お疲れ様でした。最初とラストの数話はすごく良かったです。それ以外の過程は………正直ナオキですとしか言いようがないのですが、いやしかし最後は本当に面白かったし、終わりよければ全て良しの実現化だったんですよホント!

個人的に怪しくなったのは最初の街で依頼を受けて、ギンリュー無双がはじまったあたりでしょうか。前にも書きましたが、無双展開は何度もやられると「もういいよ」なんですよね…この手のさじ加減はむつかしい話かもしれません。あと魅せ方の問題もあると思う。

正直な話、ぼくが求めていたのはひとりぼっちのリューナにあらゆる体験と新発見をさせる、既存漫画で言うなら『不滅のあなたへ』のような路線でした。同じ雪国が舞台だからなのもありますが。どうも街に来てからふつうのナーロッパ寄りになっちゃって残念です。

敗因はやはり構成の問題でしょうか。もっと言うなら2話以降、ギンリューに惹かれる要素や掘り下げ不足だった。終盤のふたりの掘り下げはすごく良かっただけに勿体なかったです。渡辺先生はこういうのできる作家なんだと分かってほっとしましたが。

渡辺先生は地力ある作家だと思うので、次回こそ当たるかどうかは分からないけれども、けれども魔術に不可能はないように是非とも期待させていただきます。最後に、終盤で序盤の熱を取り戻せたことに、改めて好きな漫画になれたことに深く感謝いたします。

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