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ライター発注側にまわって見えた景色

ライター関連のインフルエンサー数名が「発注側にまわってみるとクライアントの求めることがわかる」といった旨のSNS投稿をされていました。

「学ぶことがあるなら」とライター歴の浅いひよっこながら、今回クラウドソーシングサイトで発注をかけて得た体験や気づきをまとめたのが本記事です。

内容は「クラウドソーシング始めたて~案件がとれたりとれなかったりする層」
を意識しています。

今回の発注目的は

  1. 他のライターが書いた提案文とポートフォリオが見てみたい

  2. クライアントの立場からはライターがどう見えているのか

  3. 実際に納品される記事の品質を見てみたい

の3点。

SNSで事前にみた情報には「低スキルライターが多く非常にイラつく」とありましたが、実際とんでもライターは思ったより少ない印象でした。
ライティングスクールで学ぶ人が増えた影響もあるのかもしれません。

たくさんの応募をみる中で自分のスキルとして盗める情報も多く集まったうえ、素敵な経歴を持つライターさんの存在を実感でき非常にいい体験をさせていただきました。


はじめは記事作成以外の目的をもって発注をかけることに、とまどいもありました。
ライターは、少なくない労力をかけ案件に応募していることを身をもって知っているからです。

「ライター業舐めてんのかオオン?!」という声が聞こえそうで怖いのですが、諸先輩方からのご意見は真摯に受け止めます。

お手数ですが本記事のコメント欄かTwitterのDMまで、どうぞお願いします。


発注した募集要項はこちら

文字単価:1円 本文2,000文字
納期: 1週間程度
継続:なし(単発案件)
記事の種類:SEO記事
求めるレベル:経験者

  • 3単語のロングテールキーワードを提示

  • ですます調

  • タイトル・見出しもライターが作成(つまり丸投げ)

  • 応募時に簡単な自己紹介と実績提示を要求

募集の実際

応募総数:43名
1日目:18名
2日目:19名
3日目 9名

ありがとう:3件(採用したライターさん1件)
お断り後に返信メッセージをいただいたライター:16名

ありがとうや返信メッセージを頂けるのは、うれしかったです。

ライター募集で感じた自分の応募に活かせること4点

1.応募がどんどんくるのでファーストインプレッションが重要

募集実績0のクライアントにもかかわらず案件をだして半日もたたないうちに応募が殺到しました。

応募文は通勤中や仕事のすきま休憩時間にスマホの小さな画面で確認していたので、正直なところ応募文を精査している余裕はなく。
応募文冒頭の自己紹介と、今回の募集した記事に関する経験や知識がどのくらいあるのかをざっと確認→気になった人のみ精査する、という流れでした。

「人の第一印象は9割が見た目」といいますが、応募文の第一印象も同じです。せっかくいいもの持っているのに、印象に残らなければ審査にすら進めない。

「いや実力をみてくれよ!」といった声も聞こえそうですが、人の良いところを見つけるのが得意なクライアントばかりではありません。
クライアント側の募集基準はスピード重視、品質重視とさまざまですがその基準にひっかからない応募文はどんどんはじかれていきます。

今回私が募集した基準だと

  1. 記事に関する経験や知識がある

  2. 上位記事の情報まとめ以外の記事が書ける

が基準にあたります。
募集要項にだしてない条件ですけどね、そこは反省。

クライアントが何を求めているか、そこに自分の持っているものがどう役立つか。
それを提示するだけでも、多くの応募の中でぐっと印象に残るライターになれると思います。

2.ポートフォリオは真面目に作りこむ価値あり

提示されたポートフォリオはすべて目を通しましたが、「この人いいかも」と初手で感じたライターさんのポートフォリオはもれなく素敵なものでした。

反対にテンプレートもりもりの応募文の人のポートフォリオは、体裁が整っていなかったり行間が詰まっていたりと、どこか読みにくい気がします。
文章もどこかカクカクぎこちなかったり、専門用語使いすぎて真っ黒な記事だったり。

もったいないなと感じたのが、応募文が簡潔すぎる人。
「○○です。~が専門です、よろしくお願いします」くらいシンプルな応募文だったのですが、提示されたポートフォリオの記事は記事の構成もサイトのデザインも素晴らしく読みやすいものでした。
まったく興味のない分野の記事でしたが、おもわず読みいってしまうほど。

応募文の印象で絞り込まれたライターは、提示されたポートフォリオで採用を判断されます。
同じ文章力のライターが2人いたとして

  • デザインや行間が意識された読みやすいポートフォリオ

  • 行間ぎちぎちのデザイン崩れまくりのポートフォリオ。

どちらが採用されやすいでしょうか。ね。

3.提案文に人間の体温を感じられると印象に残る

提案文からそのライターがどんな人なのかが感じられると「これはこういう人」と覚えられて印象に残りました。

お仕事なので過度な感情は必要ないと思いますが、募集要項やテーマに対するライターの見解、ライター自身の経歴や得意分野、初対面の人間と接するときの距離感が絶妙な人。

顔の見えないネット上で、テキストのみのやり取りをしていると情報のみが淡々と往復し人間とやり取りしている感覚が薄くなります。
その中で人間を感じさせるポイントが存在すると、印象に残るんだろうな、と感じました。

4.自信があるライターはクライアントも安心しやすい

経験者が前提のクラウドソーシングでは、心構えは「プロですお任せを」くらいがあってちょうど良いです。
過度な背伸びはしんどいですが、自信をもって応募してくれるとクライアントは安心して仕事を任せられるし、ワーカーも仕事を任せてもらえるのでクライアント・ワーカー双方のためになります。

納品後に「自信ある言うてたのに納品された記事ぐっちゃぐちゃやん...」とクライアントがうな垂れるケースもあるんでしょうけど、それは現実のアルバイトでも同じでしょうしね。
実力を正しく伝える・見抜く力ってのは、Webも現実もフリーランスもアルバイトも変わらないです。

初めてでも自信もって!背筋伸ばして!!

とんでもライターは少ないが、アルバイト募集と思っている人が結構多い

いきなりタメ語、要求ばかりなのにスキルが伴っていない、急に音信不通になる。
今回ライター募集をかけてみるきっかけになった「とんでもライター」のイメージはこんなものでした。

とんでもライターがわんさか応募してきてストレスマックスになるのを想像していましたが、意外とそういう非常識なライターからの応募は少なかったです(ゼロではない)

かわりに多かったのが、クラウドソーシングをアルバイトと同列に考えているのでは?と感じる応募文。
「未経験ですが頑張ります」「教えていただければなんでもします」と意欲は高いのですが、クラウドソーシングは外注を請け負う場。
仕事を教える手間を省きたいからクラウドソーシングを利用するクライアントが多いと思います。

応募文のなかに「知人からクラウドソーシングの存在を教えてもらい登録しました」というのもあったので、在宅バイト感覚で登録してそのまま応募してきたのかな?と感じました。

「自宅でできる仕事」と聞けば在宅バイトもクラウドソーシングも一緒なので、混同する人は混同するでしょうねえ。

採用の基準

今回記事の作成をお願いしたのは、記事作成の力と、募集した分野の知識と経験を持ち合わせているライターさん。
採用人数は1名ですが、段階を踏んだ選考のなかでお仕事をお願いしたい方は複数名いらっしゃいました。

選考は2段階。
応募文をざっとみて星1~3に分類(星評価については後述)
→より条件に合ったライターを精査

星評価とは?
クライアント側のページを利用してはじめて知ったのですが、クラウドワークスで応募者を管理するページでは星評価を付けられます。
(ワーカーからは見えない)

星以外にコメントもつけられるので、「業界経験者」「コミュニケーションがスムーズ」など、選考過程のメモも管理画面で一覧できます。
スクショ画像を載せようと今回こまめにメモを残していたのですが、採用を出した瞬間消えてしまいました。残念。

星評価は1~3の三段階。
まず星評価で絞り込み、星3から最終的に選びました。
選考が進むにつれ素敵なライターばかり残るので、最終選考は精神ゴリゴリに消費してます。シンドカッタ。

採用の第一候補:星3★★★

3にしたライターの特徴

  • 提案文が案件に沿っている

  • 自分の考えを記載してくれている

  • かつライター経歴が複数件ある

  • サンプル記事が掲載サイト、もしくは自分のブログ

  • 募集したキーワードに関する経歴を持っている

結果的に採用したのは募集業界の経験者ですが、実力はどの方も素晴らしいものでした。

全員に共通しているのは、選考が終わったあとにもそのライターの特徴が思い出せること。
実力はあるうえで「この人は親しみやすいブログを提示してくれた」「がっつりSEOとアフィリエイトを実践している人」「魅せるストーリーの経歴持ち」と、特徴がわかりやすい人ばかりです。

予算が許せば、全員から記事を買い取りたい。
そのくらい最終選考は悩みました。

決め手がほしい:星2★★☆

星2にしたライターの特徴

  • 提案文はそつない雰囲気

  • ダメではないけどその人が見えてこず決め手に欠ける

  • 「なんでもできます」は諸刃の剣

実力は星3ライターと変わらない人が多いこのゾーン。
では何が星1つ届かなかったのか、募集を振り返ってみると「ダメではないけど良さもわからない」方が多い印象でした。

応募文もきちんと敬語だし、提示されたサンプル記事もウェブ文章の基本を押さえている。
これまで書いてきたジャンルも豊富なので、今回募集した記事も問題なく仕上げてくれそう。

そう、問題はないんです。
しかし今回の応募総数は40人以上、実力を備えたうえで特色あるライターも複数応募しているなかで「悪くはない」だけだと「ぜひあなたにお願いしたい」という決め手に欠けるのです。

平均して70点を叩き出せるライターが重宝される場面もあれば、普段は赤点ギリギリでも特定の分野で90点以上のホームランを打てるライターを求めるクライアントもいるのです。

駆け出しライターのくせにずいぶん上からモノ語ってますけどね。
「じゃあ、アンタはどうなんだよ?」と聞かれても困りますけどね。
私が応募したときも、おそらくこのゾーンに入っていることが多いだろうなとは思いますよ。

提出されたサンプル文章が読みやすいものの人も多かったので、案件に通るかどうかはクライアント次第なゾーンだとも思います。

やる気は伝わる:星1★☆☆

星1にしたライターの特徴

  • クラウドソーシングに慣れていない人が多い印象

  • 「経験はないけど頑張ります!」アピール

  • 記事の仕上がりが不安

クラウドソーシングに慣れていないんだろうな、というのが応募文からプロフィール欄から伝わるのが星1ゾーンです。
かくいう私も、登録したてのときに「初めてだけどがんばります!」と応募した時期があるので、誰もが通るゾーンではあると考えています。

誰もが通るゾーンですが、クライアントが初心者を育てる義理もないのがクラウドソーシング(というか個人事業全般)なので対策を打たないと永遠に初心者のままです。

初心者から抜け出すには

  • 独学で記事の書き方を学ぶ

  • ライター講座を受講する

など自分で学んで実力をつける必要があるのかなと。

例外:他人に成りすまし

星を一つもつけなかった応募が1件あります。
他人に成りすまして応募しているライターです。

大手サイトで記名記事を書いているライターを名乗っていますが、サイトに登録しているワーカー名は記号の羅列だし、プロフィール画像は初期設定。

成りすましと断定できる要素はないが、怪しさ満点でした。

ライター初心者が活かせる要素

プロフィール画像は人物写真かイラストが良き

最も好印象だったのは、専用に作っただろうプロフィール用イラストや本人写真でした。
人と話している感覚を持て、メッセージもその人に話しかけるように書けるので気が楽です。

成りすましライターの応募で感じましたが、初期設定のままは怪しさ満点。
過去に記事を持ち逃げしたクライアントに出会いましたがも、そのクライアントも初期設定画像でした。

スマホに入っている風景画像でもカフェスイーツの画像であっても、ないよりマシ。
個人情報をさらさない程度にカメラロールの中から見栄えのする画像を設定しましょう。

ないよりマシ、といっておいてなんですがスイーツもペットも風景画像も、ずらっと応募者が並んだ中だと印象が薄い。
クラウドソーシングを続けるなら、印象に残りやすい画像への変更をおすすめします。

ライターの名前は呼びやすい実名風を

「実名っぽい苗字+名前」が読みやすく覚えやすく人対人のやり取りをしている実感がもてたのでおすすめです。

仮名でもOK。
憧れの四月一日さん(わたぬき)も小鳥遊さん(たかなし)も、ペンネームなら名乗れます。

私「渡辺はると」もペンネームです。
同姓同名のアイドルがいらっしゃいますが、由来は別のところにあります。

キャッチコピー付きネームもいいぞ
もう一つ、「これいいな」と感じたのがその人の専門がわかりやすいキャッチコピーのついてる名前です。
今回は募集に関する専門性や経験があるライターの記事を読みたいなと考えていたので、このキャッチコピーは依頼の決め手の一つになりました。

キャッチコピーといっても

「弁護士ライター成歩堂」
「金融ライター銀次郎」
のようなガチガチの専門ではなく、

「買い物なしでパパっと3品料理家mako」
のようなものでも違和感なく得意分野は伝わります。

実際、応募者一覧をずらっとみていて得意分野をキャッチコピーにされている方はいましたし、印象に残りました。
(makoさんはライター以外でも稼げそう)

少しとまどったライター名

1.長いアルファベット

クライアントの英字耐久性にもよるだろうが、長いアルファベットはパッと見て読みにくいです。

  • mako

  • hanako

  • yamada

このあたりは慣れれば読めます。
でも、

  • まこ

  • 花子

  • ヤマダ

のほうが視認性はいい気がします。

「気がします」と歯切れ悪いのは、ローマ字表記で素敵なライターさんがたくさん活躍されているから。
ですので、ほんとクライアントによる部分ではあります。

ただ、英字表記が長くなるほどと読みにくいのは確かです。
「toujoukoomotyaoukoku」
くらい長くなると、目がちかちかして頭が理解を拒否します。

「おもちゃライター東条湖」だと「ああ、東条湖さんね」で済むので、これからライターネームを考える人はぜひ読みやすいローマ字表記を。

採用したあとのメッセージに常に「toujoukoomotyaoukoku様」と書くのは、お互いしんどいと思うよ。

2.呼びにくい名前

じゃあ日本語のひらがなや漢字ならいいんだろうと言えば、そうでもない。
「おばけのP太郎」は仮に採用したときなんて呼べばいいかわかんない。
P太郎さん?Pさん?


たとえ、リサーチも企画もライティングも完ぺきで良心価格のライター
「キン〇きらきら金太郎」
が応募してきても、ぜったい採用しない自信がある。

金太郎「月PV20万をお約束します!」
採用しな…するかも。

いやでも呼びにくいのでやっぱ他のライターさんにします。
普通がいちばんですよ、普通が。

応募文は持ち味をアピールしてもらえると印象が強い

ライターの持ち味が伝わる提案文
募集キーワードに関する経験がなくても、自分の見解や思いを添えた提案文にしたライターさんは印象に残ります。
そして、そういった提案文を送ってくれたライターさんのポートフォリオやプロフィールはもれなく好印象に整えられていました。

ー惜しい応募文たち

悪くはないけど好印象の応募文と並べるとどうしても目立ってしまう部分がある。
ほんとうに些細な部分で差がついてしまうんだなと、ライター側の自分に当てはめても身がひきしまる思いです。

本当に興味、もってます...?
「興味を持った」「経験がいかせるので参加したい」は多くのライターさんが冒頭に記載していました。
ところが、プロフィールをのぞいてみても募集キーワードに合致する経歴がない。
「どのあたりの経験から今回の案件に興味を持たれましたか?」とメッセージを送ると「SEOが得意だったので応募しました」と回答が。

SEO記事の募集ですが、そこ+αがほしかったので今回このライターさんの応募は辞退しました。
求める記事の条件をきちんと明示していなかった、募集側の要因もあるミスマッチだったと思います。

「なんでも対応できます」は何ができる?
「要望に応じたジャンルが書けます」「なんでも書けます」も多かった。

ライティング案件で求められる条件は大きく分類して2つあると思います。

  • 集客をメインにする記事

  • 読者に読み応えを与える記事

このうちSEO記事が貢献できるのは、おもに集客記事でしょう。
そして今回募集したのは2つめの、読者に読み応え、読んでよかったと思ってもらう記事です。
この「読んでよかった」の感情は、検索上位記事の情報を編集するだけでは得られないでしょう。
どこか見たことのある記事がずらずら並ぶわけですから。

Googleのガイドラインで一次情報を重要視すると発表していることから、このあたりを感じているライターも多いのでは。

SEOメインの記事では「なんでもできます」の対応力が求められるかもしれない。
でも、ここにしかない情報を求めている読者に対して「なんでもできる」器用さは逆効果になるかもしれません。

淡泊コワイ
自己紹介がなくいきなりポートフォリオの提示と稼働時間を記載された提案文もありました。
無駄なくサクサク仕事をする方なんだと思う。その姿勢は正しい。
冷たい印象を感じるので、好みは分かれそう。

お仕事くださいが全面にでている
今回は単発案件で募集し、継続に関してはまったく考えていませんでした。
それなのに、提案文に「長期的なお付き合いをお願いしたいです」と記載されている方が数名いまして。

正直、こわいです。

マッチングアプリでデート1回したから、もう恋人だよねと言われているよう。こわいこわい、重い重い。

継続を明示している案件なら継続の意思を示して構わないですが、今回のような単発の場合にぐいぐい来られると、ワーカーとクライアントのあいだに温度感の差がでてしまうのでは。

相手との距離感を正しくはかる能力もライターの、ひいてはフリーランスのスキルの一つとして必要と身に沁みた件です。

ポートフォリオは中身と見た目の両方を整えて

印象に残ったポートフォリオは見た目もきれいで読みやすい

  • 実際に記事が掲載された状態のサイト

  • ワードプレスで作成されたブログ

この2つは飛びぬけて読みやすく好印象でした。

とくに、ワードプレスブログで作成されデザインも整えられたブログはライターの実力がわかりやすい。
自分もライターの端くれなので、「わかりやすい記事」のライティングだけでなくデザインについても勉強になりました。

記事数は少なくても、もれなくわかりやすい記事を書く方ばかりでした。
継続して更新できなくてもブログを作る価値はあります。

Googleドキュメントでサンプル提出も悪くない、が...読むのに疲れる
文章力だけ比べるならサンプル記事の提出はGoogleドキュメントでいいかもしれません。
しかし、サンプル記事やポートフォリオのチェックはほぼスマホでしていたので、改行が崩れたりデザイン崩れが起きた箇所は読むのに疲れました。

先方に提出したままの状態であろう<h2>や###が残っていると、やはり読む気は失せます。目がちかちかするし、内容が頭に入ってこない。

せっかくの高スペックイケメンも、頭ぼさぼさで鼻毛でていたらモテないのと同じように体裁の整っていない記事は内容が良くても読者に届かないです。

少なくとも、日中は馬車馬のように走り回り、仕事後のIQ5まで機能低下した脳みそで応募チェックしているクライアントには優しくない。

Webへ勝手に掲載すると契約違反になるかもしれないですが、noteの非公開ページに記載してURLを添付するとか何かしら読みやすくする工夫を一つするだけで格段に印象はよくなるはずです。

タグ表記をとって強調箇所に色ライン引くだけでも読みやすいサンプルになるのに、もったいない。

ポートフォリオ記事の内容にも気を向ける
「いや実力みせるポートフォリオでしょ?内容なんていいに決まってるじゃん」と思いますやん?
そうではないポートフォリオも多かったです。

ライティング講座を受講し添削課題も3回ほど提出していますが、添削指導では真っ先に直されるような内容が、そのまま残っているポートフォリオ記事も多くみられました。

キーワードの設定方法やペルソナ設定は、SEO記事で特に重要になるところです。
なのに対策がされていない。この記事の想定読者は??

フィードバックなしで納品された記事なのでしょうか。
だとすれば、直すべき部分を指摘されず放置されているということなのでしょう。

お金さえもらえればどうでもいいよ、というスタンスのライターならいいかもしれません。
しかし、経験を重ねて成長したいと考えるライターにとってフィードバックがなく弱点が放置される状況は好ましくないでしょう。

記事の質の上げ方
もとよりクラウドソーシングは勉強する場ではなく、外注のマッチングを行う場なので「クライアントのフィードバックで勉強する」スタンスは少し違うと思います。

弱点を放置せずきちんと修正して成長したいなら、自分の時間と身銭を消費して学ぶなり、実績のある講師のライター講座で添削を受けるべきでしょう。
ライター講座を受ける費用がなくても、ココナラで「記事添削」と検索すると、幅広い価格帯で添削が出品されています。
とにかく一度、他人の目を通した記事を書いてみると得るものも多く、記事の質もぐっと良くなるはずです。

いちばんの収穫は「クライアント目線」とは?を実感できたこと

記事をまとめながら感じたのですが、どれもこれもインフルエンサーが発信している内容そのままですね。
「クライアント目線」はTwitterやInstagramで何度か目にしていましたが、今回の発注体験を通してより自分ごととして捉えらえました。

クライアント目線とは何か?に、自分なりの答えを出すなら
「自分がお店で販売員にうけて嬉しい営業」
ということです。

身近すぎて気づかない結論。

  • 見て聞いて知っている

  • 実際にやって身についている

この違いは実際に記事を作成しているライターなら共感してもらえると思います。
クライアント目線が身に付いたかどうかは、これから自身がライター案件に応募するときに採用実績の形でみえてくるはずです。

応募してくださったライターの皆様には、貴重な経験をさせていただきました。
よりいいものをクライアントへ提供できるよう精進します。

この場でお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


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