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霧幻 @只見線

さすがにこのご時世、用事がなければ人混みに入っていく気にはなれない。

と言っても元々ぶらっと出かける時は人混みは避けるから
いつも自然と山の中だったり人の少ない地方だったりするのだけれど。

出身は札幌で北海道でも一番の都会なんだけど
札幌市内でも小樽近くの外れの方だし
そもそもが北海道だしかなり自然に近い環境だったんだなって
横浜来てからいつも思う。

横浜は都会だしキラキラだし便利だし刺激的だ。
その反面、自然に触れたい欲求もちょいちょい顔を出してくる。

なんだかんだ、まぁ「自然はやっぱいいよね」って話なのだけど。

そんな自然に触れたくなって出かけた先で会えた光景

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会津若松の方にある只見線。
後から調べたらちょうどいい時期だったらしく川霧がすごかった。
始発の時間に合わせて行ってみたら他に3名ほどカメラ構えた人たちがいた。小雨降る中傘や合羽を着ながら。

静かに雨音を聴きながらゆっくり近づいてくる電車の音を聞く。

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川にかかる鉄橋なんだけど川霧が凄すぎて川面が全く見えない。
こんなに濃い川霧は初めて見たよ。

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引いた図がこちら。手前の川面は分かる感じ。背後の山にも雲がかかっていてモノクロにするとまた面白そう。

時間とともに川霧は濃くなったり薄くなったりする。
棒を入れて掻き回したら綿飴作れそうとか思いながら眺める。

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「霧幻峡の渡し」
この濃い川霧の中を30分〜60分とかでゆっくりまわる渡し舟があるらしい(観光用)。まさに霧幻峡。

確かにここ谷間だし地質とかいろいろ関係して川霧が発生しやすいのかな、夏場の朝はよく見れるみたい。


といろいろ調べようとググろうとしたら、7月31日の豪雨で一部線路の盛土が崩壊し、この写真を撮ってたあたりは運行中止になってるというニュースが。

なんてこと…。

私が行った時も(7月26日)以前にあった大雨の影響とかで路線の一部は運行していなかった。

よくある車社会の地域だとは思うけれど利用する人もいるだろうし、只見線を呼び込みに少しでも経済回復を、と願ってる人もいるだろう。

脆さも厳しさも美しさも含めて「自然」だ。
なんとか長く存続しますように。





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