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投資で成功するための「6つの心理学」

みなさんこんにちは、ハルトです。

株式投資において株の知識と共に重要なのはメンタルコンディショニングです。

投資についての知識と経験が豊かな人でも、相場が荒れているときにメンタルを乱してしまっては判断を誤りかねません。

今回は、メンタルコンディショニングを図るのに役立つ「6つの心理学」について話していきます。


①正常性バイアス

サンクコストバイアス

「正常性バイアス」は、物事を正しく見ることを邪魔する認知のゆがみ(バイアス)の一種です。

災害心理学などで使用される用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりする特性を持っています。

災害時にこれが働くと、危険な状況であるにもかかわらず、都合の悪い情報を無視して「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと危険性を過小評価して逃げ遅れの原因となります。

株式投資に当てはめると、明らかに損切りをする局面であるにもかかわらず、正常性バイアスが働くと「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」とポジションを持ち続け、その結果、逃げ遅れてしまいます。

根拠のない「大丈夫」という感覚には注意が必要です。


② 自信過剰バイアス

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「自信過剰バイアス」は、正常性バイアスに似たもので、実際以上に自分が周囲の情報を把握していると考え、また自分のスキルに実際以上に自信をもつ傾向をいいます。

この認知のゆがみを持つ人は投資家にも多く、彼らは投資で収益を上げたときの成功体験から「他人に見えない相場の動きが自分には見える」と信じてしまいます。

このバイアスを回避するには、成功体験だけに意識を向けるのではなく、長期的なスパンで自らの投資成果を振り返ることが重要です。


③アンカリング 

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アンカリング」もまた認知のゆがみの1つです。これは、何かを判断するときに特定の情報の断片を重視する傾向をいい、たとえば、複数の選択肢から1つを選ぶとき、最初に目にした情報を判断材料とする傾向などをいいます。

株式投資でいうと、複数の銘柄を検討するときに、最初に目にしたものがハイリスクだとすると、その後の銘柄のリスクがアンカリングの作用により相対的に低く見えてしまい、正しくリスクを判断できないことになります。

無意識のうちに「こっちと比較するとマシだ」という判断をしていないかどうか、自分の心の動きに注意を払うことが大切です。


④知的ショートカット 情報を精査し慎重に判断

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「バットとボールはセットで1ドル10セントします。バットはボールより1ドル高い。ボールはいくらですか」という算数の問題があります。これに多くの人はすばやく「ボールは10セント」と答えます。

正しい答えは「ボールが5セント」で「バットが1ドル5セント」となります。

ハーバードやプリンストン、マサチューセッツ工科大学の学生たちですら、半数以上が間違った答えを出すといいます。これが、難しい問題を無意識に簡単な問題に置き換えてしまう「知的ショートカット」という現象です。

この現象は、簡単に見える問題であっても即座に解答を出すのではなく、慎重に検討すべきだということを教えてくれます。

株式投資では「楽勝だ」「セオリー通りで勝てる」と思えるときほど、情報を精査し慎重に判断すべきということになります。




⑤フォンレストルフ効果

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「フォンレストルフ効果」は、好みに関係なく、印象深いものや目立つものを脳が優先的に記憶する現象です。

多くの広告が印象の強い色彩や動きや音を伴うのは、このフォンレストルフ効果を狙っており、そのほうが記憶に残りやすいということです。

株式投資では、新規上場株や最近大きな値動きのあった株など、話題になった銘柄がどうしても記憶に残りやすいが、その記憶は正しい判断なのでしょうか?

ある銘柄に心が引かれるときには、このフォンレストルフ効果が働いていないかどうか、注意して心を観察するべきです。


⑥消極的バイアス

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ネガティブな出来事が起きたとき、それに関連する物事すべてがネガティブに見えてしまいます。

一方、ポジティブな出来事が起きたとしても、それに関連する物事がポジティブに見えることはあまりないです。このような心理的傾向を「消極的バイアス」といいます。

株式投資では、自分が大損してしまった銘柄に2度と触れたくないという心境が、この消極的バイアスにあたります。

場合によっては、その銘柄の関連企業まですべて触れたくない気持ちになるかもしれないが、そのような心境は正しい判断の邪魔になります。


いかがでしたでしょうか??

人の心にはさまざまな認知のゆがみや、偏ったメンタルの傾向などが見られます。

株式投資を成功させるには、そのような偏りに陥っていないかどうかをモニタリングする姿勢が重要です。

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